予定調和に逆らう学び_はじめに材料ありき(2019年07月08日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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予定調和に逆らう学び_はじめに材料ありき(2019年07月08日)

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予定調和に逆らう学び_はじめに材料ありき(2019年07月08日)

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探究学習を導入するに当たり難関となるのは、課題をどうやって見つけるか・・だとされています。確かに一般的にはそうかも知れません。「探究する力」を養成していく当コースでは定型的な授業とか試験を行いません。そうしてから初めて、新しい代替策が見えて来るのです(何か始めなければ、何も見えてきません)。

なぜ固定したカリキュラムに則った教育方策を廃しているのか・・と言うと、思考を固定化していくことで発想が硬直化してしまう致命的な弊害があるからです。実際、探究学習や創造学習を進めている生徒がスクリーング授業を受けに行って帰ってくると、生徒の思考力が低下しているのが一目瞭然です。我慢することで"感受性のスイッチ"を切ってしてしまうため思考停止状態に陥ってしまうのです(見掛け重視の生徒で誤魔化す力が磨かれる例もありますが、ホンモノの自信ではないのでこれも使えません。早晩、馬脚を顕してしまうからです)。

生物材料のパンダマウスのオス4匹をペットショップで調達してきたのが始まりです。この段階で、何も考えはありません。考えていたら逆にダメなのです。これが、"ゼロ・スタート"で始めることの意義なのです。ゼロ・スタートでは、先入観などあり得ません。一見、出たトコ勝負ですので、酷くイイ加減に響くことでしょう。しかし、この方が余程、新しい発見がデキるのです。買って来て理科室で観察していると、パンダマウスの紋様から個体識別がデキるのだと気づきました。個体識別デキると気づいたから、パンダマウスを選んだのではありません。事実は、購入してきて「さぁ、どうしよう?」から生徒らと一緒に観察し始めて、「何だ個体識別がデキるじゃないか」と気づいたのです。この仕掛けがないと、生徒にも教員にも"ワクワク感"が生まれません。

それが、ブログ記事から研究発表、果ては論文にする頃には、さも「最初から紋様が個体識別に使えると知っていたかのように」白々しく書き換えられて行くのです。このカラクリを知っているのは、実際に研究活動に従事したことのある研究者だけです。全ての論文が発見者が辿った通り忠実に書きません。論文は"発見物語"ではないからです*1(丁寧に読み込むと、著者の手で発見の経緯が書かれている場合もあります)

*1 個人的に、高校で発見が起こった手順を全て証すような記録があって然るべきだ、と個人的には考えています。当ブログでは、発見に至った経緯を公開しています(私は業績を積み上げる必要が最早、ないからです)。

逆に言えば、このカラクリを見抜けるのは、自らの手で研究したことのある研究者だけです。それ以外の人たちは皆、教員でも書かれているコトを鵜呑みにするしかありません(自らがオリジナルな研究活動をしている教員は例外的なのですが、小・中・高でその手の"研究者であり、教員でもある方"は僅かながら全国にいます)。

先日、千葉県の知人の養殖施設からメダカ(500匹)が届けられました(一部は死んで、カメの餌食となりました)。今回もメダカを何の実験に使うかと言う予定は決めていません*2。事実は逆で、メダカを使ってどんな実験がデキるかを生徒たちと議論した方が、間違いなく思考力は向上します。これは、従来の学校教育カリキュラムの中にはない気づきを誘導する学びです。予定調和に甘んじていただけでは、思考力など一向に鍛えられるはずがありません。学校は決まりきった授業とか試験を通じつまらないだけに留まらず、実際は「思考を硬直化させる」訓練を強いる場所だったのです。生徒が続々と、不登校や中退に陥り、教員が次々とメンタルを病んで行くのも、むべなるかなと思います(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*2 眼の前に材料を用意して、自由に発想を巡らし、その切り口からネット検索した方が、同じ道を先に歩んでいる先達の背中を見つけて、ワクワクすることが実体験できます。例えば、「メダカ・群れ・行動観察」で検索すると、基礎生物学研究所東京海洋大学京大などで、メダカの群れの研究が行われてきたことを知ることになります。今や"知のどこでもドア"を手にして、高校生でも研究の最前線へと接続することができるのです。

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画像・上段左:メダカの飼育槽に大型シェード(スチロール製)を浮かべた状態、同・上段中:小型シェードを設置する実験者の奥村諒くん(3年)、同・上段右:メダカが逃げ込める「くの字型」シェルターを設置中、同・下段左:同シェルターに隠れるメダカ(前列左側のシェルターに1匹のメダカが隠れ、頭を覗かしている)、同・下段右:魚の行動観察を扱った図書『魚だって考える』(吉田将之著、築地書館、2017年)

付記:8月上旬、岡山市で開催される日本生物教育会(日生教)全国大会で高校生のポスターセッションで奥村くんが、大阪から1人、エントリーしています(発表概要)。スーパーサイエンスコース時代の探究学習の事例を紹介しつつ、探究学習の方法論について発表して貰います。その骨子は、実験しながら失敗したことが常に糸口になっていることが共通です。つまり、従来の学校教育の延長線にある「予定調和」型の学びでは、探究マインドは育ちようがないのです。会期は2日間にわたるので、初日は日本語、翌日は英語で説明するというゴール設定をしたことで、生徒の英語運用力を否応なく高める意識昂揚の機会に利用する、これが授業-試験システムに依存しない"教育デザイン"です(竹内記)。

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