『みんなの学校』木村元校長の敎育観に触れて(2016年12月10日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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『みんなの学校』木村元校長の敎育観に触れて(2016年12月10日)

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『みんなの学校』木村元校長の敎育観に触れて(2016年12月10日)

『みんなの学校』木村元校長の敎育観に触れて(2016年12月10日)

近年、増加を見せる発達障害(鈴木昭平氏)、これは裏を返せば特殊技能(優しさで発現する例もある)を秘めている可能性があり、支援は通信制高校が担うべき社会的使命の一つ(日野公三氏談)であることは最早、否めない事実です。顧客(生徒と親)が人知れず、苦悩してきたのですから・・。

世界的には、インクルーシブ・エデュケーション(inclusive education)と呼ばれて、障害を抱えた人間を括らずに、一緒に教育した方が全体的にも好ましいとの考え方です。NPOグラスルーツ(「草の根」の意)が企画した「みんながつくるみんなの学集会」の第4回目に初参加してきました。講師は、大阪市立大空小学校の元(初代)校長・木村泰子女史でした。木村先生は参加者から意見を引き出す役回りに徹していました。さすが、アクティブ・ラーニングの実践者です。普段からアンテナを張り巡らせ、時に沈思黙考し、時に即断即決していく「考えずに決める」即興性(注1)は、元ソニーの天外伺朗氏が見せた「グル(導師)」の挙動にも相通じる印象を、私は重ねていました。

冒頭、木村先生は九州の聾学校を訪ねた時の体験を披露してくれました。聾唖の生徒集団に入ると、「私だけが障害者なんだ」と自覚されたと語るのです。人間は篩い分けられた中にいると、外の世界を知らずに一生を終えてしまいます。私は若い頃、聾唖者の恋人がいたので、言葉によるコミュニケーションが言語・思考・感情が重層されたパケット構造を作っているのに気づきました。この理解が後に、私の英語習得に決定打となったのです。学校では皮相的に英語の語彙や文法を教え、和訳の正誤を問題にしているだけですから、これで使える英語力を身につけることなど無理です。私は知らない英単語や用法を「何だろう?」と誘導し、「知りたい意欲」を誘導するようガイダンスします。語彙や文法の知識だけがあっても、好奇心のアンテナがないと真意が掴めないからです(注2)。

この一つの例が示すように、人が生涯に経験できること、会える人には自ずと限界があります。それを恣意的に選別を重ねていたら世間を知らずに終ってしまうことなど、火を見るより明らかです。大空小学校は公立小学校でありながら(本来、公立小学校だからこそ)、「学びの主体は子供たち」という姿勢を貫く教育実践がお膝元の大阪市で実現していたのを知って驚きました。実践の証しであるドキュメンタリー映画『みんなの学校』(関西テレビ放送)は、文部科学省(本省講堂)をはじめ、各所で自主上映されてきました(YouTubeで試聴可能注3)。こうして昨晩、日本の学校教育を変えてきた四天王の一人に数えあげられる功労者(退職され今、全国行脚中)に、私は会えたです。

最後の残り30分間、私の発言(決まりを型通りに決めることに価値などない。そんなコトなら、子供でもできる。大人の役目は他にあるはずだ)を発端に、「学校規律って何だ?」を論点に締めくくりがされました。私が最終的に受け取れた言外のメッセージは重たくて厳しい、「成長しようとしない教師が、生徒と親、同僚教員を苦しめている。」であった(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:映画『みんなの学校』ウェブサイト、同・中:著書『21世紀を生きる力』と大空小学校式ワークシート見本(毎日、児童が記入して綴じ込む。敢えて添削も採点もせず、個人の成長の記録とする)、同・右:木村泰子先生を招いてのワークショップ終盤のホワイトボードのスナップショット

注1即興性(アドリブ、インプロ)が重要なのは、予定事項を予定通りに終えることは"作業"なので、教育のように「人を育てる」という本来、クリエィティブであるべき職務に相応しくないからです。真の実力を養うためには、即興で対応できる実戦力が求められます。ライブ(実況中継)が持つべき躍動感を欠く時間潰しの授業なら、編集動画(スタジオ収録)で代替できるのです。

注2:高専の『工業英語』の定期試験で、問題文の語彙(対訳)リストを添付して出題してみたら、語彙を知っているだけでは肝心の英文を読解できないことが実証されました。この国では、目先の点数を取ることだけを気にさせて、若い世代に対し「英語を学んで使うことの意義(英語で拓ける世界観)」すら伝えられていないのが実情なのだと思います。世界から大幅に遅れています。

注3ラジオフォーラム(第156回)の音源27:00分から、今日ある木村泰子先生の原点となった衝撃の2週間の教育実習体験談(20歳頃の「学び方を教える教師=教育の神さん」との出会い)が本人の言葉で明かされます。33:24~33:28にある木村先生の「すごいでしょ、これだけ。」のささやきの一言、絶品です。この小さな流れを絶やしてはならないと、私は無性に泣けてきました。

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