サイエンスコース
2016.10.16.Sun
昨日15日(土)のイタセンネットの定例保全活動の際、「環境保全クラブ」では仕掛け網を設置するブルーギル幼魚に特化した駆除活動をリーダーの上原一彦氏(水生生物センター)から了解を取りつけ、独自に試みました。 実行した結果、34号ワンドから2時間で合計25尾のブルーギル幼魚が捕獲でき、駆除活動に貢献できました。
仕掛け網(1つ300円のもんどり)を4つを設置し、サナギ粉と小麦粉を混ぜた特製練り餌(信宮部長秘伝)で捕獲できたのですから、個体数が多いブルーギル幼魚を標的に絞ったならば、意外と効率(費用対効果でも)が良いとの感触を得ました。
併せて、魚体表の粘液層(mucus)から細菌分離する予備実験にも着手しました。今後、サイエンスコースで探究活動に取り組みたい高校生へ提示する探究課題のシーズの収集の開始でもあり、また探究課題をどのように見つけ出すかのヒントにもなるだろうと思います。興味深い(が、取り扱いが厄介な)粘液を大量に分泌する粘液細菌のグループが発見されています。もともと馴染みのない細菌群である上、まだ知られていない応用微生物学的な用途も新たに見つかりそうで、今から楽しみです。新たな未知との遭遇でした。何でも試してみるものですね(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。
❏ 信宮純「環境保全クラブ」部長(3年生)の探究メモ 今回のイタセンネット活動から、環境保全クラブとして独自の取り組みを始めました。今まで水辺のゴミを拾う清掃活動が主の活動でありましたが、これからはイタセンネット本来の理念(外来魚駆除)に深く沿える活動内容になると期待は膨らんでいます。ここに至るまでの予備調査で、先生とは2回の捕獲試験を行い、駆除効率にかなりの手応えを感じていたのですが、今回網を4つ設置した事から水深に関しての新たな気づきがありました。それは、岸に近く沈んだ網の姿がハッキリと確認できる場所と、遠く離れた場所と、その中間のうっすら網が目視できる場所とでは、捕獲率に明らかな違いがあった事です。
今後の活動ではそれら水深と捕獲率のデータを取りながら、ブルーギル幼魚をピンポイントで捕獲できるノウハウを蓄積して行きたいと考えております。ちなみに、今回なぜ網の設置を異なる水深に仕掛けたかというと、先生が網を繋ぐビニール紐の長さを一つずつ変えていたからです。先生が敢えてそうしたのか、ワンドに来る直前に急いで仕掛けを用意したからなのか...その理由は聞いていません(笑)。時に「学び」とは、仕掛ける網の水深ごときより、深い所にあるものだと分ってきたからです(陰の声:前夜に慌てて準備したから、紐の長さがマチマチだったのよぉ。失敗は成功の元!)。
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画像・左:ブルーギル幼魚を捕獲する活動(右下:捕獲された個体群)、同・中:幼魚の体表から綿棒で拭き取り調査(左上:標準寒天培地で分離された"粘液細菌"様の菌株)、同・右:ワンド水辺の礫の裏側に巻貝に交じって足糸で固着していた二枚貝(特定外来指定で大陸由来のカワヒバリガイ)
付記:高校生の諸君は、日本語だけで得られる情報量と、英語が使えさえすれば得られる情報量との格差を実感したことがないだろうと思う。以下、和・英両サイトの Wikipedia に記述された内容をMyxococcus(ミクソコックス属)、中でも代表的な種 Myxococcus xanthus、見比べて解って欲しい。もう雲泥の差であることが知れるであろう。中国や韓国等では、一世代若返れば英語を自由に使える世代が普通に育っているのだ。日本だけそうなっていない。自分で興味のある記事を英文のままで通読して内容が掴めれば、それが君たち"グローバル時代の申し子"が備えるべき"英語力"である。
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どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。
一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。
ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、今年で12年。卒業生も1万人を超えております。
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