研究者のマインドで「学び方」を検証する(2018年04月05日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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研究者のマインドで「学び方」を検証する(2018年04月05日)

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研究者のマインドで「学び方」を検証する(2018年04月05日)

研究者のマインドで「学び方」を検証する(2018年04月05日)

サイエンスコースが実践している活動は、研究者が高校へ降りてきて「学び」を科学してみたら「何が、どう見えてくるか」を"実証実験している"と言い換えることが可能である。それなら伝統的な「教育学」があるではないか?_の声が聞こえそうだが、学問として一旦、成立してしまうと「教育学」という学術は実務に直結せず、さりとて学校現場で自然に統一理論が生まれるかと言うと、これも疑問符が灯る。その埋めがたい隙間へ教育学者として「あなたの理論は、現場の役に立ちますか?」と鋭く切り込んで行ったのが故・三宅なほみ氏の功績であったと、私自身は感じている。

私自身、実験科学を通じて磨いてきた技能を 53 歳で高専の教壇に立ち、学生と対峙してきた。「あなたは、どうして学生と向き合えるのか?」と元同僚から問われたが、教職を長く続けてきた人たちの流儀を幸か不幸か、私は全く引き摺っていないので、言わば微生物を培養しているシャーレや試験管を観察するごとく教室の集団や生徒個人を捉えてきた。だから格段、変ったことをしている意識はない。研究者の野生性は、そこに隠された真相を暴き、日常的に派手にアクションを起こしてはリアクションを誘う。観察時には、見えない裏側がどうなのか断片データを用いて謎解きに掛かる。

最近、理系の研究者集団が起業した(株)リバネスが「オープン・エデュケーション」を旗印に「日本一、教育研究の仮説が集まる場」を大阪の新しい拠点(弁天町)に創出するというアナウンスがあった。この未開の地は実質、ゼロ・スタートになるため、取り組んだ分だけ新しい成果が得られる教育のブルーオーシャンであると私は確信している。実際、研究活動を通じて鍛えた洞察力を持ってすれば、生徒の一挙手一投足を無意識のうちに分析してしまう。現代では、生徒がネット情報を検索すれば教員より早く、確かな情報を入手してしまう。正解へ導く手順を教える授業をする意味も、試験で正解を確認する意味も薄れてきた。入試選抜に伴う刹那性では、生きる迫真力にも欠けるのだ。

私自身は教育実習も終えたが、永らく実務世界に身を置き、新卒者の「継続教育」と称して新人研修を担当してきた。そこで知ったのは、正解のない実務課題に向う際に垣間見た新卒者の非力さであった。私自身が重視してきた学びは、賞味期限が切れてしまう膨大な「知識量」ごときの紛いモノではなく、変幻自在かつ永遠に有効な「着想力」と言うホンモノであったから、重点策がまるで正反対だったのだ。現に今、私が理想とした教育方策を実現して、私の生徒たちが私の分身となって独り立ちして行く。私が間違っていたのか、多数派が危うかったのか、火を見るよりも明らかであろうと、私は体感している(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:学びを科学する原書、"The Cambridge Handbook of The Learning Sciences"、総ページ数が776ページに及ぶ(Keith Sawyer著、Cambridge University Press刊行、2014年、第2版)、同・中:ジェネラリストという珍しい用語がタイトルに盛り込まれた和書、法政大学理工学部創生科学科編『理系ジェネラリストへの手引き』(322ページ、日本評論社、2015年)、同・右:ある著作の中扉の図柄及び筆者愛用の筆記具

付記:元スウェーデン大使館・科学技術部(東京都)で長く環境アタッシェ*1をされてきた小澤徳太郎氏は、環境問題に対する独自な視点*2で切り込む論客であったが、初期には環境問題ジェネラリストと名乗り、後に同スペシャリストに変更したと、私は記憶する。このネジレ現象は、日本ではジェネラリストの意義が評価され難かった事情を反映していると理解している。当サイエンスコースでも、生徒個々人の興味の対象幅に応じ、「スペシャリスト」と「ジェネラリスト」の両人材が分化してきている実感がある(竹内記)。

*1 小澤氏本人の口から、私はアタッシェ職の募集が一般紙に掲載された求人広告で行われたことを聞き出し、余りにもスウェーデンという国らしい手続きだと、とても驚いた。*2 政策決定の手法を従来型の現在から未来へ外挿していくforecasting(フォアキャスティング)と真逆の、未来のある時点から現時点で行うべき作業を決定するbackcasting(バックキャスティング)を早期から日本へ紹介した。明らかに後者の方が合理的で、無駄が生じないことは明らかである。ビジネスの世界での広まりを見たが当然、学校教育にも有効な筈である。その理由は明らかで、用途が明確化した上で学びの対象物を絞り込んだ方が無駄がなく、outputs(情報発信)とinputs(情報収集)が緊密なほど、学びのロスが少なく血肉になるのは自明の理であろう。現実の学校は、いつ何の役に立つのかアテなき学びを生徒に強いるデザインになっていると思う。しかも、限られた時間内に幅広い主題範囲から極く限られた出題をして、結果の断片を点数化する。世の中には、何人も手も付けていない容易に解き難い難題が先送りされて累積していく。いつか時間切れで爆発する時限爆弾にも等しい。それでは、拙い。

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