高校生と「MI理論」ワークショップへ参加(2019年08月05日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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高校生と「MI理論」ワークショップへ参加(2019年08月05日)

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高校生と「MI理論」ワークショップへ参加(2019年08月05日)

高校生と「MI理論」ワークショップへ参加(2019年08月05日)

教育デザイン室長の竹内です。昨日(8月4日)午後、京都教育大学・理科共通実験棟で開催された「多重知能(Multiple Intelligence, MI)理論」に関するワークショップへ参加してきました。同行したのは認知科学(教育心理学)への関心が芽生えてきた今村奏音さん(高2)です。私自身でも旧スーパーサイエンスコースで成長を遂げてくれた理系バリバリの生徒2人(岩田祐樹くんと新保雅史くん;2人は共に京都先端科学大学へ進学)が、イキナリ詩集を作り出したことから、人間の能力の奥底に何かマグマのような見えないパワーが宿っているのではないか*1と、察知しました。

*1 低年齢で始まるお受験とか成長期に課される大学受験という強制(強迫)システムは、人間が本来、持っていた意欲や好奇心の目を摘み取り、"隠れている才能"を封殺してしまうのかも知れません。実際、受験指導力を誇る進学校の教員ほど、思考の柔軟さが求められるワークショップでは往生してしまうみたいです。

成長期にある生徒が一つの分野で自信がつくと、思いがけない別の分野での才能が開き始めるのだな、思えたのです。一方、これまでの正規の学校教育が扱ってきた"知能"の、果たして"知能"と呼べるかどうか疑わしい"軽薄さ"を感じざるを得ません。今や、豊穣だったハズの子供の好奇心が旺盛な頭脳をガッチガチに踏み固められてきた学校教育制度の弊害が随所で吹き出し始めた感があります。学校教育は頭を悪くさせてきたのでは、とすら思えます。そんな想いが募る中、引き込まれるよう奏音ちゃんと私は異世界*2へ迷い込んで行ったのです。

*2 裏路地へ迷い込んだ私たちは、近所の方に大学の正門まで自家用車(それもBMW)で送り届けて貰うようなハプニングがありました。損得勘定なしに遮二無二に生きると、物語みたいな出来事が起こると実感します。

(1)探究課題の提示 研究者あがりだった私にとって「理想の理科教育を高校生から大学生の年代を対象に、それも一定人数の集団を対象にするとしたら、この方法が真打ちになるだろうな。」と思わせるだけの効果がありました。参加していた他の方も、口々に「これが、本来の教育の姿ですよね。」の囁きが聞こえました。

その効力は、学習者に筋道が見えないまま遂行していくから、「ああかな、こうかな?」と考えさせる誘導効果が発生するのです。いわば、研究者が研究開発を進めていくプロセスを擬似的に体験することになります。板倉聖宣氏が提唱した仮説実験授業は、授業者が規定のシナリオ(授業書)に従って演じるので小学生に「たのしい!」と評判が良いのですが、中高生の年代になると本来、自分で確かめたい年代だった筈だ*2と思います。授業(レクチャー)形式でなく受講者自らが作業する実習(ワークショップ)という形式を採用していました。

*2 現実の中高生の大半が定期試験や入学試験で正解することが正しい学びであり人生の最短コースだと錯覚させられているため、今さら観察や実験、ましてや討議や発表することなど、気恥ずかしく億劫になっているのだろうと懸念します(近い将来、立場は逆転すると思いますし、既に逆転現象が始まっていると感じています)。

(2)チーム編成に「MI理論」を 今回、決まった課題(紙コップを材料にした実験・観察)が与えられ、多彩なバックグラウンドを抱えたメンバーは皆、夢中になって取り組みました。ひと工夫されていたのは、チーム編成を異なる資質を持つメンバーとなるように村上先生が経験に基づいて編成して下さったことです。ここにも、新しい学校教育の萌芽が見られました。実際、チームで活動していて、言動に注意していると皆、MIレーダーチャートに見られるようなデコボコ(各自の強みと弱み)があるように実感しました。そして、4名のチームであれこれ謎解きをしていく間、お互いの長所と短所が補完し合っていく様子を体感することがデキました。過去、構成員が持つ特性に応じた理論に基づきチーム編成して活動する例など類稀れ*3であったと思います。

*3 メンバーの特性は直感的に推測もできますが、人間の特性をまがりなりにも"可視化できる技術"は(占いの類以外に)見たためしがありません。これは自分を知り、他者を理解できるようになる早道だろうと思います。

(1)の素材ネタに関しても、(2)のチーム編成のノウハウに関しても、昨日のワークショップを進められてきた村上先生のノウハウがギッチリ詰まっていることだと思いますので、ここでは著しい効能が確認できた事実のみを言及するに留め、実践効果が薄れないようネタバレとなる行動は極力、控えたいと思います。

今回の実証例を励みとして、私自身は既存の学校教育が持つ閉塞感による息詰まり感から逃亡してきた生徒たちへ起死回生のチャンスを与え続ける通信制高校という名の"野戦病院"での実践活動に安心して邁進したく思います。少数ですが、蘇生していく生徒たちがこのブログ上に実名、かつ顔出しで登場して行ってくれています。

今回の企画は、キャリアリンク株式会社(大阪市中央区)の山口聖氏の「企業」と「学校」を橋渡しする実践活動の一環として高校生と一緒に参加させて戴きました。ワークショップを体験させて戴いた京都教育大学の村上忠幸先生共々、深く感謝いたします(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

❏ これでもかと言うほど頭を使いました(2年・今村奏音) 今までに出たワークショップとはひと味もふた味も違っていて、新鮮で面白かったです。また、これでもかと言うほど頭を使い、客観的に自分を見る事、考え続けること、振り返る事などを大切にされている事が分かり、その重要性に気付かされました。

これから私は自分の将来に向けて折々で自分について考え、時には道標を見失ってしまうこともあるでしょう。その場合でも、今日受け取った考え方のヒントは、きっと私を支えてくれるに違いないと確信しました。

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画像・上段左:OECDの提唱する21世紀型学力(原図)では、メタ認知に触れられている、同・上段中:参加者のMI診断(レーダーチャートを読む)で班分け(中央が村上忠幸教授、その奥にキャリアリンクの山口聖さん、右手前は奏音ちゃん)、同・上段右:ワークショップ前段『新しい時代の教師力』の講演は時代を変化を告げる早鐘のごとく響きます、同・下段左:紙コップにお湯を注ぎワークショップのお題(課題ネタ)を説明する村上先生、同・下段右デボノ帽子を彩色中の奏音ちゃん(チーム内でお互いに自己評価や他者評価に基づき「省察」し合う場が設けられている)※エドワード・デボノは『水平思考(Lateral Thinking)の世界』の著者で、私の高校生時代の愛読書でした。「省察(せいさつ)」は、造語に近い位置づけのようです。従来の教育方策は、とかく「やりっぱなし」に終わり「振り返り」に欠ける欠点も補ってくれます。

付記:私自身は、アート&サイエンスコースで個々の課題研究を進めています。その中で、異質な生徒同士がお互いに感化し合う雰囲気の中で好ましい影響を及ぼし合って成長していく雰囲気(私は"スクランブル"すると表現)が見られました。この現象は、MI理論で説明ができそうです。私は、また単なる作業としての研究活動から離脱し、真にゼロから考える教育を始めたいと思い、旧スーパーサイエンスコースアート&サイエンスコースとして仕切り直しをしました(単純にアートを対象に加えた理由だけではありません)。

単に高度な分析機器の「オペレータ役」を果たしているにしか過ぎない職業研究者だっているからです。それでも立派に研究論文は生まれますが、そこに違和感を感じたので私は高等教育から決別して、より上流(アップストリーム)側である高校課程でこそ本来の"研究らしい研究"に若い世代に触れて貰う*4ことが可能と予測したからです。ゼロどころでなくマイナスからスタートした生徒ばかりでしたから当初、考えたほど甘くはない道です。それなら従来のペーパー試験の方が楽だし簡単だと去っていった生徒も多々、ありました。

*4 村上忠幸先生の高校課程での教育方策が有効であったことの証しは、教え子の中から研究者が生まれた事実からも裏づけられています(53歳から教壇に立った私の教え子たちの未来は、まだまだこれからです)。

私の力が及ばなかった点も否定しませんが、日本社会に刻まれた偏差値信仰や大企業崇拝が依然、根強かった抵抗としてあったようにと思えます。昆虫の脱皮が命がけであるように、世紀を跨いで教育が一変するということは、これほども一大事業だったのでしょう。優秀な人たちが数多いるはずの中で、よもや自分自身が教育分野に参入することになろうとは、高校生だった頃の自分が予測できたでしょうか? 感慨深い想いです(竹内記)。

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