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「滋慶教育科学学会」で得た問題解決の方策(2018年12月05日)

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「滋慶教育科学学会」で得た問題解決の方策(2018年12月05日)

「滋慶教育科学学会」で得た問題解決の方策(2018年12月05日)

教育デザイン室長の竹内です。今日(5日)の午後、これからの社会の変革に対応すべく「ジョブ型」教育の動向を探りに第25回「滋慶教育科学学会」へ参加しました。1992年、バブル崩壊後に5ヵ年計画を作り体制を立て直す中で生まれた活動だそうです。滋慶学園グループは①実学教育、②人間教育、③国際教育の3つ建学の精神として掲げるだけあって、真摯に教育を科学する取り組みに注力していたので驚かされました。今年度からグループ外に公開され、地道な教育実践に触れるチャンスが戴けました。技術や資格取得からプロ・スポーツやエンタメ・デビューまで業態は様々でしたが、ジョブ型教育のノウハウ*1がギッシリと蓄積・継承され、しかも全国のグループ学校内で共有され、水平展開される見事さでした。

*1 4年制大学(たとえ研究大学と言えども)を卒業しても大半が企業に就労することが普通であり、筆者も15年間の都庁勤務(2年間は海外政府機関へJICA専門家派遣)の後、実務を活かした研究・教育職へ転向した。

京都医健専門学校・理学療法科の静間久晴先生「マインドフルネスが臨場実習成績、心理的ストレスに与える影響」の発表内容から通信制高校の生徒が陥りがちな"ステルス*2"状態を理解し、過ぎ去った過去の事例の中から思い当たる点を確認し、将来の指針を探し出す上で重大なヒントを戴きました。

*2 ステルス戦闘機がレーダーから機影が消え、姿をくらますように、生徒との連絡が一切、取れなくなる膠着した状態(基本的に意思決定の留保=モラトリアム)を表わす筆者の造語で、"連絡を断つ姿勢"は仮に見かけ上は進学しても就職しても最後に社会的な迷惑を関係者へ及ぼすことになるため侮れません。

具体的には、受講生に対しマインドフルネスの概念を実演を交えて紹介し、実技修得に対する心理的ストレスの軽減を図り、成績向上へ寄与した事例が報告されました。アンケートで回答を得た例は個人の努力で気づく対処法*3であるが、それを敢えてクラスで共有したことで全体の底上げに繋がったようです。

*3 例えば、1)課題をしないといけないな~と憂鬱に思って結局は何もしていなかった(不毛な)時間を、思い切って買い物へ行った、2)(気分転換に)公園を散歩して、(敢えて)景色に集中した例が紹介された。

結局、心配や不安を抱えたままでいると、たとえ何も意識した活動をしていなくても、脳は勝手にあれこれ、くよくよと連続して活動し続けた状態に陥り、何一つしないまま脳がフル回転して脳疲労を起こしてしまうのです。不毛なまま無駄に脳がエネルギーを浪費し続けて、疲弊してしまう結果を招くそうです(一方、思い切って行動した結果、成長していく生徒は効力感がエネルギーとなってターボチャージャーが働いた*4ように、破竹の勢いで成長を始めます)。

*4 私は、この状態を称して"ブースト"と表現します。宇宙ロケットが地球の引力圏を離脱するように見る見るうちに、宇宙の彼方まで飛んで行くような勢いを感じます。私が初めて経験したのは、卒業生の暮田佳薫さんに見られました。かつで挫折を知った生徒でも次から次へ新しい課題に対し果敢に挑戦しては、乗り越えて行くように変わるのです。

打開策として有効な原理は、過去に対する「後悔」の念や、未来に対する「不安」の芽を、一時的であれ「幻影」を取り除くことで、意識を現在(今)に集中させ「現実」へ目を向けさせることが突破口となる感触です。

講演後、私には思い当たるコトがありましたので、挙手して体験談を述べ意見を伺いました。具体的には、元気に巣立って行った生徒たちが突然、ダンボール工作に興じてみたり、思い立ったように詩集を作ってみたり、レッドゾーンへ振り切れるほど頭脳が過回転するほどピタゴラ・スイッチに嵌ったり、魚偏のつく漢字をホワイトボード一面に書いてみたり、通常の九九とは違う計算方式を編み出してみたり・・いろいろな番外編の生徒の自主行動が勃発しましたが、このような生徒たちは皆、元気に成長してはメンタルのバランスも保ちつつ、必須の課題もこなし、研究発表も立派にやり遂げ、卒業して行きました。一見すると「無駄」に見える余興でも決して「無駄」にはなっていなかったのです。

静間先生からのコメントでは、やはり今に集中することで、余計な過去や未来に振り回されない状態を保てるとの助言でした。実際、今年度、成長した生徒の後藤大空くん(3年)は、写真甲子園へのギリギリの応募でフルパワーを発揮したことで雑念・邪念を一気に振り払いました(お祓いみたくです)。目下、大躍進中の今村奏音さん(1年)も、敢えて英語を音から再入門することで昔の轍に墜ちないため努力がグリップし出し、成長感でイキイキしてくるのです。

人は一旦、イキイキし出すと、思いがけない隠れた才能まで出てきて、何事にもチャレンジ精神を発揮します。カノンちゃんは社会人と交流するカフェにも参加し、絵も描きたいとまで言い出しました。岩田くんや新保くんたちも、理系の学部へ進学したのに再び、詩集の第二作を準備中だと言うのです。明らかに生徒の心の奥底に火が灯ったコトは確かです。が、どうしたら生徒の心に火が灯るのか、火が灯らない生徒がいるのはなぜなのか*5、残念かな私はその違いをシッカリとは掴めてません(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*5 カチカチ山じゃあるまいし、背中に火なんか勝手に灯されたら迷惑なのかも知れませんね。失礼しました。不安や心配を克服した人々には共通の属性があるそうです。これは習慣だから誰でも到達できる境地なのです。

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画像・上段左:滋賀教育科学学会(JESC主催)のオープニング場面、同・上段中:滋慶学園グループ浮舟邦彦総長の開会式宣言(この後、冨田一樹氏によるパイプオルガンの演奏が続いた)、同・上段右:会場となったザ・シンフォニーホールも今は滋慶グループの所有、同・下段左:脳疲労とストレスの重篤化(静間先生のスライドから)、同・下段右グーグルなど先端的な企業が組織的に導入したマインドフルネスの真髄は「過去」や「未来」でなく、「現在」への意識を習慣化することで無駄な軋轢を排除(静間先生に私の実践を加味*6

*6 努力が噛み合って一旦、走り乗り出すと、高速道路をクルーズする自動車が省エネであるのと同様、負荷はほとんど掛かりませんし、周辺の景色を楽しむ余裕も生まれます。だからブーストした生徒が、次々と新しいコトに手を出しても成功してしまうのです(この状態では、本人も「自分ならデキるはずだ」と確信しています=アファメーション)。

付記:私の知る限り、教育の改善を実践し、研究発表し、共有しているグループは知りません。国立高専でも地域ブロック単位で教育研究集会を開催していましたが、事例など報告し合うだけで、提案内容(当時の私の発表概要、2011)が業務に反映することはありませんでした。私は53歳で初めて高専の教壇(高校1年生相当)に立った実務系教員ですが、実務者が学校に入ると違和感を感じることは滋慶学園グループの教員諸氏も同じようでした(私は発言をキャッチしました)。滋慶の教職員が中退率を下げ、卒業率を上げる方策を実践し、統計処理(検定)まで真摯に行い研究発表して業務に反映させていく誠実な職務の姿勢*7を、他の学校関係者は(せめて質的研究としてだけでも)見習っていく必要があり、何もせず手をこまねいている姿勢は、学校教育に期待する社会に対する背信行為ではないかと感じました(竹内記)。

*7 やるべきコトを真っ当に行っているからなのでしょうか、滋慶学園の登壇者は一様に堂々と清々しい態度で登壇されていました。将来の漠然とした不安感に苛(さいな)まれる心理状態が、挫折した経験を持つ通信制高校の生徒たちに共通した問題ですが、社会の真実を知れば刮目するだろうと思いました。有り体に言えば、専修学校の職業教育は大学教育より格下に見られてしまいがちです(専修学校の4年制学科には「高度専門士」と言う「学士」と同等の学位を授与する学校が増えてきています)。しかし、指導している当の教員も実現できない菓子の作品づくりなどの成果を専門学校生がやり遂げている事例を教育分科会では、いくつも紹介されました。

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