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■教育ボドゲ2 ボードゲームでできること
ルネサンス高等学校
■教育ボドゲ2 ボードゲームでできること
2018-01-05
■ボードゲームでできること ボードゲームを通学コースの授業に取り入れたのは、前回も書いた通り「卒業の単位にはできない」けれども、生徒が魅力に感じる授業を行うためでした。 ソーシャルアクティビティは一般的な部活に近いのですが、授業なので来ている生徒全員が対象になります。もちろん、生徒の事情で「学校には来ているけれど授業には出たくない」という場合に強制はしません。 最も一般的な考えだと「授業の時間で(勉強せずに)遊んでいるから喜ばれているんでしょ」と思われがちです。もちろん、主要五教科(国語・数学・英語・理科系・社会)の方が「勉強」であることは間違いありませんが、ボードゲームをすることが主要五教科以外の能力の開発につながっているというのが私がボードゲームを使う理由です。
○自己分析能力
競技性の高い、勝敗のあるボードゲームで真剣に遊ぶとき、「自分はどれぐらい勝っているのだろう」と客観的に自分を見つめる必要がでてきます。どんな点が他の人よりも強く、どんな点は他の人よりも弱いだろうという分析を自然に行うようになっていきます。
○感情制御能力
ゲームの中での対戦相手とのやりとりでは、頻繁に「自分の思い通りにならないこと」が発生します。勝ったり負けたりしたときには、そのゲームに思い入れがあるほど感情も上下します。対戦相手との礼儀を守り、やられた時や負けた時の怒りや悲しみを自分の中で制御することができるようになります。
○社会的能力
決められたルールに従って行動すること、ゲームの中で相手とうまく協力すること、また、競争の際に相手に公平・公正にプレイすること。そしてゲームを楽しむために参加者とコミュニケーションをすることができるようになります。
ボードゲームは、種類がたくさんあるため、一概にこのゲームではこの能力がみにつくというものではありません。しかし、いくつかのゲームを遊んでいくうちに、自然に身につく上記のような能力があります。これらは、先生が「こうだ」と教えるものではなく、生徒と生徒の間で気が付き、培っていくものです。 私はボードゲームやカードゲームをきっかけに生徒の心の中でこうした成長が起きていると考えています。主要五教科でも、ボードゲームを通して学ぶことでも、生徒自身の中の「もっとこうしたい」「学びたい」という気持ちが学習に重要です。 ボードゲームを通して学ぶことの方が生徒の「学びたい」という気持ち、やる気が強いならば、こうした能力を自分から伸ばすことができるソーシャルアクティビティの授業は 生徒の希望にかなったものだろうと思います。


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