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■教育ボドゲ3 ハンズオンという魅力
ルネサンス高等学校
■教育ボドゲ3 ハンズオンという魅力
2018-01-08
2018年現在、教育指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」を取り上げています。この動きは、先生が生徒に教えるというモデルから、より生徒自身による学習に中心を移したものと考えられています。教育指導要領は、今のところ主要五教科を教えることを前提にしていますが、私たちのルネサンス高校通学コースは、卒業要件とは関係がないためこれに従う必要はありません。しかし、「生徒が自分から他の生徒や学校外の人と関わりあう」といった「主体性」「対話性」についてはとても共感できる部分があります。
通学コース全体を通して、先生が指導するという形態の授業は生徒から不評です。調理実習と体育のような「自分が何かをする、自分の体を動かして行動する」といった授業の方が好まれています。
こうした実際に手で触れる体験を重視する学習を「ハンズオン」といいます。もともとは体を使って実際に動く体験学習などを指しますが、ボードゲームも一種のハンズオンの体験ということができます。
ソーシャルアクティビティも、ゲームのルールを教えるのは先生側ですが、そのゲームを実際にプレイするのは生徒自身です。さらに、ゲームの中で実際に何かをつかんでやりとりするゲームが好評です。
例えば、『ダイヤモンド』(現在『インカの黄金』として販売)では、ダイヤモンド型の小道具をやりとりしますが、ただの紙切れをやりとりするよりも、価値の高い透明なプラスチックのダイヤをやりとりするほうが、生徒たちは盛り上がります。
このため、通学コースには「ポーカーチップ」を用意していて、比較的ルールの簡単な『クク』でも得点を表示するために、ポーカーチップでプレイしてもらっています。生徒たちがこのポーカーチップを得たり失ったりすることで、喜んだり悲しんだりするのは、実際に手を触れられるという点が大きいようです。たとえば黒板などに~ポイントと書いてあるよりずっと楽しんでくれます。
ポーカーチップはジーピー社のものを使っていますが、特定のゲーム向けではないため、時に得点、時にお金の代わりにと活躍しています。
これと似ているチップをやりとりするゲームが『宝石の煌き』です。このゲームは、専用のプレイマットを入手してきたこともあって、生徒から特別な人気があります。
実際に自分の手で触って動かすことができる、ということだけでは、幼児教育のようですが、自分の判断でゲーム内のものを購入したり売却したり、勝利に向かって論理的な道筋を考えるというのは、中学生以上にとって重要なハンズオンの経験といえます。
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