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■教育ボドゲ4:ボードゲームの教育上の分類

ルネサンス高等学校

■教育ボドゲ4:ボードゲームの教育上の分類


 ボードゲームは、ふつう遊ぶ側の都合でどんなゲームかという分類をしています。例えば大きな分類として、カードゲーム(カードだけを使う)とボードゲーム(盤やコマをはじめ様々な小道具を使う)があります。また、商業的に流通している企業のものも、同人的に作成したものが人気になってamazonなどで取扱いがあるものもあります。親子向け、子ども向け、ゲーマー向けといった内容や、簡単に遊べるか長時間かけて遊ぶかといった難しさによる分類もされていますし、遊ぶ人数によっても区別することができます。

 もっと細かい分類では、遊ぶゲームがどんな内容、仕組みをもっているかで区別することができます。この細かい分類で、おおよそどんなゲームかを知ることができます。ただし、この細かい分類では、同じゲームが複数の分類に所属することも多く、またこれらのどれにも所属しないものもあります

例えば、

■招待隠匿系(人狼系):自分の正体を隠して、役割や能力を使う

 タブラの人狼・レジスタンス:アヴァロン・悪魔城への馬車・カラヤのスルタン・タイムボム・ワンナイト人狼

■競り系:現在の価値と将来の価値を見越して投資する

 ラー・モダンアート・ハイソサエティ・絨毯商人・電力会社

■ブラフ系:相手のウソを見破り、また相手に見破られないようウソをつく

 ブラフ(ライアーズダイス)・チャオチャオ・髑髏と薔薇・イントリーゲ

■拡大再生産系:小さなレベルからレベルアップして大きな結果をだす

 街コロ・宝石の煌き・電力会社・プエルトリコ・サンファン・ナショナルエコノミー

■アクションポイント系:決まったポイントを使って行動する

 パンデミック・たたらばと森

■エリアマジョリティー系:特定の場所の独占を目指す

 王と枢機卿・エルグランデ・アクワイア

■地政学マルチ系:地図上で複数プレイヤー間での戦い

 サイズ(大鎌戦役)・スモールワールド・ディプロマシー

■ドラフト系:あらかじめ自分が使う予定のカードを予約する

 十二季節の魔法使い・世界の七不思議

■トリテ系:自分が勝つタイミングを予想する

 ボトルインプ・スカルキング・5本のキュウリ

■お絵かき系:お題にそって絵をかく

 テレストレーション・エセ芸術家ニューヨークに行く

■コミュニケーション系:自分の考え方や経験を伝える

 黄金体験・私の世界の見方

■協力系(非対称協力系):全員もしくは複数人で協力を行う

 HANABI・パンデミック・スコットランドヤード・ハコオンナ・DORASURE

■デッキ構築:自分に必要なカードを取捨選択していく

ドミニオン・ロビンソン漂流記

■その他

 クク・トランプ・囲碁・将棋・チェス・ジェンガ・バトルライン、他多数

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 これらのゲーム(ほとんどが自分で所有しているか、新宿代々木キャンパスに常設しているものです)を2017年4月からずっと生徒たちの反応を見ながら週1回2時間のソーシャルアクティビティの時間で遊んでもらいました。いくつかは、授業が終わっても生徒たちが続けたり、別の日の放課後に依頼されてゲームを行ったりする大人気のゲームになり、また逆にいくつかはそれ以上遊ばれることがないゲームになりました。

 これらをみていると、それぞれのボードゲームで何らかの人間の能力を引き出していること感じるようになりました。

この分類は自分がボードゲームを遊ぶことで「人間のどんな能力が必要か」と考えてみた分類です。

・運と確率の判断力

 ダイヤモンド・クク・ベガス・ビッグチーズ・ブラフ(ライアーズダイス)・ニムト・ハゲタカのえじき・チャオチャオ・テキサスホールデムポーカー

・言語的能力

 ワードバスケット・ワンスアポンアタイム・たほいや・私の世界の見方・狩歌

・芸術的能力・想像力

 エセ芸術家ニューヨークへ行く・ディクシット・キャットアンドチョコレート・黄金体験・テレストレーション

・複眼思考・クリティカルシンキング

クアルト・バトルライン・囲碁・将棋

・推理・推論能力

 レジスタンスアヴァロン・クルー・スコットランドヤード・コードネーム・ハコオンナ

・短期的計画・長期的計画能力

 宝石の煌き・ファラオの恩恵・ビッグチーズ・十二季節の魔法使い・世界の七不思議・カタン・王と枢機卿・電力会社・たたらばと森・ドミニオン

・協調能力

 HANABI・パンデミック・スコットランドヤード・DORASURE・黄金体験

・交渉能力

 ボーナンザ・バサリカードゲーム・カタン・ディプロマシー・イントリーゲ

今のところ、「競り」「トリテ」「招待隠匿」というジャンルが入りにくいのですが、これらは「相場の感覚」や「周囲の状況を相対的に判断する」というものなのかと考えていますが、いったんおいておくことにします。

 こうしてみると、自分の分類ではあるものの、「運と確率の判断」「短期・長期的計画」に所属しているゲームが多く、運要素に傾くゲームと、より運の少ない計画性の出るゲームと考えることもできそうです。

 特に、新宿代々木キャンパスでは、ソーシャルアクティビティの時間に単純に楽しいゲームを遊ぶことに加えて「交渉や協力」「計画性」「推論」「言語能力」といったゲームを取り入れてきました。

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