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生徒による"Student-led Initiatives"をデザイン(2016年10月20日)

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生徒による"Student-led Initiatives"をデザイン(2016年10月20日)

生徒による"Student-led Initiatives"をデザイン(2016年10月20日)

大阪校スーパーサイエンスコースは先日、新機軸をアナウンスしたところですが、生徒自らの発案によって学ぶ内容を決めていく新しい学習方策 "Student-led Initiative Program(SIP)" をスタートしました。以下の2つの理由からです:

1)技術革新のスピードが早く、高校生の方が新しい情報技術を得て、習熟していること、2)自ら学ぶ内容を自分たちで決めていくことで達成感を知り、自己評価を高めて貰うこと、です。これらの提案に対する教員の役割は将来を見越し、生徒の個性を加味し、是非を判断して、必要な助言をすることで最適化された学習方策を創出します。生徒の「為せば成る」という効力感を亢進させること、そして自己と他者の違いを認識し、相互に尊重し合う関係を築くことです。このような教育デザインが従来の学校教育には欠落していました。個々の提案は以下に示す通りです:

(1)動画編集ソフトのテクニック探究(1年、後藤大空くん) AviUtlの技法を公開されている動画からピンポイントで探り、ソフトウェア上の操作法を解明すると同時に、マニュアル化をしていく(身近には、伝授していく)。今回、解説動画を視聴し、動画を撮影するカメラの視点を変えていく「カメラ制御」という操作法を探り出し、画像を3D化する手法を探り出しました。

(2)SNSを通じた国際交流・異文化理解(2年、岩田祐樹くん) YouTubeやTwitter、Lineを介し、日本語を学んでいる(英語を公用語とする)外国の若い世代と繋がり、身近な話題で交流を始めました(その経緯は、下に別掲)。

(3)専門性を秘めた人気マンガをレビュー(3年、河脇祐奈さん) 2011年に発表され、現在に至るまで人気を博している農業高校を舞台にしたマンガ『銀の匙』を特定のトピックに絞って紹介するレビュー原稿を執筆していきます。

以上、三人三様ですが、高校時代は自分の個性を把握し、適性を見極める時期だと捉え、好きな素材で人と違う自分を発見し、それを書き言葉や話し言葉で表現できるコミュニケーション能力を育成することを意図しています。ともすれば高等教育や社会生活で欠かせないのに、従来の高校課程で軽視されてきた能力開発に当たります(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

❏ 岩田くんが語る外国人とのネット交流のいきさつ 中学3年生の時、運動会の応援合戦でYouTubeに歌を歌って投稿されている方の音源に合わせてダンスを踊りました。それがきっかけで、そのような「歌ってみた」という動画に興味を持ち始めました。そのような動画の中には、複数の方が共同で歌われているものもあります。日本の人だけでなく、海外の人も中にはいらっしゃいます。その中で気になった人のチャンネルやTwitterを見ていると、フィリピンの人で公式LINEをお持ちの方がいらっしゃいました。登録してみると個別に返信をされているとのことでしたので、気に入った歌の感想を日本語で送ってみました。返信、日本語で返ってきました。日本に興味があり、日本語を勉強されているようです。その後も一日一行程度でコミュニケーションが続いています。インターネット上で簡単に国際交流ができることがわかりました。日本語でコミュニケーションがとれるので異文化理解にも繋がりそうです。日本人とコミュニケーションを取ることに積極的であるという印象を受けました。この方法でならコストを掛けず、国際交流の輪が広がることが期待できます。

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画像・左:動画編集ソフトの動作確認(デモ中)の後藤くん(左上は、3D化して旋回中のオブジェクト)、同・中:交流相手とLINEメッセージを交換しながら、Twitterサイトを示す岩田くん、同・右:農学分野に関心があった河脇さんがレビューの執筆に選んだ『銀の匙』(荒川弘著)。各々、自ら選んだ課題は三人三様ですが、嬉々としていました。

付記: 岩田くんから「SNSで海外の人と、しかも日本語で繋がれました。」という打ち明けられたのは前日、淀川の十三干潟へ泥をサンプリングに徒歩で淀川を渡り、帰って来る道中でのことでした。実験室での作業やフィールドへ出る行動は、机に張り付いて行う学習方法と比べたら、恐ろしく効率が悪い時間の過ごし方に見えるものです。それゆえ学校の教室で行われる授業や試験が合理的であると錯覚してしまうのは仕方ないのかも知れません。が、机に向かい、あるいは対面して、今から思考するぞ、とか議論するぞ、と決めたところで、考えも意見も出てこないものだと思います。人は何か活動しながら気づいたり、アイディアが浮かぶ場合の方が、圧倒的に多いからです。違いますか?

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