変わる「学力観」、そして高校「勢力図」(2016年12月01日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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変わる「学力観」、そして高校「勢力図」(2016年12月01日)

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変わる「学力観」、そして高校「勢力図」(2016年12月01日)

変わる「学力観」、そして高校「勢力図」(2016年12月01日)

巷には、学習塾があり、そこへ通っている生徒もいる。しかし、時代は確実に、移り変わろうしている。まるで、静かにポールシフトするがごとくである。その変化の兆しを本日、リバネスから2016年の全国4拠点(プラス海外1拠点)でのサイエンスキャッスルの予稿集を手にして感じ取れたので、教育界を監視している教育デザイン担当の責務として背景並びに最新情報を提供しておきたい。

大阪校も1件、ポスターセッションでエントリーしている。だから予稿集を受け取ることができた。サイエンスキャッスルは本来、大阪城をイメージして生まれた「中高生のための学会」である。堀川高校が探究学習を発掘してから約18年を経過したが、路線変更を打ち出した民間の教育産業()も生まれてきている。早晩、生き残りを掛けた局面を迎える。

端的に言えば、高校教育が進学後も就職後も活きていないからである。大学や社会で使わない知識や学力を"選抜目的"に使ってきたのが、日本式「受験システム」が抱えた矛盾であった。先ず産業界が音をあげ、生き残りを掛けた大学も、これに連動した。学校側が提供する人材と社会側が求める人材との間の乖離が最早、補え切れなくなってきた現実がある(採用人事担当者談;参考サイト)。

教育改革に対する先見性と実効性を近年、見せてきた秋田県で、博士号教員を採用する動きがあり、他県へも影響している。研究者人材バンク "JREC-IN Portal" サイトを見ても近年、高校や塾の一部で、博士号取得者(大学院生を非常勤で)を雇用し出すところが散見してきた。中高生への研究指導をする力量を期待されての動きと見てとれる。

無論、日本型の学位の名称は、高度な(だが狭い)専門性を求める学位の概念(タコツボ型と揶揄される)から、欧米型のPhDという学識の広さを求める概念へと塗り替えられた。まだ、不十分だとは思うが、日本社会の全体で博士を活用しようという機運がようやく芽生えてきた感がある。その一つが、高校の教育現場へ幅広い視野を持つ理想の博士を投入しようという動きである。

日本は「学歴社会」と言われているが、その実態は「学校名」社会であった。それは開発途上国の要人たちの方が余程、欧米の学位を持つ人材が揃っていることからも明らかである(それでも日本が積み上げてきた経験値は大きいが・・)。むしろ日本社会が持つ博士号取得者に対する歪んだ偏見が原因で、博士人材の持てる力を社会で活かせなかったのだ。

これは、時代の流れもある。おそらく筑波学園都市へ行けば、両親が博士号取得者であるなど、普通の現象であろう。昔は、駐在さんと学校の先生が村一番の博識ある社会情勢だったその頃とは、様変わりしてしまったのだ。学位は偉い偉くないの尺度でない。扱いにくいという心情も解かるが、時間を掛けて日本の社会も成長してきたのである。いつまでも忌避していないで、使える手段は使わないと、世界の中で日本の国の生き残り策も困難に面していくころであろう。日本だけが世界の趨勢から取り残されていても済む・・という道理はないのである(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:リバネス『サイエンスキャッスル2016』予稿集(80ページに河脇凌くんが登場)、同・中:藁や落葉で原生動物の休眠シスト形成が起こることの再現実験、同・右:稲藁や落葉由来の原生動物群集の出現(初期は多様;動画参照)

付記:偏差値による管理指導で済んだ頃と比べたら、研究活動に対する指導または支援体制を築く負担は大きくなったと思われる。が、出揃った生徒たちの演題のリストを眺めたら、どれだけ生徒たちが楽しんで取り組んできたか火を見るより明らかであろう。その楽しんで学んだ分だけ、間違いなく血肉となり、生きる力になるはずである。この流れは最早、止めることはできない。次に控えているのは、自然科学系以外の分野へどう波及させていくのかが課題となるであろう。

なお、研究の最前線を離れた博士は近年、そう珍しくなく、リバネスは研究者集団が創立した企業である。その他にも、以下のような情報があるので参照されたい(ネット上で公開されている筑波大学のOB/OGが寄せた所見である):

1)進学指導のZ会、2)科学広報の業務

近年、大学組織内に研究管理をする専門部署を設け、そこの研究者を支援する仕組み(リサーチ・アドミニストレータ)を進めている。そのような新設の部署にも、研究活動の心得がある博士号取得者が参入して、活躍してきている。

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