「昆虫女子」が害虫防除視察ツアーに参加!(2019年08月02日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

「昆虫女子」が害虫防除視察ツアーに参加!|通信制高校のルネサンス高等学校

メニュー
 

大阪

「昆虫女子」が害虫防除視察ツアーに参加!(2019年08月02日)

アート&サイエンスコース

「昆虫女子」が害虫防除視察ツアーに参加!(2019年08月02日)

「昆虫女子」が害虫防除視察ツアーに参加!(2019年08月02日)

大阪府などが主催する『特定外来生物クビアカツヤカミキリの脅威と対策~被害と防除の最前線』の講演会及び現地見学バスツアーに大阪校から女子生徒1名(高校生の参加は1名だけだったかも・・)が参加しました。

以前、寝屋川市の生物多様性センターでサポートスタッフ講習会でクビアカツヤカミキリの標本作成の実習を受けた際、この現地見学ツアーへのお誘いがありました。今回、ツアーに参加した三谷香央里さん(2年)は、例えば農学などの方面への適性を感じさせてくれる、そんな女子生徒です。

三谷さんに本を薦めようと紹介しても、喜んで貰えません。でも、それは生徒個人の持つ特性だから構わないのです。社会には、"実学"*1と言って、"本に書かれている知識"を振りかざして通用する業務ばかりではない口先だけで仕事する"お勉強"の世界ばかりではないからなのです("神業"的な手先の器用さがモノを言う、外科手術の医療技術の最前線などもあるワケですから・・)。

*1 実学には、"虚学"と対を為す異なるニュアンスもある(保阪正康著『実学と虚学~"学び"は人をどう変えるか』、2005、PHP文庫)。この場合は、受験秀才の持つ知性の画一性を問題視する趣旨である。日本の製造業のお家芸だった企業間の技術開発も年々、切磋琢磨して行けるだけの競争力を生み出すことが難しくなってきた原因も、統一規格の受験勉強にゴールを設定してきたので、当然だったのかも知れません。

「知性」の本質は、学校教育関係者が考えてきたように一軸で捉え切れるほど単純ではありません。今後は、学校教育の現場で教員同士が、「結晶性知能」とか「流動性知能」とか議論を交わす場面が必須となってくると見ます 生徒の能力や適性を評価すべき重要な立場にいる学校の教員が授業と試験で仕事を回し、成績評価をもって業務完了と断じてしまうスタンスには、成長の萌芽を無惨に摘まれていく生徒が不憫に思えてきます。今までは制度上、仕方なかったのかも知れませんが、日本の国際的な競争力が衰退している状況では放置しておいても済むことの理由になりません(MI理論を導入するなど、評価を多面的に捉えていく必要性があります)。

微生物を専門としてきた私一人の力では、高校生を多様な世界へいざなってやることに限界はあります。しかし、何か繋いでやる手段を探し出し、チャンスを垣間見せてあげることくらいなら私でも可能なことでした。今回の講演会と現地見学のパッケージバスツアーは、その中の一つの試みでした。見渡した限りでは、高校生らしい存在は三谷さんだけのようでした。当日、企画・運営を担当された大阪府の関係者の皆様には、その労に深く感謝いたします(三谷さんは、大阪府が準備して下さったサポートスタッフ制度で登録されています)。

せっかくこの世に生を持って現れた生徒たちです。一期一会の心で校外のホンモノの世界を見せ、人と人との縁を紡いでやりたいと願っています(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

❏ 講演会及び現地見学バスツアーに参加して(2年・三谷香央里) 話だけでは分からなかったことなどが、現地へ行ってみてクビアカツヤカミキリがいる樹木って「こんなんになってるんや」って初めて知りました。何も教えてもらわず見たら木屑にしか見えないモノも、クビアカツヤカミキリが作り出したフラス(frass)だったり、色々勉強になりました。

※カミキリムシの英語一般名は"Longhorn beetle"で、クビアカツヤカミキリ(一般名 Red-necked longhorn beetle)の学名はAromia bungii。東アジア起源で、世界中へ伝播しつつあるようです(カナダ政府の食糧防疫当局サイト上の記述)。目立つ赤い色は他の生物に対する警告色なのではないかと見られています(筆頭演者の平井規央・大阪府立大学教授)。これまでのところ生物制御となり得る有力な天敵は見つかってない模様です(クビアカツヤカミキリのデータ・ファクトシートは、CABI(英国)のデータベースに集約されています)。

----------

画像・上段左:講演会・現地見学会のプログラムの概要、同・上段中:開会挨拶は上原一彦・生物多様性センター長(司会進行は、近藤美麻さん)、同・上段右:ニイニイゼミの脱皮殻をアクセサリーに見立てる三谷さん(生物多様性センター石井亘さんから手渡して戴いたモノ)、同・下段左:クビアカツヤカミキリを駆除する害虫防除作業の実演(左上から時計回りに、①根のコブから侵入し、木質を掘削して生じた木屑と糞の混合物=フラスを排出、②侵入された樹木の幹の直径に応じ、ドリルで穿孔し殺虫剤を薬注する様子、③幼虫が蛹から羽化して脱出すると予測される孔)、④羽化した成虫(6から8月)が拡散しないようにネットで捕捉する、同・下段右:府立環境農林水産総合研究所本部(羽曳野市)で開催された現地見学会に参加した三谷香央里さん(左)

付記:クビアカツヤカミキリは「特定外来生物」として"指名手配"を受けた昆虫であり、拡散防止のため飼育行為や生きたままの移動を行った場合の処罰規定も厳しく設定されています(個人では300万円以下の罰金、法人では1億円以下の罰金)。これは今後、クビアカツヤカミキリが増え続けてしまった場合、日本の風物詩であるサクラの花を愛でるお花見が全国的にできなくなる懸念もあり、桃など果樹園に甚大な経済的な被害を及ぼす脅威が予測されるからでもあります(被害実態と防除技術に関する短報;大阪府からの告知)。

4名登壇した演者の一人、中野昭雄氏(元ご同僚の渡辺祟人氏とクラウドファウンディングを運用した駆除活動を実践)と現地でお話する機会がありました。カミキリムシが木屑を穿孔するのは生息のためだけなのか、穿孔するだけでなく木質そのものも資化しているのか、が気になったからです。先日、奈良県立青翔高校のSSH交流事業の研究発表会で、同校の高校生が害虫であるカメムシの腸内細菌フローラが均質であった報告をして、害虫の腸内細菌の持つ均質性に興味を抱きました。果たして農作物を食害するカメムシに関しては腸内細菌の共進化が証明されつつあるようです。果たして木質穿孔性昆虫の場合はどうなのでしょうか? 松枯れ現象に関しては、カミキリムシーセンチュウの複合系が関与していたり腸内細菌の関与は予測されるものの、まだ研究途上にある模様です。三谷さんの探究課題にして貰うには時期尚早であり当面、保留するつもりです(竹内記)。 

アート&サイエンスコース

最新の記事

月別でブログを見る

通信制高校のルネサンス高校グループ > 学校 / 連携キャンパス等 > ルネサンス大阪高等学校 > ルネサンス大阪高等学校ブログ > 教員 > アート&サイエンスコース > 「昆虫女子」が害虫防除視察ツアーに参加!

最新お知らせ・ブログ4件

ルネ大阪広報

インフォメーション

アート&サイエンスコース

インフォメーション

 

もっと知りたい方はコチラから
「学費ってどのくらいかかるの?」
「どんな勉強ができるの?」
「本当に年4日程度のスクーリングで卒業できるの?」
「通信制から大学や専門学校の受験って大丈夫?」

資料請求はこちら
ネット出願はこちら
プライバシーマーク

ルネサンス高等学校グループは通信制高等学校です。
全国に3校(茨城・豊田・大阪)、キャンパスは7拠点(札幌・仙台・東京・新宿代々木・豊田駅前・広島・福岡)展開しており、全国各地から生徒を受け入れております。

Copyright © ルネサンス・アカデミー株式会社All Rights Reserved.

もっと知りたい方はコチラから
「学費ってどのくらいかかるの?」「どんな勉強ができるの?」
「本当に年4日程度のスクーリングで卒業できるの?」
「通信制高校から大学や専門学校の受験って本当に大丈夫?」

資料請求
いますぐ出願したい方はコチラ
パソコン・スマートフォン・タブレットから簡単出願!!
検定料は、クレジットカード・コンビニ決済で!! 24時間受付中
ネット出願

通信制高校への入学・編入転校をお考えの皆様へ

ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城豊田大阪)、7拠点(札幌仙台東京・新宿代々木愛知豊田名古屋広島福岡)に連携キャンパス又は受付相談センターを置く広域通信制高校です。 どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。 一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。 ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、今年で13年。卒業生も12,000名以上です。