ハズレなし!_イシマキガイの幼貝に遭遇(2018年10月31日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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ハズレなし!_イシマキガイの幼貝に遭遇(2018年10月31日)

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ハズレなし!_イシマキガイの幼貝に遭遇(2018年10月31日)

ハズレなし!_イシマキガイの幼貝に遭遇(2018年10月31日)

サイエンスコースの"研究"は小難しく思うかも知れませんが、率直に言うと「ハズレなしの宝くじ」です。あらゆる「発見」の本質は、偶然の産物です。時に、それは不意にやってきて、「失敗」であるかのような誤解を与えます。古き言い伝えのように、「失敗」こそ「成功」のモトなのです。

教員向けの実験研修を週末に控えた週の前半に大潮(満月)の日(22日)に、巻貝の寄生虫学に関するマリンチャレンジの研究テーマを引き継いだサイエンスコース・料治輝くん(1年)と淀川に向かいました。あいにく小雨が降り始めました。悪い兆候に見えるでしょうが、これが発見の始まりでした。

十三大橋を渡り切る頃、淀川右岸(梅田側から見た対岸)に干上がった河岸にゴロタ石が見下ろせたので、2人でココへ降りてみることを即断して決めました。小雨が降り始めたことだし、寄生虫の観察用「材料」として巻貝を入手するだけなら何も「定点」より下流でも支障がないと、即断した*1からです。

*1 とかく誤解されがちですが、受験勉強のように予め準備して、予定通りにデキる能力を指して、真の能力と呼ぶべきではありません。実社会には解決デキない問題が山積されており、それは問題練習で対処できるほど甘くありません。問題ごとの創意工夫が必要です。正解ある問いにしか立ち向かえない学校秀才が、社会では通用しないと、昔から揶揄されてきたワケです(それが今の教育改革の背景となります)。

輝くんと私は今回、初めてイシマキガイの幼貝が成貝と混在して生息しているのを発見した十三大橋と、成貝しかみつけたことがない十三干潟とは、地図上の直線距離にして約600m離れています。イシマキガイの両側回遊型の生活史(一旦、沿岸海域で幼生期にプランクトン生活をして、稚貝に変態して河川を遡上する性質)から判断して、600m下流にいる幼貝が付着藻類などエサを摂食し成長しながら600mほど移動してくるものと考えられます(一部は、上げ潮で遡上する浮遊物に乗っての移動もあり得ますが)。

カワザンショウガイの分布域も沿岸海域から汽水域と概ね重なりますが、現地での観察や文献によると、ヨシ原など流れが緩慢で底質の泥分が多いほどカワザンショウガイが、砂質でゴロタや護岸が多い場所ほどイシマキガイが定着しやすい傾向が見られます。今回、今年の夏に度重なった台風による増水で流況が変ったのか、底質の差がより顕著になり、十三干潟の泥深さは以前に増して一段と粘着性が増しました。

探究学習にとってフィールドに出ての観察経験を積んでいく訓練は、気づきや発見する能力を磨き込むことになります。このような閃きを習得する機会は、教室の中だけの学び方ではほとんど育成できません。屋外へ出て徒歩で移動するなど、労力が伴う活動であり、授業と比べて非効率なように思われますが、この種の経験レベルの学びが起こる仕掛けを組み込まない限り、他に代用することなど無茶な話です。

実際の生徒と対峙していると、学びの準備体制が「整っている生徒」と「整っていない生徒」とでは成長の度合いに雲泥の差が生じます。片や自力成長の段階に入って行けますし、片や同じ失敗を繰り返すか、言い訳を繰り返すことで堂々巡りし*2、最後は時間切れになってしまうことは明白です。日本の教育問題の根っこは、「教科」以前の段階にあるというのが現実です(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*2 挑戦や冒険する勇気を欠く(それまでの人生で学ぶ機会がなかった)ことが根本原因だと思われます。サイエンスコースでは、挫けた生徒が挽回するチャンスを与える場でありながら、科学研究を何やら難解なモノだと誤解してしまっているのが残念です。この記事の中でご紹介したように、野外調査に出たら小雨に降られた→いつもの場所に行けない→失敗したようでいて、実は新しい発見(成功)に繋がった、即ち、「失敗」しない人は「成功」できない。これが「経験」に基づく「教訓」であり、学校の「教室」内では「絶対に学ぶことができない学び」です。しかも、これを経験レベルで知っている人に私は会えた試しがありませんが、相手が外国人(例えば、先日、来校したペドロなど)が相手だと話が通じるのです。文化や習慣にギャップがあるからでしょう。

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画像・上段左:十三干潟の定点より下流地点の十三大橋付近の淀川河岸(右岸:上流から下流を見て左右を定義する)、同・上段中:イシマキガイの幼貝を発見(指先に1個体)、同・上段右:巻貝を採集中の料治輝くん、同・下段左:沈水状態の枯れ葉の上を這うカワザンショウガイ個体群(十三干潟で、料治輝くん)、同・下段右:十三干潟の一面にカワザンショウガイが分布して足の踏み場もない状況(台風に伴う増水で流況が変わり、底質に粘土成分が増えた印象)

付記:信じられないかも知れませんが、科学に対する興味や知識は研究に際して不可欠ではありますが、受験で培った知識や経験は、むしろ阻害要因になります。予め受験対策という準備をしておいて手っ取く結果が得られる受験勉強は、言わばズルを覚える結果になり、しかも目的通りに合格したらリセットです(科学研究の世界では、受験対策は不正行為にも等しいのです!)ので、何もないゼロ状態から発案したり、行動したり・・がデキないのです。ちなみに博士号取得のための公聴会における質疑応答では、用意した解答に何の意味もありません。何処から何をどう同業者に突っ込まれても応酬デキるようにならないと、博士を名乗るに相応しくありません(私の経験では、大学院入試で問いを発する側の教授の方が間違えていたケースすら、ありました)。輝くんの場合、聴くと小学校にお受験を経験していますが全く覚えてないそうですから受験の成功体験が"餌づけ"行為として足を引っ張ることはありませんでした。餌づけが犬のトレーニングに使われる光景を英国ウェールズの犬の訓練施設で見聞したことはありますが、人に対し行う行為でありません。日本の学校では、管理が目的化されがちなので、「人を育てる教育」と「犬を躾ける訓練」とを履き違えているかのように見えます(竹内記)。

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