「調湿」改善で、コオロギ通年養殖に目途(2020年01月24日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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「調湿」改善で、コオロギ通年養殖に目途(2020年01月24日)

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「調湿」改善で、コオロギ通年養殖に目途(2020年01月24日)

「調湿」改善で、コオロギ通年養殖に目途(2020年01月24日)

名づけて「カメレオンのいる理科室づくり」プロジェクト*1です。一昨年の秋、神戸のブリクラで見たエボシカメレオン・・「欲しい!」と思いました。実際、私の後ろにいた人が、恐らく衝動買いして行きました。が、私は餌となるコオロギ*2を確保してからと、我慢しました。なぜならば、コオロギの養殖技術を開発する段階で、幾つもの予測不能な問題が次々と発生し、学びが起こるはずだと予め期待したからです。

*1 奇をてらったつもりはありません。あくまでも目標設定をクリアにするためにダミーで設けたゴールです。動機強化のため即売会へ実物を見に行ったら、ホンキでエボシカメレオンを飼いたくなりました~(笑)。

*2 ペットショップで無償提供されたメキシコ・サラマンダーの餌コオロギの相場は、 1匹30円から35円程度です。餌として安定供給するためには通年で(亜)熱帯産コオロギを自家繁殖させる必要がある(温帯産コオロギは、12月から5月までの約半年間、卵のまま土中で越冬する)。これぞ"教育デザイン"の具体例です。

私自身は、学校教育の既存のカリキュラムでなく、このようなイベント・ドリブン型の問題解決に取り組むコトがホンモノの、実社会で通用する学びだと確信しております。たかがコオロギごとき・・と多くの人は考えるに決まっています。が、私はこの学び方で都庁の技術職員時代も、JICAの専門家派遣も、英国の大学院博士課程へ留学しましたが即、通用するのを確認しました。だから自信を持って、お勧めします。

逆に既存の学習カリキュラムを積み上げた後、自動的に問題解決力が体得できるとは感じません。むしろ思考が硬直化するのが心配です。その上、授業で教わる知識は絶えず更新されて行きます(情報に"賞味期限"があるのは研究者なら誰でも知っています)。確かに、小学校や中学校で扱う学習範囲ならば土台にもなり得るし、その大半は普遍的かつ不変でしょう。が、高校課程は、果たしてどうなのでしょうか?

逆に高校課程は、人生で最大級の成長期という特性を真に活かせるデザインになっていたのでしょうか? 私は実務を中心に渡り歩き、都庁では新人研修を担当し、タイ国政府では現地の公務員を研究指導してきた立場から考えて、伝統的な学校教育カリキュラムは、「試験で得点する」とのセットとなり、「試験が終わると自動消滅する」カラクリになっていました。日本人なら誰もが、身に覚えある筈です。

改善するために、文科省は教育改革、特に高大接続を進めてきています。そもそも教えるコト(teaching)はカンニング(cheating)のアナグラム、すなわち紙に書いて試験中に見たら不正行為なら、頭の中に正解を書き写す(=短期記憶する)ことならカンニングに当たらないのでしょうか? 身につけたと言えますか? 仮に数式を解く試験だとしても解法パターンの習熟したか否かの追認にしか過ぎず、正解なき問いへ立ち向かう知性を獲得したのでなければ、正真正銘の学びだとは言えません!

では、以下、コオロギ養殖で突破口となった対策を紹介します。飼育容器では、2つの相い矛盾する条件を満たす必要がありました:1)受精卵は産卵床(砂地など)が湿ってないと発生が進まない、2)湿気が過剰だとカビが大発生し、カビを食べるコナダニ*3がコオロギの気門を閉塞させて死に至らしめる結果になる・・でした。

*3 外皮が黒くて硬い虫体ほど、コナダニがつく傾向が強い(販売店からの助言)。ちなみに、野生のカブトムシやクワガタムシなどの甲虫にもコナダニはついている

徳島大学・石井農場へコオロギ養殖施設を見学に行った際、恒温室の調湿を衣類乾燥除湿機(コロナ、35,000円相当)で行っているのを見せて戴きました。同じ装置を導入することは理科室で冬季はアンカ(900円/基)で保温している我々には無理だと知りました。そこで代替策を考えたところ、珪藻土を加工した台所用プレート(540円/枚)の吸湿効果を着想しました。これで砂地に湿気を保ったままで、余剰の水分を吸収除去してくれる効果が目視で確認できました(カビの検鏡及び培養試験は今後、実施予定)。

現在、厳冬期にも拘わらず、2種類の熱帯産フタホシコオロギ(白眼、野生の2系統)及び亜熱帯産タイワンエンマコオロギの2種類を常時、維持しておくのに成功しました。実質、カメレオンの飼育が可能な条件が整ったのです。最初は難儀でしたが、為せばなるものなのだなぁ・・と生徒共々、実感しています。これが、私たちの提案する新しい学び方のデザインです(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

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画像・上段左:熱帯産フタホシコオロギ白眼(ホワイトアイ)系統(成虫の翅の付け根がし2点の星状に見えることから英語では "two-spotted criket"、学名Gryllus bimaculatus)、同・上段中:繁殖中のフタホシコオロギ(野生型)の様々なサイズの幼虫が混在、同・上段右:調湿用の珪藻土プレート(ピンク色)上の亜熱帯産タイワンエンマコオロギの成虫、同・下段左:トマトケチャップを用いたコバエトラップに捕捉されたコバエ(合成洗剤を僅か添加してある)、同・下段右:冬場に出現してきたクロバネキノコバエ(トラップで捕捉;左上の嵌め込み画像は網で捕捉した個体なので、触覚が真っ直ぐと伸びている)*4

*4 偶然かも知れないが、クロバネキノコバエの長い触覚がハッキリと見えるため、まるでコオロギの若齢幼虫(ピンヘッド)に擬態しているようで、紛らわしい。野外の土壌環境で発生し、冬季は暖かい室内へ侵入してくるらしい(理科室で飛んでいるコバエは、コオロギの飼育容器で発生していると思われる)。

付記:珪藻土は最近、風呂上りの足ふきマットにも利用されている。湿気を吸い取る力が強く、かつ乾燥させて繰り返し再利用ができるメリットがある。今回はキッチンの水切り用のプレートをコオロギの飼育容器内の調湿用に転用したものである。カビの発生は、生育環境が備えている水分含量で決まる。水分が不足している場合には菌糸は生育せず、水分条件が満たされればカビの菌糸が伸長していく。カビ(菌類)が生育する水分を水分活性(water activity)と呼び、食品衛生分野でカビが生える条件を決める時に登場する概念である(竹内記)。

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