アート&サイエンスコース
2018.03.13.Tue
サイエンスコースでは、プレスクールで理科室へ来ている中3生(4月から新1年生)の"さかなクン"が、何とサメの解剖を始めました。以下は、その第一報です。
スーパーサイエンスコースでは、通学してくる「生徒からの要望が第一(Students' Wishes Come First)」をモットーに支援しています。あくまでも「生徒主体(Student-Oriented)」で、教員がカリキュラムを用意するのではなく、教員が生徒に合わせて動きます。実は、この方が教員と生徒の間で好ましい人間関係を構築し、不登校・中退のため心を閉ざした生徒の心を開くことができ、かつ教員にとっても新鮮な学びとなります。
結果的に、去年と今年では同じ理科室でも全く違った光景が展開していくのです。こんな創造的な教室風景が、他にありましょうか? 決まった予定をたとえ"予定通り"に終えても(これを「予定調和」と呼ぶ)何も学びは発生しません。何の緊張感もなければ神経細胞は発火しないからです。私のサイエンスコースでは、計画通りに進んだことを必ずしも成功とは見做しません。それでは、教育に不可欠な進歩も発見も期待できないからです(予定調和を壊す行為は、AKB48を生んだ秋元康氏ら創造性を育む肝とも言われています)。
俄に理解されにくいことですが、生徒を伸ばす教育の秘訣は「生徒」が「教員」より優位に立つ場面を演出することです。だからこそ、生徒に「教員を乗り越えて先へ進んで行けるんだ!」との希望の兆しを感じさせることができる、そんな仕掛けを意図的に仕組んでいます(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。
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画像・上段左:解剖の材料となったサメ、同・上段中:サメの身を削ぐプレスクール生のA君、同・上段右:開けた口から覗くサメの歯列、同・下段左:サメから摘出した眼球(左)と水晶体(右)、同・下段右:いわゆる"鮫肌"のザラザラ感の正体(左:赤外線ランプで乾燥中、右上:サメの皮膚の触感、右下:皮膚表面の三叉になった突起構造)
付記:学校教育は、考えて、考えて、考え抜いた末に今があるのでなく、時代は既に大きく変ったのに相変わらず前例を踏襲してきて、今日に至っているように思います。当然、そこには綻びも軋みも生じていて不思議ではありません*。ですから大阪の教育特区に生まれた学校に開設された通学コースとしてルネサンス大阪高校のスーパーサイエンスコースは、日本中でもここでしか生み出せないような教育を実現させていく責務があると心得て、成功するまであの手この手を繰り出して実践するように務めています。指導者である教員(竹内)は微生物学では一定の業績を持ちますが、例えば昆虫も魚類も生徒に敵うはずがありません。が、だからと言って生徒を育てることができない訳でもありません。可能な限り要望を実現してきていますので、興味ある保護者や生徒は遠慮なく、ご連絡下さい。先の見えない道を伴に楽しみましょう(竹内記)。
* 現行の学校教育システムが既に時代にそぐわず、制度疲労してきている事実を訴える記事「私は学校システムを起訴します」が、アメリカで制作された動画(音声注意!)と一緒に紹介されていました。スーパーサイエンスコースでは、この旧態依然たる轍を踏まないような配慮をしてきていますので、運営の仕方がたとえ奇異に見えてもどうか安心して下さい。黒子役の私ではなく、生徒たちの顔つきや目の輝きを見てあげてください。そのためにこの動画を視聴して、事前に納得して戴けると幸いです。
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ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城、愛知、
大阪)、連携キャンパス及び受付・相談センター(東京・新宿代々木、神奈川・横浜、愛知・豊田、名古屋、大阪・梅田、広島、福岡)
を置く広域通信制高校です。
どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。
一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。
ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、14年経ちました。卒業生も約15,000名となります。
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