パラサイト(寄生生物)の遷移過程を観察!(2020年03月13日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

パラサイト(寄生生物)の遷移過程を観察!|通信制高校のルネサンス高等学校

メニュー
 

大阪

パラサイト(寄生生物)の遷移過程を観察!(2020年03月13日)

アート&サイエンスコース

パラサイト(寄生生物)の遷移過程を観察!(2020年03月13日)

パラサイト(寄生生物)の遷移過程を観察!(2020年03月13日)

喜ぶべきか、それとも悲しむべきか・・悲喜こもごも、複雑な心境です。新たに満を持して消毒して再起動させたはずのグッピー水槽で、再び寄生虫が湧くようになったからです。現在、関心の中心は、寄生虫には何らかの休眠状態(シストや耐久卵など)となり、生き残る戦略があると仮定しないと、再発する現象の説明が困難だと今、関心をそこへフォーカスし始めています。科学の真髄とは、「探検活動=explorations」なのです。

嬉しいのは、寄生虫を他校まで貰いに行かなくても済むようになったことです。このことは、一旦、寄生虫が湧いてしまうと根絶することは容易でない(→マニュアル)ことを示唆しています。生き残る仕組みがあるのか、寄生虫はいつ湧いてきても自然な生命であるのか、の問いです。これが「生命観」への挑戦です。そこで必要とされるのは「間違える勇気」であり、正しい/正しくないは、二の次で構わないと私は捉えています(試験での正解主義が中心だった学校教育が、探究活動を阻害してきました。私の指摘は間違いでしょうか?)。

今回、グッピーの死骸が水草に絡まって発見が遅れたことから、生きたグッピーの生き血を吸うように憑りつく死神・ギロダクチルスGyroductylus)で絶命した後、次なるステージを垣間見る結果になりました。グッピーの躯(むくろ)に巣食うのは、キロドネラChilodonella)でした。

つまり、ここで同じ寄生行為でも、生きた宿主に固着する活物栄養生活(cytrophic)型のギロダクチルスと、死んだ遺骸に集まる死物栄養生活(saprophtic)型*1のキロドネラとに大きく2分され、宿主の生死の境で優占種が入れ替わるという、パラサイトの遷移現象を見い出しました(菌類ワールドで最も整備されている)。

*1 私の学生時代には、活物(生体)と死物(死体)を分けて記述する用語があったと記憶しますが、定着しなかった様子ですね。とかく専門用語は教科書や事典に掲載されていると信じ込んでいるでしょうが、研究者がないと不便だから提案し、認知された用語だけが定着して行くものなのです。気づいた者ならば、誰にでも提案権があります(ちなみにスカミングは、私が都庁職員時代から必要に迫られて使い始めたのが最初です)。

学校での学びを通じ、決まった学習内容を習得して行くものだと盲信されがちですが、現実は未知の現象だらけです。教科書は過ぎ去った過去の記録、"古文書"にしか過ぎません。中学校までの基礎学習ならばともかく、社会や高等教育へ出る一歩手間の高校課程が「中学より高度な学習内容」とする履修内容の教育デザインでは、余りに安直かつ不見識であるとしか言いようがありません。小・中・高の関係性が、ロシアのマトリョーシカ人形の相似形のままでは、先の見えない近未来に立ち向かうのには無力でしょう。

現行の高校課程に必要だが、欠落した点を感じます。日本の学校教育では、例えば、①プロポーザルを、②プレゼンを、③プロデュースを、④ネゴシエーションを、⑤コラボなどを伝授していません。一方、クラスの仲間同士で競争を前提とする"共食い"をさせておいて、学校教育だと胸を張れるのでしょうか? デンマークでは、その種の野蛮な競争原理は人間性を損ねるため国家が率先して排除しているそうです。

マトモな精神ならば、そりゃ不登校にもなるだろうし、そこで勝ち残ったってロクな人間になりますまい。それが如実に、現に日本社会では国民のゾンビ化(ローマ教皇の弁)が露わではないでしょうか? 駅の階段の降りながらも、自転車に乗りながらも、平気でスマホの画面に食い入る姿って正気ですの?

今回、ここでは、寄生虫ギロダクチルスに殺されたグッピーに群がるキロドネラと呼ばれる原生動物に注目しました。ここで素朴な疑問が、浮かび上がります。この遺体処分屋(スカベンジャー)は何処から湧いてくるのか? 何処へ去っていくのか? この手の本質的な問い*2が、日本の高校では為されますか?

*2 問いを発する訓練を何もしないまま、決まり決まった問題練習だけをして、それで卒業資格とか入学資格を得て、社会や大学へ行って先々、どうなるんでしょう? 人の一生で"試験慣れ"効果が活きる場面は高々、入学(入社)試験、昇進(資格)試験で有利となる程度です。真の実力そして自信を獲得しない限り、虚勢を張って生きるしか道はなくなるのではないでしょうか? 正しい学び方を続ければ、正しくスキルはアップします。そうでないと無尽蔵に遭遇する正解のない実社会の課題には立ち向かえますまい。

今回、注目したのは一旦、増えた寄生虫がどう消えて行くのか?・・という問いです。これに対する正解は、探してみたものの明確な文献は得られませんでした。そんな時は、自分自身の手でで探して行くしかありません。そう思っていると、キロドネラをグッピーの死骸から分取して遊離状態に観察していると、仲間同士が集まって集合してクラスターを形成していく集合現象*3が観察されました。

*3 硫酸塩還元細菌で知られる故・John Postgate(1922-2014年、英国人)は、増えた細菌が自然界で生残していくためには例えば、30個の細胞が集まって死して栄養分を供給し、その中の1細胞が生き残る戦略を採っているのではないか・・などと洞察していた。キロドネラの集合現象も、似ているように感じた。

先ずは最初の観察例であり、小さな観察が積み上げられて行った結果、新しい生命観を皆が持ち寄りながら構築して行くものなのです。教科書に書かれている内容を、そのまま鵜呑みにする勉学は、真の意味での学びの名にすら該当しません。「あなた自身は、どう考えるのですか?」と問いに答えることができない限り、今までなら通用したのかも知れませんが、社会が未熟だったからです。来るべき時代は"借り物の解答"*4のままではカンニングと見做されて通用しません。自分で考えた解答を生み出せない限り、それは真の能力であると判定されない時代が到来しているのです(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*4 前任校の国立高専へ近隣の大学から教えに来ていた先生は、「教科書の記述通り」の解答や、「教員が授業で話した通り」の解答を試験問題で書くと、得点とならないほど徹底されていました。日本の教員は理解できないと思いますが、英国の大学でも1つの問いに30名の受講生がいれば30通りの解答を要求されたのはホントのコトでした。私自身がオブザーバとして参加した授業中に、まさかの31番目に当ててきたので必死に頭脳を回転させて、捻り出しました。31番目の解答を探し出すって結構、過酷なコトでした。当然、問いも解答も英語媒体でしたが、内容本意なので使用言語を意識する暇などはありませんでした。これが真剣勝負の世界で、日本の社会の雰囲気はカタチだけ繕った "微温湯" そのものなのだと思います。

----------

画像・上段左:グッピー遺骸に固着する外部寄生虫・ギロダクチルス(→動画)、同・上段中:オスの尻鰭が変化した交接器(ペニスに相当)へ侵入する多数の原虫・キロドネラ(→動画)、同・上段右:遊離したキロドネラが集合してクラスターを形成(→動画)、同・下段左:キロドネラの細胞(繊毛虫)、同・下段右:ギロダクチルスの遺骸?(内部に卵らしき粒状物*5

*5 魚の外部寄生虫(ここで触れたギロダクチルス、キロドネラ)の生活環に関する知見は十分ではない模様。

付記:日本人は、言葉をその定義に忠実にではなく、ホンワカ~と自分の都合で勝手に使い出し、それで定着させて行く傾向があります(結果的に、オリジナルの意味を失ってしまいます)。例えば、シラバスは授業計画のような意味で使われていますが、元の意味には教育機関 - 履修生 間の「契約書」の意味合い*6が含まれていますが、表面だけを真似した日本人社会では見事に欠落してしまいガチなのです。

*6 「授業しました」では失格で、「受講すると、〇〇がデキるようになる」と保証するのが大原則です。つまり古い「履修主義」では、教育機関としての「体を為してない」と判定されるのが、世界標準です。

「実験」という言葉も同じです。決まった通りの操作を見せて体験するのは、本来の意味での「実験」なんかでは到底、ありません。それは、正しい言葉で言うと「実演(=デモ)」とでも呼ぶべき内容であり、本体の実験(experiment)の趣旨は完全に欠落してしまっています。日本で行われている既に実験の結果が決まった実験を単に繰り返す動作を「実験」と呼ぶのは不適切であり、科学に対する冒瀆です(竹内記)。

アート&サイエンスコース

最新の記事

月別でブログを見る

通信制高校のルネサンス高校グループ > 学校 / 連携キャンパス等 > ルネサンス大阪高等学校 > ルネサンス大阪高等学校ブログ > 教員 > アート&サイエンスコース > パラサイト(寄生生物)の遷移過程を観察!

最新お知らせ・ブログ4件

ルネ大阪広報

インフォメーション

新宿代々木キャンパス

ルネサンス高等学校 (大子校)

 

もっと知りたい方はコチラから
「学費ってどのくらいかかるの?」
「どんな勉強ができるの?」
「本当に年4日程度のスクーリングで卒業できるの?」
「通信制から大学や専門学校の受験って大丈夫?」

資料請求はこちら
ネット出願はこちら
プライバシーマーク

ルネサンス高等学校グループは通信制高等学校です。
全国に3校(茨城・豊田・大阪)、キャンパスは7拠点(札幌・仙台・東京・新宿代々木・豊田駅前・広島・福岡)展開しており、全国各地から生徒を受け入れております。

Copyright © Broadmedia Corporation. All Rights Reserved.

もっと知りたい方はコチラから
「学費ってどのくらいかかるの?」「どんな勉強ができるの?」
「本当に年4日程度のスクーリングで卒業できるの?」
「通信制高校から大学や専門学校の受験って本当に大丈夫?」

資料請求
いますぐ出願したい方はコチラ
パソコン・スマートフォン・タブレットから簡単出願!!
検定料は、クレジットカード・コンビニ決済で!! 24時間受付中
ネット出願

通信制高校への入学・編入転校をお考えの皆様へ

ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城愛知大阪)、連携キャンパス及び受付・相談センター(東京・新宿代々木神奈川・横浜愛知・豊田名古屋大阪・梅田広島福岡) を置く広域通信制高校です。 どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。 一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。 ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、14年経ちました。卒業生も約15,000名となります。

通信制高校