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コロナ禍を契機に"オンライン指導"を活用(2020年03月31日)

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コロナ禍を契機に"オンライン指導"を活用(2020年03月31日)

コロナ禍を契機に"オンライン指導"を活用(2020年03月31日)

今年はコロナ(covid-19)禍で軒並み、生徒の研究発表会の場がなくなりました。代わりにslack電子会議室(日本植物生理学会、大阪)を設け前進したり、作品の出展をもって審査対象に代える"学芸会"スタイル(IBLユースカンファランス、大阪)に敢えて後退させたりと、何かと模索が為されました。しかし、教育デザインの観点から見直してみたら、千載一遇のチャンス到来で普段通りだと見えて来なかった状況が見えて来たのです:

(1)生徒側の課題:硬直化した学校教育の弊害で、日本の高校生には以下の点で課題がある。

1)問い発見:生徒が偶然、遭遇して見い出した好奇心の萌芽を見つけ育てるのが肝要だと実感したことです(SSH指定の進学校では、過去の研究課題をデータベース化していますが、これでは受験の「過去問集め」と変わらず、PBL学習が持つ本来の創造性育成の趣旨とも反しています)。ここを改めない限り、日本の大学・大学院並びに国研・企業での価値ある研究開発は期待できなくなる危惧があります(日本社会の衰退の原因は、大学入学前の高校課程の大学選抜へシフトしてきた欠陥があるからだ*1と見てます)。

*1 大学入学前教育で現在、著しい成果を見せているのが国際バカロレア(IB)が掲げる教育理念である。

2)英文要旨:多くの場合、日本の教科英語の延長線上で、教室で教わる英語の知識断片から英文を勝手に創作してしまう傾向があります(一部の高校では、進歩が見えている)。科学英語の正しい習得策は、日本人の多くが誤解しているように既習知識から新たに英文を"編み出す"創作であってはなりません(それでは英語ネィティブには通じません)。それは身勝手で迷惑な行為*2だからです。外国語とは、当該国で流通している英文に倣わなければならず、今ではネイティブ・チェック以前にGoogle検索で正せ、修正する過程が上質の英語学習になるのです(大学入試の対策と、比較にならない学習効果を発揮します*3)。

*2 怪しげな論文要旨が、高校生の優秀賞の受賞論文だとして学会誌面にまで収録されてしまっています。

*3 この論点に共感し合える日本人とは滅多に出会えません。国家的な危機ではないかと危惧します。難解な入試で得点できても、冠詞・名詞単複・時制の用法が的確に使えている日本人が極めて少数です。これらを習得する過程で論理的な会得できるのであり、入試突破で論理思考が身につくとは期待できません。

3)意見交換:"Show&Tell"など小学生の頃から人前で自説を披露する経験を積む欧米人に対し、日本の学校教育は無策のままです。ペーパー試験で得点できる(狡がつく)賢い人間が社会の上層部を占拠しても、国家として永遠に成熟できません。最近の日本の劣化振りを見たら(利権が得られる側を除けば)誰もが眼を覆いたくなる惨状であるのは「火を見るより明らか」なのではないでしょうか。海外の指導者は自らの言葉を発し、国民に訴えるものです(英国首相の真摯な自国民への問いかけを日本人に真似ができるのでしょうか?)。その根源にあるのは、日本式「正解至上主義」や「他人を蹴落とす」冷たい競争原理への依存が分岐点だったと思います。

*     *     *

(2)教員側の課題:同じく業務業務(ルーチンワーク)の弊害で、定型外の課題に対する評価軸が全く築けていないことで、授業や試験は実施できても個々の生徒の特性を見極め、成長を促す教育が実現できていません。それが教員自身の自己充足感を涵養しないものだから、逆にストレスが過重となる悪循環に陥っているのが、日本の学校教育現場で醜い不祥事がないでしょうか? 具体的に、教員には次のような力量が求められます:

1)汲み取る力:相手の意図を理解しようとする力です。誤解されるのですが、私でも語気を荒げる場合は、相手が「頑丈な鎧」を身にまとっている場合に限ります。そこに力づくでも突破口を開けなければ、言葉が浸透しないからです。弱い人ほど、自分を守る(真の意味での「守る」にならない)がため強固なメンタル防具でシールドしてしまっているはずです。このままでは覚醒には覚束きませんので、装甲の一部を破壊することからやむなく始める必要も出るのです(全員が該当するというワケではありませんが)。換言すると、双方が「心を開いた状態(open-minded)」にならいと、人が伸びる自由な空間(結界)は作り出ません*4

*4 この重要なステップを面倒臭いとして省いた挙句、「試験で得点する=教育」だと短絡してしまったのだろうと目されますが、これが起点で学校教育にセキュリティー・ホールを生じた結果、大量の不登校・中退者を生み出す一因となった「正解主義」的な教育観に置き換わってしまったのだろうと思われます。

2)違いの発見:日本人は人間を"十把一絡げ"に扱う傾向が根づよいですが、ここを変えないと社会は一向に成熟しません。「人と人との共通性」が第一近似として必要だった段階を踏むべきだったのは認めますが、いつまでその段階に留まっていたいのでしょうか? 世界は当の昔に、「人と人の違い」に着目する段階に移っています。ここが日本人の鈍感なところです(学校の評価が「答え合わせ」作業に終始してきた弊害で、生徒だけでなく教員さえも思考・感性ともに人として成熟する機会を逸してきた*5のです)。

*5 日本にも金子みすゞ(1903-1930年)を生み出したのですが作品を残すと、26歳で非業の死を遂げました。階級社会に見えていた英国、逆に職工からマイケル・ファラデー(1791-1867年)を生んだのです。

3)萌芽の発見:体験学習(に限りませんが)の教員で、生徒の変化に気づける方は少数派に留まることを危惧します。その原因は、日本の初等中等教育には「これを、こう教えなさい」との指示書が介在し、当初は教育の質保証に寄与したのかも知れませんが、今では足枷だと思います。例として高専教育には高校生の年代を包含しますが、その縛りがない分、自由度が高く創造性の育成に一定の寄与が見られます。OECD教育調査団がオマケに見学した高専を知って「世界に類を見ない学校」だと絶賛したことでも知られています。細かな指示を出し過ぎたなら、教員も生徒(高専では学生と呼称)も思考停止に陥るのは当然の帰結です。人間は工夫が必要な中でこそ、学べるからです。逆に、シナリオが用意されていたら、単なる"台本読み"の域に留まるんで、これで教員も生徒も成長が起こる道理がありません(生徒が成長したかのように錯覚したのは、授業と試験がセットになっていたから「成長に見えた」だけのトリックです)。

大阪校は2014年4月、交通至便な立地に開校したため自由度の高い教育が実現できる通学コースが開設できるメリットがありました。そこで、相変わらず従来通りの教育を踏襲していたら進歩する道理がありません。人の成長は、挑戦することでしか得られないのです。当然の原理原則です。とりわけ、通信制高校には既存の学校教育に馴染めなかった中学生(新入学)や高校生(転入学)が潜在顧客ですから彼らの潜在ニーズを探り、応えてやらなければビジネスとしても失格なのは明らかでした(理系の中退者に勧められる通信制高校がなくて困っていたと、府立高校の関係者から期待されていました)。これが当初、たくさんあった通学コースの中でサイエンスコースは残り、そこから卒業生が巣立って行ってくれた原理です(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・上段左:EFアカデミー米(カリフォルニア州)パサデナ校からのZoom動画配信の冒頭、同・上段中:Zoomでプレゼン中(学習環境としての優位性を10個列挙;英語圏で一般的に使われる論法です)、同・上段右:私のノートPCの画面に登場したジョージ・スチュワート校長同・下段左:同校が掲げる教育上の特色(米国の公立校と比較で;少人数で参加型授業、記憶や詰め込みを排し、振り返りや応用、課外活動を重視;"spirit week"と言う仮装しての登校もアリ)、同・下段右:現在、巷で広まっているネット上の無料講座*6の一例(久家邦彦氏のZOOMセミナー指南講座)※画像は全てノートPCの液晶画面を撮影したためモアレ模様が残っています。

付記:現在、世界中でコロナ(covid-19)禍に対する対策措置(都市や国家を単位とするロックダウン)が実行されています(人類史に刻まれる出来事となるでしょう)。現在、Zoomなど遠隔地と音声・動画を繋ぐツールを用いた経験では、文字通り現代版『どこでもドア』の感を強くしました。しかも、Zoom利用に参加してみた経験では、リアルより双方が手が抜けず、双方向性を否応にも意識させられる副次的効果を認めました。対面での大学や高校の講義が成立してきたのは、ハッキリ言うとお情けで「居眠り」を黙認し、出欠と見做してきた欺瞞性にあります。これを形式的に単位履修と見做すなら、Zoom授業を配信し、録画した方が公明正大だと私自身は実感しています。有効な教育コンテンツとしても、教員の教授手法の吟味や適切なエビデンスの保全にもなるのではないでしょうか? 現場に立つ実務者として、評論家諸氏(例、茂木健一郎氏)と違う意味で、コロナ禍は教育改革のためには福音だったような気がします(竹内記)。

非常に多くの無料講座(期間限定もあり)が国の内外で開校されていますので、以下に一覧します:①EFアカデミー日本事務局*7(留学指導)、②Zoom集客チャンネル(久家邦彦氏主催)、③Editage英語論文執筆指導;期間限定)、④THNK(オランダ;リーダーシップ育成)、⑤米国ワールド・サイエンス・フェスティバル臨時・物理学講座;現地時間配信・再視聴可能)、⑥英国ケンブリッジ国際教育アセスメント(臨時休校・教育支援)など。※遠方(兵庫、滋賀、奈良、和歌山)からの通学生には、済まなく感じていました。

*7 竹内(jtakeuchi@r-ac.jp;4月1日からjtakeuchi@broadmedia.co.jp)までご連絡戴ければ、無料で模擬授業など英語で体験できる機会にご案内できます。英語力が100%に達しないと学びに効果が生じないと思い込む固定観念は、挑戦したい人の成長を阻む誤解であり、落とし穴となりがちなので注意が必要です。

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