一歩先の「純粋数学」へ高校生をいざなう(2019年04月13日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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一歩先の「純粋数学」へ高校生をいざなう(2019年04月13日)

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一歩先の「純粋数学」へ高校生をいざなう(2019年04月13日)

一歩先の「純粋数学」へ高校生をいざなう(2019年04月13日)

教育デザイン室長の竹内です。少し前まで「高校生は受験勉強してなさい」が常套句でした。その結果、大学では何が起こったのでしょうか? 「大学へ合格しなければ仕方ないでしょ。」の集団的な煽り行為の結末として「何のために大学へ入ったのか自分で分からない」迷子の大学生の群像*1です。そうです。大学に合格するだけでも塾や高校、大学のビジネスは完結しますが、それでは「教育」に値する真の生産活動だとは言えません。今までなかなか日本の国力が衰えず、国際的な地位も凋落しないでいたことの方こそ、実に不可思議でした。

*1 私の現役学生の頃から存在していました。「キミは大学を上手に利用してきたけれど、ボクは利用できなかった。」と卒業していく先輩(東京の男子校御三家出身者)が私に向かって寂しく呟いたことを覚えています。

それに続く経験は、就職した都庁で技術職向けの新人研修を頼まれ、大学の研究室ゼミみたいな技術講習や論文輪読を行っていた当時にも感じました。大学教授が書いた投稿原稿の査読が舞い込むこともあって、誠心誠意に私は対応させて戴いたのですが、別の査読者のコメントを眺めてみても「あれ、何だか変だな?*2」でした。

*2 具体的な内容は開示しませんが、英国の学問に対する姿勢と日本のそれとでは、"純度"がまるで違っていました。第一、英国の大学には無駄な会議も無駄な書類も皆無でした(ティータイムは欠かしませんでしたが)。その分、本務に邁進できることは間違いありません(当然過ぎる話なのですが、日本では通用していません)。

部活が縁で、私のところへ転がり込んできた生徒は「計算」はできないが「証明」はできる、と言う高校教員や塾の講師が理解不能な生徒でした。ご縁があった大学教授(数学者)の方から私的に始めたいとする研究会へのお誘いを受け、私が引率して高校生(3年・奥村諒くん)を『関数研究会』の場へ連れて行くことにしました。

教育理念として難しかったら易しいところまで戻るべき、という考え方は無論、繰り上がり計算や分数の計算のような初等教育には当て嵌まります。しかし、後期中等教育(高校課程のこと)の場では、「高大接続」という用語が示唆するように、高校の学びを理解するために少し先の世界をチラ見させた方が、本人が積極的に学ぶようになる・・という「オーバーハング(overhang)の効用」が生じる仕組み*3が隠されています。易しさへ戻っても人は動きません。足踏みをさせる結末に留まります。むしろこの先、何があるかを見せるべきなのです。

*3 筆者自身、中2の頃、前川文夫著『植物の進化を探る』(1969年)を手に取り、生物をアメーバ相・鞭毛相・包膜相の3つに区分するという教科書にない独自の系統論に触れ、学術研究では自由に構想しても構わないのだという視点に覚醒め、教科学習ではなく学究生活への憧憬を抱きました。

関西学院大学の美しい西宮上ヶ原キャンパスの中を奥村くんと散策した後、類グループの実現塾へ奥村くんと参加しました。ここでは小学生から社会人までが一堂に介し、共通の課題を議論する場です。次回は、いよいよ「どうしたら潜在思念を使って大脳中枢を活性化できるか?」という学びの本丸へと迫っていきます。

類ビルでは老若男女が一堂に介し、真実を語り合う場が醸成されています。それまでの学校や塾が社会の不都合な真実を隠し、人が人の意思で自己抑制させて生きるスイッチを切るよう仕向ける空間(逆法)とは真逆の空間(正法)が生まれ始めています。同塾が児童・生徒にとって"第二の家"になっている*4のも、頷けます。異国へ移民してきた経験者として証言しますが、英国では極く当たり前にあった"人間の、人間による、人間のための、生きやすい、"凛として穏やかな生活空間"が普通にありました(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*4 児童・生徒と講師との間で、信頼関係が築けている証拠でしょう。私も理科室を出て通学コースの生徒が帰る時、これまで2人の女子生徒が奇しくも「行って参ります。」と、口にして出てしまうケースがありました。

❏ ホンモノに触れた感覚(3年・奥村 諒) 内容は分からないところの方が多かったのですが、すごく面白くて今までとの違いに驚かされるばかりでした。先生の方が間違え、それを参加されてる方が指摘する。という今までならばタブーのような状況が当たり前に展開していき、先生もそれを推奨しているというのに驚きました。

指摘する内容やそれを理解する先生の一連の流れが、詳しく内容は分からないものの大変カッコよく感じて憧れが強まりました。そして、計算問題を解くことが一切なく、どういう方法で目的に近づくか(証明していくか)という純粋数学の世界では、難行苦行という雰囲気はまったくなく、感覚としては遊びに近いなと思いました。

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画像・上段左:『北原研究室InteGral2008』をテキストに関数研究会の始まり(右側は北原和明教授)、同・上段中:大学院ゼミ室での研究会の一コマ(左側は奥村諒くん)、同・上段右:好天に恵まれた大学院棟の前で(カーテンが掛かった2階のゼミ室で研究会が開催されました)、同・下段左:甲山*5からの地下水涵養で敷地内を流れる小川(水路)や池を発見(水辺の桜は満開でした)、同・下段右:同学院のシンボルとなっている時計台は博物館(隣接して図書館)※ミッション系スクールには創立者の熱い想いが今も漂い、日本にいてプチ「外国」気分を味わえます。朝は初等部の入学式(あるいは説明会)でバスの中は満員でした。

*5 この地は、アニメ作品『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズの聖地(厳密には、阪急・甲陽線『甲陽園駅』)にも近く、森林公園も登場します。マニアが現地で実写と作品を場面ごと検証している特設サイトもありました。

付記:学校という社会システムは、先ず校舎を建て、次に教員を雇用し、科目ごとにカリキュラムを組み、教科書を用意し、時間割を組み、予定通りに進め、試験で点数評価を行えば、生徒が完成品がすると錯覚した人間が生み出した幻想(イリュージョンやファンタジーの類)に見えてなりません。生徒が壊れて行き(児童・生徒の自殺*6)、社会が疲弊していく(労働者の過労死)にも拘らず、手直しが進まないのは間違った学校の優等生たちが間違った序列のまま日本社会の隅々に行き渡り、間違った制度設計と無理な運用を押し黙ったまま続けてきたからに他ならないように、私の目には映ります。制度疲労して硬直化してしまった日本社会が、このまま自滅して終わるのか、自ら対応を講じていくのかを問われる・・そんな歴史の火蓋が既に開かれたように感じています。時限装置に喩えたならば、減算タイマーが作動を開始しているように感じています。が、教育を変えるのは無理と思われていた"限界の壁"は寸での所で、各地で突き破られつつあるように感じております(竹内記)。

*6 学校による数多あるいじめの放置などの不祥事はもちろん、生徒たちの不登校も家庭不和の兆候を助長している模様です(最近では、社会階層を問わず大学教授や経営幹部のご家庭でも不登校を頻発しています)。逆に教員が生徒を成長するよう"心に火を灯す"活動を実践して行ったら、家庭内が明るくなって行ったとの証言を生徒たちから得ています。奥村くんの苦手だと言う英語も、物理の英語原書を使って10分間の手解きだけで英語に対する恐怖感や苦手意識を払拭しています。無論、英語科教員の目から見たら、自分が知っている物理の内容を英語で理解しただけだから、それは英語科の教える「読解力」と違う、と受け止められると思いますが、私はその学び方で留学も移民も実現してきました。逆に帰国子女だった息子(中3で準一級)は、「高校英語」で英語の運用力を徹底的に壊滅され、外国語専門学校で再生させて大学3年次編入するハメになりました。高校教育課程の妥当性と実社会との整合性に関して、急いで再吟味していく必要性があることの証左だと言えましょう。

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