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個体識別した行動観察で「メタ認知力」強化(2019年07月02日)

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個体識別した行動観察で「メタ認知力」強化(2019年07月02日)

個体識別した行動観察で「メタ認知力」強化(2019年07月02日)

教育デザイン室長の竹内です。正解や解法が決まった既存の学習カリキュラムを進めることで「果たして生徒のメタ認知力を鍛えることになるのだろうか?」という疑問を抱いています。そこで、高校の生物学を通じ心理学(psychology)領域へと進路を繋げたいとする生徒のため脊椎動物を使った行動学ethology)の探究活動を展開することに着手しました。

今村奏音さん(2年)の要望に基づき導入したパンダマウス(ハツカネズミのペット種、実は日本起源)ですが、身体に自然の斑紋が入っているため初期に導入したオスの個体4匹間での個体識別が容易であることがわかりました。生徒たちがマウスの個体ごとに識別名をつけ、「人相書き」ならぬ「マウス相書き」もでき、個々の個体の特性が記述できるようになりました。

動物個体間の違いを見分けると、そこから気づきや発見が始まります。すると当然、行動の個体差を記述することで何か法則性を見い出す力が養えます。このようなゼロから気づくような学びは既存の教育デザインの中にはありません。さりとて個人でペットを飼育したり(趣味)、生物クラブで生き物を飼育する(部活)だけでも得られない学びです。

我々は正規のカリキュラムを補填するため通学コースの中で飼育・観察を通じて得た観察結果を動物行動学の学問的な知見の中に落とし込み、研究発表会で報告することをゴールに設定することで、この一見「遊び」のような「学び」を通じて生徒を高等教育(大学、専門学校)へ橋渡しすることを狙っています(従来型の偏差値受験指導を凌ぎます)。

昨日、飼育ケージ内に多様な棲家(シェルター)を設置することで、パンダマウスの行動を観察してみました。牛乳瓶モデル、切り株モデルを投入すると、通常のパイプ状の遊び道具の構造を学習して知っているためか、牛乳瓶の底の方に入口があるのではないかと探り出す行動や、高さのある切り株モデルに出入りする当初は躊躇しつつも次第に慣れていく様子が観察できました。そしてシェルターを取り去ってしまった場合、敷材を掘って中に隠れる行動に出て、実に柔軟に環境条件へ適応していく様子が見て取れました(知恵ある人間こそが、惰性で生きているのかも知れません)。

人間は動物界の一員でありながら、脳の進化プロセスで大脳皮質(特に、グリア細胞)が異常に発達してしまった動物だとされています。以下のキャッチに賛同いたします「メタ認知力を鍛える_それが高校生活で何よりも目指すところだ!(理研脳神経科学研究センターの広報サイト『BSI Youth』より)。不幸の連鎖はもうたくさん。社会の中で潰されてしまう人生の不適切な運命設計図などは、さっさと書き換えてしまおうではないか!(文責:教育デザイン室長/アート&サイエンスコース主担当・竹内 準一

❏ パンダマウスを観察してbyカノン(2年・今村奏音) パンダマウスを観察してきてふと、私はある本が頭をよぎった。お気づきの方もいるだろう。世界的に有名な小説風のビジネス書『チーズはどこへ消えた?』だ。

パンダマウスを観察してまるでその本の物語を追体験してるかのような不思議な感覚に陥った。あの本の中でもネズミは直ぐに行動し、変化に適応していく。一方小人(人間)は自分たちの方が知識があるため賢いと思っていたが、突然の出来事に適応ができなかった。この本の前後にディスカッションというものがあり、皆「私も小人だった」と自覚し「ネズミのようになろう」と決心するのだ。

人には無限の可能性があるはずだ。人が成長するためにはパンダマウスのように変化に適応出来なければいけない。直ぐに行動に移す事をしなければならない。パンダマウスを観察し続けると、はっと気付かされる事もあり楽しく勉強させて貰ってます。私もパンダマウスのようになるために日々精進していく所存です。

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画像・上段左:パンダマウスの行動を観察し、実験ノートに記録する奏音ちゃん、同・上段中:飼育ケージの中でのパンダマウスの行動を記録中の奏音ちゃん、同・上段右:ダンゴ四兄弟状態のパンダマウス(ケージの清掃中のスペア容器内でのショット)、同・下段左:パンダマウス六態(上段左から、①スペア容器内で爆睡中、②敷材に潜って睡眠中、③固形飼料をカジカジ中。下段左から、④牛乳瓶モデルの底に入口がないか探索中、⑤飼育ケージの中には左に細砂の入った砂浴び用「バス」と顆粒状の砂が入った「トイレ」も完備、⑥最初は警戒していた深さのある切り株モデルへ難なく出入り)、同・下段右:テキスト"Animal Congnition*1_Evolution, Behavior&Congnition"(Clive DL WynneMonique AR Udell共著、Palgrave Macmillan社、2013年、原著二版)を手にする今村奏音さん(理科室で)

付記:アート&サイエンスコースでは、そこに加わった生徒を起点にして学びの設計をゼロからスタートさせています。なぜか? そうする方が教員である私自身も、楽しく成長できるからです。教員が成長せずに生徒だけ成長させることなど無理に決まっています。教員の楽しみは生徒に追いつかれ、追い越されていくこと・・に尽きます。それが、本望と言うものではないでしょうか? 教員はスタートアップ時には苦労しますけれど、途中から生徒が成長し出せば、後は成長を見届けるだけで構わないのです。教員は本来、楽して生徒を確実に成長させられるのです*2竹内記)。

*1 Animal Congnitionに関する海外情報ポータルサイトはコチラ(新規記事の配信通知の登録も可能です)。

*2 生徒が健全に育つためには、それ相応の「制度設計」がデザインされていなければ無理です。学校の教育カリキュラムには生徒が成長できるカラクリを備えていなければなりません。そのための"教育デザイン"を編み出し、実践し、体系化して行かないとなりません。パンダマウスの方が人間よりも工夫して生活していく底力を備えていることを、私たちは生徒と観察して発見しました。動物の方が人間より惰性に流されず、ホンネで生きているんだと知りました。今回、得た最大の学びです。学校は、時代に相応しく人を育てているのでしょうか?

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