アート&サイエンスコース
2015.03.29.Sun
大阪校 スーパーサイエンスコース(SSC)担当/教育デザイン室長の竹内です。名古屋市から一般社団法人 国際技術交流協会(ITE)小澤昭弥理事長(画像・左)をお招きし、新年度へ向けた鉛電池の延命/再生プロジェクトの最終打ち合わせを終えました。
鉛電池は、市場規模が全世界で10兆円、年間2~3兆円(途上国を中心に年率5%上昇)が生産させる一方、大半が廃棄されているそうです。歴史の古い鉛電池は鉛電極と電解液(希硫酸)を用いる単純な構造で、有機ポリマー(特許)を添加して延命化できる上、資源の100%回収が可能です。欠点とされた電池本体の重量・容積面でも、添加剤(アクティベータ)の処方でも、世界的な第一人者曰く、まだまだ改善の余地が残されているそうです。
後発のリチウム電池は携帯電話やデジカメなど小型・軽量な用途では放熱しやすいため変形・発火を回避できますが、自動車や航空機に積載するにはリスクが伴うそうです。しかも、コバルト、ニッケル、アルミ、銅など多種の金属を混合するため事実上、再生不能で、かつ一度、結晶構造が壊れると修理不能となります。
微量に存在する鉛を含む金属類が硫化物(ヘドロなど黒い色をした腐泥)と鋭敏に反応・共沈し、硫化金属として産出する天然物です。鉛電池を廃棄せず再利用していく方策は環境持続性に優れており、持続発展教育(Education for Sustainable Development; ESD)面でも高い合理性を持ちます。
小澤先生は愛知第一師範学校を出て、郷里で中学の理科教員を務めています。師範学校時代の中川八太郎先生は物資が不自由だった時代、化学の力を駆使して石鹸や砂糖を自作することを指導しただけでなく、小澤先生は理科室で自由に実験することも許されたそうです。これらの逸話が、小澤先生が今に至る原点なのだろうと共感しました。
筆者の大学時代、小澤先生のもう一つの顔、「科学英語の学び方」のご講演を聞いたのがご縁の始まりでした。今回は鉛電池でのご縁です。「電気化学」では「物理」と「化学」の知識や技術が総合的に学べます。社会や環境との関係も深く、理科教育の素養が豊かな小澤先生のご協力を受け、スーパーサイエンスコース内容を強化して参ります。
ITE が刊行するニュースレター(画像・右)誌上で、大阪校の生徒らの実践成果も掲載して戴けるとのことです。小澤先生から科学と技術の違い、日本と米国の違い、さらに語学や経営のセンスまで、通常の学校教育の枠を越えた広く・深い学びが期待できると思います。
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ルネサンス高等学校 (大子校)
2021.03.02.Tue
ルネサンス高等学校 (大子校)
ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城、愛知、
大阪)、連携キャンパス及び受付・相談センター(東京・新宿代々木、神奈川・横浜、愛知・豊田、名古屋、大阪・梅田、広島、福岡)
を置く広域通信制高校です。
どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。
一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。
ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、14年経ちました。卒業生も約15,000名となります。
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