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京都大学でSSH交流ワークショップに参加(2017年08月02日)

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京都大学でSSH交流ワークショップに参加(2017年08月02日)

京都大学でSSH交流ワークショップに参加(2017年08月02日)

本日(8月2日)、京都大学理学研究科セミナーハウス(北部構内)にて SSH 交流会に大阪校サイエンスコースの生徒3名(1名は秋から通学の予定)が参加しました。前回のポスター発表会(サイエンスギャラリー)に引き続き、奈良県立青翔高校(SSH指定校)のお招きによります。

今回、頒布された『南極読本』から各自の興味の対象を拾い出す準備を行った上で、班分けを行い、分野ごとの外部講師を割り振るようにワークショップが企画されていました。進行は、1)生徒の自己紹介、2)担当講師の研究紹介、3)生徒の関心紹介、4)研究素案の相談、5)研究案の紹介・・と逐次、進行しました。専門家が介在し、少人数で双方向でのトークをベースに進行する点で、通常の教室で見られる伝統的な授業スタイルと全く異なっていることがわかります(とても贅沢な陣容でした)。

今回のホスト校側では高校1、2年生(一部に、中学生も)が主体のグループで、課外活動的な呼び掛けに応じた意識の高い生徒が中心で運営されたそうです(前回は3年生中心)。確かに活発な議論が展開されていた感があります。前回、青翔高校の生徒と言葉を交わす機会がありましたが、高校時代から研究活動に取り組みたいとする意識を持って入学してきているとのことです。それが裏づけられた感があります。指導者側の講師の先生方も思い思いのスタイルで自分の子供時代のエピソードとか南極で経験した話を若干、大胆な推測も含め次世代へ想いを繋ぐ・・そんな雰囲気に包まれていました。一般に、既知情報の伝達よりは未知(ないしは解明途上の)情報を提示した方が学習者の知的好奇心は賦活化されるものです。

当日、映像収録のための大型のビデオカメラとマイクが会場内を回って取材していました。南極を特集する番組制作の中で適宜、使いたいとする意向があるそうです。各校の引率教員は基本、脇役に徹する立場で見守ることしかできませんでしたが、中高生にとっては得難い経験ができたと思います。ルネサンス大阪高校の生徒たちもお招き戴きまして、感謝の至りです(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

❏ 参加した生徒たちの感想 1年・宮森芳弥くん:班のメンバーは(河脇先輩以外)1年生と2年生の他校の生徒ばかりでしたが、話についていくだけでも大変でした。雰囲気が全く別物で何か怖かったし、所々わからない用語が出てきて、疑問を持った部分もあったりしても講師の先生や生徒たちの話のレベルが高くてなかなか発言することができませんでした。途中、南極で行いたい実験を考え提案する時間があったのですが、河脇先輩にアシストしてもらいながら、最後は形にできたので良かった。ポスターを作る機会もあるみたいなので頑張りたいです。3年・新保雅史くん:初めての場所で初めての人たちとの談義、事前打ち合わせも殆ど無し・・。前までなら何も出来なかったであろう条件だが、今日は違った。確かに話のレベルは高くて全て理解出来た訳はないが、講師の先生の話してる時の雰囲気や生徒たちの関心から「刺激」を受け取り、しっかり自分の意見や発想を伝え、残す事が出来たと思う。10月末のポスター発表が楽しみだ。3年・河脇凌くん:講師の先生や他校の生徒と交流できて楽しかったです。とても良い体験でした。あの日、反対側に座っていた子がみんなが気になるような鋭い質問を代表で行ってくれた時の講師の先生からの返答には驚かされました。それは、「まだ分かっていない所だね。だから今、研究しているんだよね」と言われたからです。その一言に感動しました。

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画像・左:講師の先生からの話題提供(左上:石川尚人・京大教授からオーロラの話を聴く新保雅史くん、右下:伊村智・国立極地研教授から南極のコケの話を聴く河脇凌くんと宮森芳弥くん)。同・中:ディスカッションの光景(左上:河脇凌くんの意見に応答する伊村先生、右下:青翔高校の生徒の質問に応じる伊村先生)、同・右:会場となった京大理学研究科のセミナーハウス前で記念撮影(画面で左から右へ:3年・河脇凌くん、1年・宮森芳弥くん、3年・新保雅史くん)。当初、自信が築けないまま加わった生徒らが成長してきた姿です。※コケ坊主には赤や緑の藻類の休眠シストがある模様(国立科学博物館)。

付記自分の研究テーマを持ち、独自に研究を進めて3年目となる河脇凌くんは、伊村先生が語る内容を自分の「経験値」に照合しながら話に合点が行った(シナップスが発火した)ように聞いていた。研究に着手していない1年生の宮森くんは、そのような「引っかかり」がないため専門的な話を聞いて自分の中に取り込むこと(関連づけること)にかなり辛い面があったと想像する。サイエンスコースに加わって5ヶ月目新保くんであるが、教科書や動画教材という架空の媒体から学ぶのではなく、サイエンスコースの中で現地調査したり、自らの意思でバッタ採集をしたり、専門家の話を聞きに行ったり、先週、農場の林間学校でリーダー役を務めたり・・このような体験レベルの学びを採り入れてきたことで専門家と触れ合った場合、全くのゼロ・スタートとはならずに済んだ兆候が伺える。実体験のないオーロラがテーマでも、自分なりに独力で探し出して意見が表明できた様子である。経験を積み上げていくことこそ、「深い学び」(文科省)への近道なのだと知れよう(竹内記)。

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