自然科学の教科書は野外の「自然」に潜む(2019年12月12日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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自然科学の教科書は野外の「自然」に潜む(2019年12月12日)

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自然科学の教科書は野外の「自然」に潜む(2019年12月12日)

自然科学の教科書は野外の「自然」に潜む(2019年12月12日)

自然の中に答えが"隠されて"います。それを、自分で探し出すのがホンモノの自然科学*1です。学校の授業で教えて貰い、試験で学力がついたものと思い込まされてきたのは、ニセモノの学びです。以下、詳述します。

*1 特に、ロシアには野外発の自然科学の伝統があります(国家の体制と別の問題です)。地球化学のヴェルナドスキー、微生物学のヴィノグラドスキー、土壌学のドクチャーエフ、陸水学のクズネツォフ・・、固有の科学観を構築してきました(時には、間違いもありましたけれども)。

人は野外とか何処かの現場(工場でも異国でも)へ放り出された時、どれだけの力を発揮できるかで、真の力が判明します。"学校秀才"は概してひ弱であり、教室外で裸の"剥き身"状態にされてから試される技量こそ、ホンモノです。JICAの専門家派遣は豊富、かつ老練な経験を異国で発揮させる職務ですが、青年海外協力隊の場合は経験に乏しくても若さで体当たりする挑戦です。いずれも真剣に取り組む中、驚異的な力が引き出されます。

たとえ入学試験と言えども、そこで問われる内容は実務現場で問われる過酷な試練と比べ物になろう筈など、ありません。両者を比べること自体が無茶です。学校は解っている内容を教えるのですから、本質は「複製作業」にしか過ぎません。コピーを延々と、繰り返してもオリジナルには化けません。

発見力や創作力は、学校の教室のように教えるコトが可能なのでしょうか? 下地作り程度なら可能でしょう。が、決定打は当事者が「自助努力で掴み取る」のだと言うのが正解と思います。

つまり「教える」コトが無理でも、その力を引き出す環境(条件)作りなら可能だと言えます。英語圏では、この引き出す教授法を"to elicit"という表現で当てています。大半の日本人は、馴染みが少ない表現と思います。これこそ言語と文化の壁であり、日本が逸れてきた根本原因です。今、日本の学校教育に決定的に欠けていたのは、これらの"火事場のクソ力"演劇の世界にある即興性に教育界が期待したのは妥当な見識だったのだと私も思います)なのです。お上品な、おままごと遊びの学校教育では到底、磨かれる道理もありません。力が足りないから教員も不安を隠そうと虚勢を張り、生徒を威圧してしまうのも当然の構図*2ではないでしょうか?

*2 日本の学校に陰湿なイジメが蔓延ってきた原因も、学校教育の構造的な欠陥に起因していると感じます。教育現場で、果たしてどれだけ真摯な意見交換が日常的に交わされてきたのでしょうか、それとも仕方ないと諦めさせ、黙らせ、なきモノとして処理する姿勢を植え付けてきたのでしょうか? 捉え方によっては人の意識や生命の尊厳に触れ、犯罪一歩手前の懸念もあります。学校が隠ぺいされた"犯罪現場"と薄皮一枚で隣り合わせなのだと人は早く気づき、それを正すべきだったのです。

人に真の自信があれば、余裕が生まれます。そうすると、他人に対して優しくなれます。不安は逆向きのベクトルを助長させるのは当然です。学校教育に仕組まれた不合理を解明し、原因を解き明かさなければなりません。それには、当たり前の環境に浸かっていたら認識することすら、難しく、ましてや是正していくことも、困難なのです。教員自らが外に出るか、外から教員を迎えるかして、改革を進めて行かなければ何も変わらないまま、元の木阿弥に戻ってお終いです(双六遊びの"振り出しに戻る"が、毎度お馴染み感タップリなニッポン!)。

昨日(12日)は大潮だったので、淀川の十三干潟までヘドロ電池実験用の底泥をサンプリングに出掛けてきました。その道中で見たモノから何が学べるのかを今回、見つける活動を一人でして来てみました。今、このような現場感覚のセンスが、大学入試や編入試験*3で求められるように変わってきました。受験選抜で問われても合格後に"自動停止"してしまう一過性の学力に対し、編入を経て進学した方が恒常的な成長の維持発展性が見込まれるからです(結果も一目瞭然)。

*3 以前は、国立高専から国立大学の3年次編入ルートが"センター入試"を回避するルートとして知られていました。今は語学系など他の私立の専門学校にも開放されています。このことは図らずも、大学入試で課される高校課程の内容を大学側は不問に付している一端を示唆しています。高校生の世代には、姑息な生き方を刷り込まず、もっと素直に成長させてやりたいです! 生徒本人にも、胎を痛めて産んだ母親にも気の毒でなりません。

私と一緒に野外活動した卒業生(大2・岩田祐樹くんほか)は、フィールドに出る度、新たな発見をして、それが磨かれる能力だと言うことを証明してくれました。フィールドワークの学びも、既存の高校教育課程では盛り込まれていません(盛り込むことで成長できるにも拘わらず)。だから、そのような訓練を(高校生のうちに)受けて来ない大学生が卒業して社会人になっても、使えなくて当然なのです(採用・資格・昇進試験のペーパー試験ならパスするでしょうが*4)。

*4 その結果、重要な役職に就任できても、その地位に見合った実務能力が育って来ないと、これまた不安を誤魔化すため部下を威圧するような"パワハラ"上司になってしまいがちの縮図です。

今回、野外で見たモノを化学で記述してみることにしました。先ず淀川に掛かる十三大橋に目が向きました。コンクリートと鉄材で造られた土木構造物の一つ、橋梁です。石灰石や鉄鉱石を原料として素材で作られ、丈夫で頑強ではありますが、大型車両や列車の重みや振動を毎日、連続して受け続け、長年の風雪にも耐えなければなりません。当然ながら老朽化は避けられません。このまま放置しておけば、橋が落ちる国に成り下がります。自然の法則に従って、北陸新幹線車両が水没したように、です。法治国家が、文字通りの「放置」国家となる日がやって来るのです。自国民を賢くさせてこその学校教育でしょうが? 責任者たちは、何やってるんですか?

干潟では、底質の色調が目につきました。表層の茶褐色は酸化鉄(錆びた鉄)の色で、表面の泥を採取して取り除くと奥には黒く変色した還元層(硫酸塩の還元反応)が見えてきました。野外で目に留まる現象を目敏く見つけ、それを観察することで気づく学びの訓練が足りていません。しかし、コツさえ掴めば新たな発見や気づきは、ほぼエンドレスに楽しめる筈です。自然科学は教科書の中に記述されていますが、自然から学び取るには若干の、心得え*5が必要となります。しかし、このブログで記載しているように高校生に無理な芸当ではありませんし、これを大学の研究だと捉えるのは大間違いで、成長期にある高校生にこそ相応しいのです。目から鱗でしょうが、仕方ありません。今まで考えて来なかったのです(文責:教育デザイン室長:竹内 準一)。

*5 本人がフィールドに出て、何かを見つけ出して興味を抱くこと。それを調べたり、自分で考えてみたりして、新しい知見を体系化して行く能力は従来型の学びとかなり違ったスタイルです。

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画像・上段左:淀川に架かる十三大橋(対岸には梅田の高層ビルが望める)、同・上段中:十三干潟の干潮で露出した泥面(左:表面を剥ぐと硫化鉄などで黒変した還元層が覗ける、右:岸に自生しているヨシの枯死した葉や茎のセルロースやキシラン成分も微生物で分解されて行く)。同・上段右:銘板(十三大橋は昭和6年12月竣工)の柱からのセメント成分の溶出及び溶出成分の析出、同・下段左:橋梁の裏側に見る老朽化の痕跡(コンクリートの溶出、鉄錆び;補修跡も確認された)、同・下段右:継ぎ目で雑草浸食も進行(自然現象*6

*6 チェルノブイリの原発事故で廃墟化したアパートでは、建物のコンクリートをド真ん中から突き破って野生化した樹木が貫いている。人間の力より自然の持つ力の方が強大なことが知れる。流行りのタワーマンションの未来像も、人類が予期できぬ結末になってしまうのかも知れない(参考:都庁舎の雨漏り補修費用の算定)。

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