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価値(コンテンツ)を生産する教室をめざす(2018年09月01日)

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価値(コンテンツ)を生産する教室をめざす(2018年09月01日)

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スーパーサイエンスコース主幹の竹内です。都庁職員時代、私は入局5年未満の新人職員の研修を任されていた時期がありました。高卒から院終了者まで、公務員試験を突破してきたエリートですから基礎となる教育は受けてきて、選抜されてきた筈です。しかし、自ら課題を発見し、現場実務の問題が生じた際に的確に対処できる力は高等教育を経て来ても不足であることは明らかでした。実務で発揮できる真の力は問題練習の繰り返しで養う程度では明らかに不十分なのです。その結果、企業側が研修してきたのが、これまでの日本でした。

現行の学校教育は実社会の実務とかけ離れた教習所の練習コース*1に当たる段階であって、路上教習や免許取得後の実務とは大いに異なります。学校の教員の大半は教員以外の職業を経験してきてない者*2が大半なので、この溝を埋めるのは容易ではありません。日本の学校教育は高大接続のみならず、実社会との接続性も不足してきたように思えます。職業訓練が目的でありません。次回のコバエ・トラップで示す実例をご参照下さい。

*1 英国では、自動車の教習は実際の路上で始まります。教習所のコースという"練習の場所"など存在しないのです。*2 小学校でも中等学校(中高一貫校;comprehensive school)でも、実務経験者が雇用されていました。校長職のみ教育学の修士号を資格として規定していた例が多かったと思います(2000年ごろ)。

問題練習や定期試験の限界は、単一の正解へ導く方向へ思考回路を固定化させてしまう弊害があります。ルーチンな業務では支障ありませんが、思考の柔軟性を損ねるのでイレギュラーな対応ができなくなります。創意工夫を目ざす設定で目標設定した方が、応用力とリンクした実践力が身につく道理なのですが、現行の教育制度を維持しておくとその域まで到達できません。旧来の定期試験や入学試験で問う内容など検索したり、Q&Aコーナで調べたり、さらに高度なケースでは専門家集団に照会して疑問を解くことも可能です。実社会へ出る者が学ぶべき領域には、専門家に聞いても案外、知られてないこともあり、高校教育課程でも容易に入り口まで案内できる課題です。リジッドな職業教育ではない、学んだ内容を教室内の練習問題のレベルで留めずにフレキシブルに社会実装の手前まで導いてこそ、教員の能力も向上し、本来の高校教育*3に戻ると考えています。

*3 リベラル・アーツと総称される教養教育で、旧制高校(後の大学教養課程)に息づいていましたが、いつの間にか塾や予備校と同等の受験指導に置き換わって行きました。唯一の正解に拘り頭脳を硬直化させる路線から離脱したら、無限にアイディアが閃く教員と生徒の学び舎に変わります(学校の教員が採点精度を鍛えあげても何ら生産的な価値を生み出しませんが、アイディアが閃くセンスは延々と研ぎ澄ますことが可能です=重要)。

実際、昨年末の仕事納めの当日、理科室で巻貝から寄生虫が泳ぎ出して大慌てしました。幸い、日本の寄生虫学会の専門家にリーチでき、メーリングリストで回覧して戴き、数時間後には安全宣言を戴けました*4。それが起点となり、探究学習の課題として認定され先日、高校生が口頭発表し、昨日、大阪府高校生物教育研究会の70周年記念で刊行される実験書に寄せる草稿を書き上げました。採否は定かでありませんが今回、寄生行動や乾眠する生命体を次の10年間で重点的に扱って貰いたいと、大阪の教育特区に開設された株式会社立学校に務まる地域貢献の一環として実験技法の詳細情報を公開する目的で原稿を2編、脱稿するに至りました。

*4 ルネサンス大阪高校が一瞬であれ、日本の寄生虫学会の専門家に知られる高校となったのです(発表要旨;日本陸水学会近畿支部会『陸水研究』5巻1号、62-63)。

研究してきた経験のある者であれば、小中学生でも実感できますが、実は実験すればするほど新たな謎が見つかります。また、ある実験の途上で、別の実験のヒントも見つかったりするものです。まさに膨らむ一方の宇宙のような世界です。確かに基礎となる知識や技能は必要ですが、知識や技能をどれほど積み上げても、この問題を発見したり、ヒントが閃く境地に届きません。体感した当事者以外は容易には、知り得ないワールドです。故に必ずや「基礎の繰り返し練習が必要だ!」という意見で議論が空転してしまいがちです。

話は全く逆で、ワンダーワールドに入っている者ならば当然、必要な基礎があると感じ、強制されずともニーズに応じて基礎を確認するので、確実に血肉になります。前もって準備しておいても、多くは忘れてしまうものです。米国で制作された教育映画の"Most Likely to Succeed"の中でも実証されている論点ですから、教育関係者にはお薦めです。各地で今、自主上映会が開催されています(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・左:Zoomを用いた遠隔ミーティング中の様子(教育コンサルタントのクロスジャマール氏提供)、同・中:実験ノウハウに関するオリジナル・コンテンツの事例、同・右:シビル・チョウドリ著『そこそこ成長する人、ものすごく成長する人』(双葉社、2018年)経営コンサルタントの手になる著書(訳本)で本来、企業向けであるが、生徒を育てる学校教育にも活用できる内容(書評レビュー記事例).

付記:企業経営でも学校教育でも、成長していく組織や人材が出たり出なかったりする違いがなぜ、生じるのかは根源的な問いの一つです。バングラデシュに生まれ、米国に渡って研鑽を積んだシビル氏は一つの境地に到達しているが、私なりに気づいた観点の一つは伸びる生徒は以前に何処かで、誰かの手塩に掛けられてきた痕跡が見えたという点です。このことは一つの希望の光であり、現時点で成長し出さなかった生徒も蒔かれた種子が遅れて発芽するように後になって効果が生まれることもあり得るという期待感です。学業やキャリアが絡む問題は自己完結型で済む課題でなく、時にリレーのように次に託さねばならないケースも多々あるように実感しています。ただし、後で芽が出るには今、必要な種蒔きをしておかねばならない根本原理に変わりはないのですが・・(竹内記)。

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