理科室で高校教員向け実験研修開催(2018年10月28日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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理科室で高校教員向け実験研修開催(2018年10月28日)

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理科室で高校教員向け実験研修開催(2018年10月28日)

理科室で高校教員向け実験研修開催(2018年10月28日)

昨日(土曜)午後3時から5時半まで、理科室で大阪府高校生物研究会第1回実験研修会をごじんまりと*1開催しました。今年は同会が70周年の節目に辺り、記念行事も重なり日程のやりくりが付かず、例年なら平日に開催する教員向け研修会を土曜日に開催することになりました(しかも、ホスト役の私自身も同日、午前中、卒業生を連れて外部の講習会に参加するタイトなスケジュールでした)。

*1 事前申し込み者が5名で、ベテランの方から新卒採用の先生まで休日にも拘らず、ご参加戴きました。

前半は、神戸学院大学へ移られた橘淳治先生(小学校から中学・高校、大学まで教育課程全てを制覇!)が、河川の自浄作用を水質(亜硝酸塩の呈色反応で)モニタリングする実例を用意されていました(配布資料はコチラから)。後半は、淀川で採集し蓄養中の汽水産巻貝2種(イシマキガイ及びカワザンショウガイ)を使って講義と実習を行いました(配布資料はコチラから)。

イシマキガイに関しては我々のこれまでの観察経験でも、また文献的にも寄生虫が見つかっていません。恐らく寄生虫に感染しにくいのだろうと思います。その代り、生殖巣から中腸線に掛けて細菌が巣食っている可能性を見い出しています(青翔高校SSH交流会で招待校枠で参加した際、予報としてポスター発表した)。イシマキガイは熱帯魚の愛好家の間では、ガラス内面で増殖したコケ類(生物学的には"コケ"ではなく付着性の藻類)を削り取る効果から"タンクメイト"して知られています。

逆に、微小貝であるカワザンショウガイは体長が小さく食糞する性質があり、そのことで余計に寄生虫に感染した水鳥の糞を干潟の泥面で摂食活動をしている際に寄生虫に感染するリスクが高いと思われます。我々が初めて寄生虫に遭遇した時は、カワザンショウガイをイシマキガイの稚貝かと誤認していました(今回、淀川の十三干潟より下流の地点で採集してみてイシマキガイ幼貝の存在*2を確認しました)。

*2 イシマキガイはプランクトン幼生が沿岸域で摂食活動を行い、稚貝になると河川を何らかのカタチで遡上してくる両側回遊型であると理解されています(淡水のみの水槽では産卵はしても、繁殖できない)。

今回、季節的な問題かと思われますが、夏に大半のカワザンショウガイの個体で観察されたような自然条件下のセルカリアの遊出は、あいにくと観察できませんでした。昨年の冬には魚肉でセルカリアの遊出が誘発された事例がありますので、終宿主候補の鳥類(特に、渡り鳥)や第二中間宿主(主に、干潟の巣穴を作っているカニなど)の挙動サイクルと寄生虫の生活環とが連動している可能性が考えられる。次の段階としては、渡り鳥が飛来する冬季にセルカリアの遊出が確認できるかを観察し、セルカリア遊出の通年サイクルを観察していく必要性*3を感じている(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*3 大阪府立成城高等学校の前田敦子教諭から研修時の質疑応答でご示唆戴いた内容でもあります。前田先生からご指摘戴いた中に、セルカリアの遊出ダイナミックス(周年及び周日変化)を長期観察した貴重な研究事例がありました(小松慎太郎、兵庫県下の流行河川における Centrocestus armatus の感染動態、神戸大学大学院保健学研究科学位論文要旨、2014)。なお、Centrocestus armatusは、オイカワなど淡水魚(汽水産マハゼから古い報告例がある)のメタセルカリアである(長澤和也・新田理人、広島県産淡水・汽水魚類の寄生虫目録(1925-2012 年)、広島大学総合博物館研究報告、2012)。

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画像・上段左:河川水の亜硝酸イオンに対する比色反応の実験(大和川水系;橘淳治先生のサンプル)、同・上段中:実体顕微鏡による巻貝の観察、同・上段右:寄生虫と細菌による感染を境目なく扱うための寄生生物(パラサイト)の概念の提唱(ポスターを提示して)、同・下段左:セルカリアと遭遇した時のエピソードを披露、同・下段右:実験室で蓄養中の巻貝2種(左:イシマキガイの成貝及び幼貝、右:カワザンショウガイ

付記:ルネサンス大阪高校では、汽水産巻貝に寄生し得る吸虫の生活環の中で実体顕微鏡下で激しく運動し回るため観察が容易なセルカリアの遊出をもって「第一中間宿主の巻貝への寄生虫の感染が認められ(感染はしていても、セルカリアの放出が観察できるとは限らない)、第二中間宿主へ移ろうとしている」移行ステージを確認する指標としている。

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