水田の生きている化石_カブトエビを飼育(2017年07月06日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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水田の生きている化石_カブトエビを飼育(2017年07月06日)

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水田の生きている化石_カブトエビを飼育(2017年07月06日)

水田の生きている化石_カブトエビを飼育(2017年07月06日)

スーパーサイエンスコース担当の竹内です。先日の水生昆虫の脱皮殻を採集した帰り道で、水田にオタマジャクシらしき姿を見つけました。が、良く見ると、カブトエビでした。1年中でこの時期にしか見ることができません。水田に水を張った時に土壌中の卵が孵化し、脱皮を繰り返して成長し、産卵すると成体は役目を終え、1年の大半を耐久卵として休眠生活に入ってしまうからです。この特殊な生活様式を持つため太古の時代から現代に至るまで生き抜くことができた「生きている化石(遺存種;三葉虫が祖先)」と説明されています。

そのため耐久卵を入れたカブトエビの飼育・観察キットが、理科の自由研究用に市販されています。私たちも同じ発想で、原生生物(プロチスタ)のコルポーダの休眠シストを脱シスト過程を観察する教材キット化を試みているので、飼育・採卵・発生を1年間掛けて追跡してみたくなった次第です。なお、飼育はスチロース製の丸水槽(直径30cm)に水田土壌と砂を敷き詰め、丈夫な糸状藻類(マリモを作るクラドフォラ属)をエサとして加え、ストレスを与えないように弱く通気することにしました(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

❏目撃者(witness)はかく語りき 「田んぼにヒゲの生えたオタマジャクシがいる!」 初めはそう思った。泥で濁った場所だったこともあり、自分のその認識を信じて疑わなかった僕は、次の瞬間驚愕した。なんと、その内の一匹が背泳ぎを始めたのだ。まるでラッコのように仰向けで泳ぐその生き物は、たくさんの脚をしきりに動かしていた。そう、オタマジャクシだと思った生き物は、実はカブトエビだったのだ。

つぶらな瞳と丸っこい体が特徴のカブトエビだが、飼育しながら観察をしていると、いろいろなことが見えてくる。この観察力は、バッタを飼い始めてから磨かれているように感じる。例えば、カブトエビにはヒゲのような触覚があるが、これが頭ではなく腹のあたりから生えている。調べてみたところ触覚であるらしいのだが、僕には未だに脚に見える。もしかしたら、触覚はもともと脚の一部だったのかもしれない。また、カブトエビはしばしば背泳ぎ状態で浮かんでいる。そのときにたくさんの脚を波打つように動かすので、僕は酸素補給をしたり水面付近の餌を食べたりしているのだと予想している。また、SSCの仲間である凌くんは速く移動するためではないかと言っていた。確かに背泳ぎで移動する時、カブトエビは素速い。まるで魚のように速い。しかし、移動するでもなく漂っていることもあるため、実際のところはよく分からない。カブトエビ、不思議な生き物である。

追記: 現在飼育しているカブトエビ達は、実は2回目に捕ってきた集団である(ゴメン、綾波レイちゃんみたいだね・・竹内)。初代のカブトエビ達は、理科室の飼育環境が合わず全滅した。観察しやすさを優先し、カブトエビに適さない環境を作ったためだ。生き物にとって適した環境は重要であり、本当は僕たち人間が人間とって都合良い環境に変えることは良くないのだろう。生き物を飼育するにしても生き物達と共生するにしても、それぞれが住みやすい環境を残し、創っていくことが大切なのだと学んだ(3年・岩田祐樹)。

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画像・左:理科室の飼育環境下におけるカブトエビ、同・中:カブトエビの個体(体色は生息地により個体差がある)、同・右:採集地の自然環境下におけるカブトエビ(ラッコ似の背面泳ぎ;岩田祐樹くんが動画撮影)。

付記:タイトルの「生きている化石」は英語で表記すると、文字通り"living fossils"となります。一方、「化石生物」とは、三葉虫などの"fossil organisms"を指し、現存種(extant、 present-day organisms)でないことを意味します。系統関係の研究に遺伝子解析が進んでくると従来の学説(シーラカンスなど)に齟齬が生じてくる可能性もあり得ます。科学は、この例のように書き換えられていく宿命を持ちます。

謝辞:カブトエビは農薬に対する感受性が高い(農薬に対して脆弱)そうなので、農薬の使用量が少ない水田なのだろうと思います。ご親戚がいるとのことで、この土地(富田林市喜志町)へ、いざなってくれた河脇凌くん(3年生)に感謝いたします。

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