「エネルギー環境教育」ワークショップ参画(2018年04月22日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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「エネルギー環境教育」ワークショップ参画(2018年04月22日)

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「エネルギー環境教育」ワークショップ参画(2018年04月22日)

「エネルギー環境教育」ワークショップ参画(2018年04月22日)

スーパーサイエンスコース主幹の竹内です。昨日、西梅田で開催された表記ワークショップに初参加しました。当コースで風力発電を課題としたい生徒が加わり、第3回サイエンスキャッスル・リバネス賞へ応募した案件「ビル谷の風のかざぐるま設計製作」が採択された(2年・辻中潤くん)ことがキッカケです。

同じ自然エネルギー利用案件であれば昨年度、ヘドロ電池を題材とした岩田祐樹くん(本年3月で卒業)のプロポーザルが採択されていました。あのテーマは私自身の守備範囲である微生物学の範囲内でもカバーできる内容でした。しかし、今回の風力発電は私の主専攻の枠を越えます。理学部地理学科で学部教育を3年間受けているため、ビル風など小気候(微気候)の観測経験はあり半分、カバーすることはできそうです。しかし、流体力学など生徒本人が数学や物理学に興味があるとて、私も高専で教員していた頃、土木工学系の研究者に触れていた程度の耳学問に過ぎません。科学技術の領域は相当、専門分化が進んでいるのが実情です。そこで、教員である私にとっての守備範囲を広げ、情報をアップデートしていく必要性が生じました。同じ研究を繰り返す方が苦痛である私にとって、このような守備範囲を広げる活動こそ、高等教育から高校(後期中等教育)へ降りてきた楽しみでもあります(大学で学部教育を終えてきた高校の教員は本来、このノックダウン作業に取り組める筈です*1)。特定の課題へ取り組むことを通じて得た学びこそが、大学や社会へ出てから「正解のない問い」へ立ち向かう場面で即戦力を発揮する*2ことになることは確実です。

*1 塾や予備校と重複した学習内容を高校が大学入試への対策を行ってきた事実は、明らかに生徒と保護者に対し、時間と経費の二重投資を強いる行為であり、同じ授業を繰り返す教育カリキュラムも教員の持てる本来の能力を確実に劣化させていく点で教育の基本設計が間違っていたと、私はそう捉えている。

*2 筆者は53歳から高専の教壇に立った実務家教員だが、初期のキャリアは都庁の技術職員として新人研修やJICA専門家として外国政府の職員に対し技術指導を担当してきた。その経験から大学卒業者が直ちに実務的課題に立ち向かえない現状を憂いできたが、学校教育にリアリティが反映してないと感じた。

先人たちは実に親切なことにも、たくさんの教訓を諺として後へ続く者たちへ残してきました。例えば、「失敗は成功のモト*3」とか「犬も歩けば棒に当たる*4」など、私たちは実践活動を通じて噛み締めています。先人の教えに反し、驚いたことに学校教育は真逆の方を向いているのです。罰当たりなことにも・・。例えば、良く考えてみて欲しいものです。科学研究に従事したことのある者であるなら、新しい発見は常に(常にです)失敗の上にしか築かれないことを知っているはずです(この事実を考えたことがあるのでしょうか?)。

加えて、生徒たちを教室へ閉じ込めて授業をして、試験で満点を採れば「学んでいる」と見なすなど、錯覚も甚だしい愚行です(承知の上で行ってきたのなら、それは単なる帳尻合わせをした偽装行為に過ぎません)。

*3 例えば、1)焼結させた珊瑚カルシウムを酢酸で表面処理して再生させたものの、洗浄不足で浄水の容器にバイオフィルムが形成される・・という失敗をした恩恵から、新たに希薄酢酸溶液でバイオフィルムを任意に形成させる手法を発見した。2)ゾウリムシを継代培養のため稲藁の煮汁をウッカリ放置したところ、シストを形成する原生動物のコルポーダが発生してしまうと言う発見に繋がった。しかも、後からゾウリムシを加えても排除されてしまうこと、電子レンジのマイクロ波で煮出しても休眠シストは死滅しなかった・・という驚くべき発見も副産物として得られた(後二者の課題は、余裕がなくて我々は研究にすら着手していない)。3)生徒が2層式のヘドロ電池(上層が水で下層が泥)を作成したところ、泥層から水層へたくさんのソコミジンコが発生してきたことを生徒自身が発見した。想定外に、底泥が餌料生物の供給源になり得る証拠を偶発的に得た。

*4 例えば、1)生徒たちがフィールドワークへ出ることで、新しい研究材料を見つけてきます。それも偶然でなく、必ずです(それは観察眼が磨かれ、発見力が亢進されていく証拠で、これこそ本来の教育でしょう)。例えば、雨後の河川敷で見つけた微生物の集塊(一つはイシクラゲと既知だが、一つは空中から飛来する未知の菌類;広島県と山口県で観察例あり)、現場で拾ってきた巻貝と魚肉とを接触させて誘発された寄生虫(吸虫)セルカリア、2)生徒たちが近所へ写真撮影に出たことで見つけたビル風を利用した風力発電の装置(画像上段・中)、教員(竹内)が帰宅途中、看板が整流板を為すビルの谷間で見つけたビル風に舞うレジ袋(偶然だけでは説明不可能な学びへ向う「アンテナが立つ」ことによる気づきが必然として加速度的に活性化されていく)。

研究など大学や専門学校へ進学した後、取り組めば良いという声を聞きます(片野晃輔くんのトーク動画の中に反例として否定的だった研究者らの声があります)。それは、ホントでしょうか? 私が疑義があります。高校で受験対策をして、大学で専門授業や卒業研究に巻き込まれていくと、ただの大学研究室での労務提供に終始してしまうことがオチではないでしょうか? また、正解の導き方を覚えるだけで発見する力を損ねてしまう。 

実は、大学で研究活動の歯車に組み込まれてしまう以前の段階で高校生のうちで取り組んでおくべき「学び」が実在しているのですが、その部分がゴッソリと抜け落ちてしてしまっています。つまり現行の高校教育課程には欠陥があると見ています。なぜ、教科書に書かれているような決まり決まった知識を得ること、ペーパー試験で正解することが成績だと評価されるでしょうか? 大学がホンキで有能な生徒を選抜したいのならば、口頭試問を課せば良いことです。博士号の公聴会では口頭試問で審査しますが、ペーパー試験で博士号の審査は行いません。実習にしても結果が分かっている実験を繰り返すことでは、教育効果が生じる道理もありません(国立大附属中学では、ある班では実験結果が異なるように教員が故意に操作し、考察させるような仕掛け=教育デザインを工夫しているそうですが、多くはお手本をなぞるだけの実習で終ってませんか?)。

人生で最大成長期にいる高校生を大学受験対策ごときで誤魔化さず、真摯に次世代を担う若者の成長を全力で支援する志を打ち立てて欲しいものです。私のような53歳から教壇に立った半ばニセ教員に指摘されるのも不愉快極まることでしょうけれど、私でなく他の誰が代弁してくれるのでしょう。私の意見表明は、低迷する日本の現状に不安を感じる若者を慮れば当然の行動であり責務と考えます(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・上段左:エネルギー環境分野の教科書(英語圏)例、同・上段中:風力発電装置を実装した会社(大阪市北区;竹内撮影)、同・上段右:エネルギー環境教育読本(ブックレット9、エネルギー環境教育・関西ワークショップ)、同・下段左:ワークショップでの全体説明(左側で座長:INSS社会システム研究所・近田昇氏、右側で講演中:京都教育大学・山下宏文教授)、同・下段右:2018年度の行動目標として「実践力」や「発信力」が山下教授が強調していた。当該分野の学会には、日本エネルギー環境教育学会(JAEEE)が知られる。

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