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グローバル時代に「開国」迫られる高等教育(2019年08月10日)

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グローバル時代に「開国」迫られる高等教育(2019年08月10日)

グローバル時代に「開国」迫られる高等教育(2019年08月10日)

昨日(9日)、なんばのスイスホテル南海大阪で開催された第6回『夏の教育セミナー』講演会及び交歓会(日本教育新聞社ナガセ主催)へ参加しました。今、日本の国力の衰退急速な社会のグローバル化を背景に"第二の開国"を迫られている時期に当たり、2030年までの長期的なトレンド(OECDの総括)を踏まえた上で当該セミナーの内容を発展的に振り返ろうと思います。

第一席目の基調講演は、文科省高等教育局大学入試室の室長から『大学入試改革』の概要が説明されました。骨子は、記述式(GCSE試験/Aレベルのような論述式ではない)が国語と数学で導入される点と、英語科に4技能を評価する英語資格・検定試験(成績提供システムは開発中)*1を導入する方針です。

*1 当初、参加を表明していたTOEICは、大学入試共通テストへの参加の撤退を決定したが、2019年度に受験した分に限って有効にすると文科省は表明。

続く近畿の代表4大学(京大、阪大、関西学院大、同志社大)が各大学ごとにアドミッション・ポリシーをアピールしたが、入試改革への「熱意」の濃淡が覗える結果となりました。引き続いて、文科省の専門職の方から「トビタテ留学JAPAN」の第6期(今年度)の募集案内がありました。

その後は分科会で、英語・数学・国語・探究の4部門に分かれ、筆者は「探究」のセッションへ参加しました。基本、学校全体で「探究」学習に取り組む時の組織運営*2の話題に焦点が絞られていました。

*2 生徒の成果ではなく、SSH/SGH事業の運営システムづくりの点で、出雲高校(島根県)は公立高校の中で文科省から全国でも首位に評価されたそうです。

分科会の後は、交歓会が開催され、参加者が自由に交流できる時間となりました。東進(ヤナセ)英語科の安河内哲也氏を見つけたので、TOEIC(Speaking/Writing)試験に関して有益な情報*3を戴くことができました。

*3 Speaking/Writingテストでは、採点にルーブリック評価が導入され、ネイティブが採点するため信頼性が最も高い試験だとの評価(安河内氏談)でした。積極的に応答さえすれば、加点法で採点されるためコミュニケーションの"道具"として英語を使って身につけたい生徒ルネ高生を含むに向いた欧米流の成績評価です。

日本の学校教育でボコボコにされて英語嫌いになった生徒も、こういった異文化が持つ「人の成長力」を引き出す試験に触れることで蘇る気がします。とっくに21世紀に入っているのです。日本人は、いつまでも黴臭い閉鎖的な意識を引き摺らないで、教室の外側にある現実世界にシッカリ刮目し、学校教育があるべき"原点"まで立ち返って見直す必要性があると思います(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・上段左:『夏の教育セミナー@大阪』のコンテンツ一覧、同・上段中:「トビタテJAPAN」第6期募集の案内、同・上段右:OECD日本向け提案(英語版の表紙)、同・下段左:分科会「探究」セッションのプレゼン表紙(島根県立出雲高校)、同・下段右:情報交換会(交歓会)のオープニング挨拶シーン

付記:中・長期的に見たら、今回の入試改革は第一波(2019年の実施大綱、2020年の試験実施)に過ぎません。第二波(2021年の次期実施大綱、2024年の試験実施)が続きます(講演で明言)。その先も改革は続きます。理由は簡単です。かつてのガラケーみたく、日本の学校教育がガラパゴス化してしまっているからです。生徒・学生の「トビタテ留学JAPAN」どころではなく、大学が「大きな学校」ではなく「ユニバーシティ」を名乗り、世界の中で生き残って行くためには教授陣からして、海外で裸一貫で揉まれてくる必要があるのではないかと思われます。余りにも長い間、大学人が"殿様商売"をし続けてきてしまったのだと悔やまれます。私自身が英国へ高度技能就労者(HSMP)として移民した経験から日本の学位も海外と同等に評価されてきました。それは、日本が経済成長していた実績から"見做し"で評価されてきた事情がありました。が、既に経済成長が鈍化し国力が衰退するようになり、外交上の交渉でも原子力事故処理でも不始末が続くと早晩、日本の高等教育の「質」に自ずと疑念の目が注がれるようになるのは必至でしょう。

OECD(本部、パリ)が編纂した日本の教育方策への提言文書"Education Policy in Japan"では、2030年をターゲットに設定しています。日本人の個々の研究者に優れた人材が生まれていることはアジアの中でのノーベル賞の受賞者を見れば明らかですが、それは個々人の努力の賜物であって、学校教育(特に、大学・大学院の教育)が優れていた成果だとはお世辞にも言えないと思います(フルブライト基金で東大へ来た研究者が即日、帰国した事実は全く報道されていません;当時、東京で開催されていた「研究技術・計画学会(現研究・イノベーション学会)」の席上で有馬朗人・当時の東大総長、後の文部大臣が公表)。2011年11月の東京規約に基づき、本年6月、「高等教育資格承認情報センター」の開設準備が進展し、日本語の壁*4で長く閉ざされてきた日本の大学の開国*5が迫られてきたと言えよう(竹内記)。

*4 通常の高校課程では、英語科の教員でない私は生徒に(たとえ理系の英語でも)英語を指導することはできない。前任校の国立高専でも私が担当できたのは、本科4年と5年の『工業英語』と卒論や国際交流室長として現地で英文のレポートやプレゼン指導する時に限られていた。英文をカンマで一旦、切って動詞を分詞にして補足して文を書き足していく修辞法など現代英語で頻繁に使われているのに、教科書や参考書(恐らく日本の入試でも)採り上げられたのを見たことがない。alongsideとかdown the riverなど、副詞の味を効かせた表現も大半の日本人は使えないだろうと思う。検定教科書や学習指導要領に縛られていたら、イキイキとした旬の英語を身につける機会を喪失してしまうのだ。私は通信制高校の通学コースと言うオプションだから、博士号と高専の教授歴、実務経験(JICA専門家、英国移民)で申請している特例制度の恩恵で理科教諭として高校生を相手にリアリティのある英文を授ける夢が叶えられている。

*5 大学の開国が迫られるということは、大学入試や高校教育まで波及するのは当然の帰結である。そこを見通した上で、当コースでは最近、日本語と英語の二言語で生徒のポスター発表を(各々、7月29日8月8日付けブログ記事)実施してきた。両ケースともポスターは直接、英文で起草し、それに基にして和文を起こしている。いわゆる翻訳ではない。論理的にロジックを展開するには、冠詞を持つ英文の方が流れを決めていくこともでき、論点の抜け落ちも正していけるからだ。日本語で文章を書き起こす場合には、論理を組み立てる仕組みが希薄なのである。残念ながら、日本の単語小テストや定期テストで訳読中心の学校英語の枠組みでは、ここまで迫れない。新しい研究上の概念とか用語を生み出す力も及ばない。「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」に切り替えない限り、到達し得ない境地だと、私は思う。

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