英語でオリジナル「実験観察」動画を発信(2018年07月08日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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英語でオリジナル「実験観察」動画を発信(2018年07月08日)

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英語でオリジナル「実験観察」動画を発信(2018年07月08日)

英語でオリジナル「実験観察」動画を発信(2018年07月08日)

教育デザイン室長の竹内です。今年度、過去2年間の活動を引き継ぎ、新しいトライアルに挑戦します。契機となったのは、①実験観察の素材(リソース)が集まってきたこと、②動画編集のノウハウをコース内で伝承していきたいこと、③インターナショナルスクールに在籍歴のある料治輝くん(1年)が加わってくれたことなど、諸条件が揃ってきました。コースを主担する私も途上国での勤務歴、英国への留学・移民歴がありますので英語を実用レベルで使ってきましたが、高校教育課程の主役はあくまで生徒中心であり、教員は生徒たちを高等教育機関や実社会へ繋ぐ、あくまで黒子役と言えます。過去の時代の教育方策を引き摺るのではなく、新しい時代を生きる生徒たちに相応しい教育効果が期待できる学びをデザインすることが、必要不可欠です。

実は、教科書の内容を補完する実験観察の動画なら数多、あります(文科省のサイト教材会社のサイト他、各地の教育委員会や大学が設置したサイト)。しかし、私たちの考えている動画作品は、次の2点から趣旨が全く異なります:

1)中高生が研究発表してもポスターも要旨も散逸してしまうため、問題解決するためオリジナル実験の文字では伝えられないような要点(コツ)の部分を自分たちで動画を撮影し、短く編集してデジタルデータとして残す方針を掲げました。実際、他校で何年もの継続研究で最初の頃の技術的な質問をすると、当事者は卒業してしまって後輩に伝えられてないことが大半です。仮に伝わっていても「・・らしいと代々、聞いています」とまるで伝承文学の世界であり、ターンオーバーが最大でも3年間と短い高校らしい悩ましい問題です。

2)加えて、動画に英語で字幕ないし、英語でナレーションを生徒がアフレコすることを試みます。主たるナレーションをインター校から転校してきた料治くんに担当して貰うにしても、細かな説明は実験や観察を担当した当事者の生徒に頑張って英語で説明して貰います。慣れたが、動作を混じえながら英語で表現した方がリアルですが、動作と発話の両方を同時に行うのはハードルが高いので、模様眺めして行きましょう。ことによると、動作と発話を重ねた方がリアリティも増し、その方が自然なので切り替えていく方針です。

実は、この動画の効用はコース内で後輩に伝達していくためだけではありません。実験観察を主にした探究学習を導入している教育機関の教員・生徒には、我々の動画は新しい発見や気づきがどう進行していくのかを知る上で、大いに参考になるだろうと見ています。

英語で発信することの価値は、海外の高校、特に途上国で理科教育を進めたい学校に参考にして貰う狙いもあります。大半の学校で教科書とノート、黒板で情報伝達することを中心に教育がデザインされてしまってきた理由は簡単です。実物を前にして、何をどう発見して行けば良いのか下手をしたら永遠に到達できない境地があります。極めて不平等ですが、一度でも発見を経験した実験室では一年を通じて次々と新しい発見の糸口を見つけることが可能なのです。信じられないでしょうが、当コースの過去のブログ記事をご欄いただければ一目瞭然でしょう。これは熟練した実験室(もしくは野外)でないと難しいものです。その代わり慣れたら誰にでも可能で、本来の理科教育は本に書かれていることを再現するだけでは不十分です。新しい発見ができてこそ、ワクワクしてくるのです。

多少、無理をして英語で発信しようとする真意は正直、自分たち自身のためです。それくらいの覚悟を決めないと真剣に英語に触れることができません。うわべの学びでは何も身につかないのは証明済みでしょう。もうそれを繰り返す愚行は辞めにしたい・・との決意もあります。身につかない学びとは決別宣言です。自分で英語を話し、それを録音するというアウトプットの大前提があれば、嫌が応にも真剣に英語の音に耳を傾け、それに近づける努力をするものです。その緊張感(リアリティ)が授業や試験にあるでしょうか? 具体的な必要に迫られ、英語表現を工夫しなければ、ホントの英語運用力は育成できません(本来、書く力が最重要なのですが、今後、英語を話す機会が日本国内でも確実に増えてくるので音声面も重視して行きます)。

教育効果が発揮されるように学びをデザインするのが教育デザインの真骨頂です。何となく教えて済む段階は、もう過去の教育課程に過ぎず、これからの時代の教育課程ではありません。これまでの教育課程は、肝心の能力開発をおざなりにして、入試の合否判定で置き換えて来てしまったのではないでしょうか? 日本人の英語力(TOEFLスコアなど)が、ずっと世界最低レベルで低迷しているのは極めて不自然です。そこに何か根本的な問題が潜んでいると見るのは、当然だと言えます(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:蓄積されてきたリソースとしてのオリジナルな研究発表の成果(左:卒業生の新保くんを中心としたマリンチャレンジ2017、右:卒業生の河脇凌くんのサイエンスキャッスル・リバネス賞認定研究2017)、同・中:過去2年間、インタビュー動画を後藤大空くんが編集を一手に担当し、卒業生の信宮純さんが2016年、当時2年生の後藤大空くんが2017年、自然史博物館講堂にて「活動紹介」部門で口頭発表、同・右:竹内が英国のEssex大学院博士課程(環境生物学)に在学していた2002年当時、学科長のJules Pretty教授(前職、サイエンスライター)を編集主幹に起用し、生物科学科のオリジナルな研究内容を紹介する書籍を刊行。

付記:サイエンスコースでは、実験室や野外で、頻繁に珍しい現象に気づき、そこを核にして高校としては高水準な科学研究への糸口を見つけ出しています。これは、もはや偶然とは呼べない頻度だと思います。つまり、新しい研究への糸口を見つけるコツは、授業では身につかず、何らかの形で実験室や野外で実際に行動することで実現します。教室に座って授業を聞いていただけでは、その能力を養えないばかりか、そのような「気づく能力(感性)」を喪失します。発見は「閃き」の作用ですから決して既存の知識で行うものではなく、むしろ感性を働かせる行為です。その時に、過去の学びや体験がベースになっているのは確かですが、静かな教室で試験の答案に向かうようにして「発見」はできません。よく考えれば、解ることです(竹内記)。

ヨウ素酸化細菌で作られた金属光沢を持つ微生物膜 淀川の十三干潟で採取した研究材料として巻貝が付着した海藻の残渣を室内で放置したところ、鉄バクテリアの時に生じるような金属光沢が見られました。鉄バクテリアと解釈するには鉄分が足りないので、何が鉄の代用をしたのであろうと推察すると、海藻由来のヨード分(ヨウ素)に絞られました。ヨウ素を酸化する細菌がいるのかをネット検索すると、千葉大で掲げている大学を上げて取り組んでいるガス田跡地でのヨウ素利用事業プロジェクトに到達しました。この発見には、①鉄バクテリアに関する知識は必須でしたが、それをヨウ素で置き換え可能かの論点では、②海藻の成分に関する知識が必要です。通常、このような類推は机上では困難ですが、光沢のあるバイオフィルムという実物を眼の前にしていた状況下だからこそ、ヨウ素を酸化する細菌がいるのだろうか?との「問い」へと発展しました。昔はココで打ち止めだったのですが、ネット検索ができる時代なので日本中の(英語を使えば、世界中の)情報にアクセスできます。そこで、千葉大のプロジェクトが見つかり、ヨウ素酸化細菌が存在することが短時間で到達できたのです。

これは、「高校」が「大学」が重点研究しているプロジェクトに真似せず到達できた最短ルートではないかと思います。加えて、千葉のガス田での天然ガスの成因が、堆積した海藻の残渣が原材料になってメタン生成が進んだのではないかと、推測できるというオマケまで付いてきます。教室で遥かに楽しく、高度ではないでしょうか? 鉄バクテリアを研究している高校生はいます。また、海藻の成分にヨード(ヨウ素)が含まれているのも知られています。我々の偶然は、この発見のために、海藻残渣を集めたのではありません。寄生虫を探索するために海から遡上してくる汽水産の巻貝が付着している「海の藻屑」ごと採集するのが容易だったからです。もっとも藻屑に視線が行ったのは、筑波学園都市を拠点で活動している地質研究者から(大阪層群の現世の姿である)十三干潟で珪藻が増殖していることを確認できないかと打診され、干潟の泥面をくまなく探して偶然に「海の藻屑」が上げ潮に乗って巻貝も付着して遡上してくるルートがあることを予測しました。また、底泥のコア(柱状)サンプルを採取できないかを事前に現場で検討を重ねていました。

これが、研究活動で新たな発見ができるカラクリです。予定調和で進む授業や試験と、予定調和が壊れる場所に起こる発見とは、全く別モノです。使う脳の部位が異なります。「知識」か「感性」か、ほども違うのです。新しい発見は机上で生まれません。経験を積み重ねていく必要があります。一つの発見の背景には、別の発見が土台に化学反応することが、上の例でもわかります。試験で点を採る学力と新しい発見をする能力が全く異なる事情が、ご理解戴けたでしょうか?

以上のように、高校生に向いているのは、世界あるいは日本で2番手につく研究です。マラソン競技と同様、2番手は前を走っている人の背中が見えますから追尾が容易なのです。どうしても首位を走りたい人は、大学・大学院で経験して下さい。世界初狙いは実際、いつ誰が先に王手を掛けるかが気になり、心が休まらないで辛い想い出があります。そのクセ発表した論文が引用され出すのも、概ね10年後になってからだったりするものです(英国で行っていた研究例)。2番手でも探究体験しておけば、高等教育へ向かう足掛かりとなるでしょう。

近年では、研究プロジェクトや補助教材を自主制作した動画をYouTubeにアップして紹介する例が、かつて私が在籍していたことのある英国の各大学でも実践されています(Bangor大学Essex大学Leeds大学)。今や各自で情報発信することが、容易に実現できる時代となりました。使わない手はないです(竹内追補)。

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