「心理学」で英語でのポスター発表に初挑戦(2019年07月29日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

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「心理学」で英語でのポスター発表に初挑戦(2019年07月29日)

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「心理学」で英語でのポスター発表に初挑戦(2019年07月29日)

「心理学」で英語でのポスター発表に初挑戦(2019年07月29日)

教育デザイン室長の竹内です。昨日、今村奏音さん(2年生)の二重の意味で初挑戦がありました。高校課程の教科枠である「理科」の範疇を越え、「心理学」に踏み込んだこと、両言語で同一コンテンツから2枚のポスターを制作し、留学生の評価者を相手に生徒が英語でプレゼンする試み*1です。

*1 前回、英語版のポスターを日本語で発表するところまでコマを進めており、次回は英語版のポスターを英語で発表する(英語でポスターのコンテンツを説明する)機会を設けると提案してありました。

会場は梅田(東梅田から2駅)から近いドーンセンター(大阪府男女共同参画・青少年センター)で、『サイエンス・ギャラリー』を主催したのは奈良県立青翔高校・SSH交流事業の一環です。同校が研究発表を英語で行う方向へと動くことは予測していました(社会の流れでもあります)し、評価者として留学生を手配していることも募集要項で察知してました。1校から2件までポスターが展示できると聞き、一つのテーマで日本語と英語のポスター2枚をエントリーさせて戴けるよう担当者と相談し、事前に了承を得ることができました。青翔高校でSSH事業を担当されている山田隆文先生には、当方の意を汲んで要望を聞いて下さり、深く感謝いたします。

果たして、奏音ちゃんの英語での発表はどうでしたでしょうか? 結論から言うと、何が不足して何を加えれば良いかが明確化しました。本人も自覚できた様子です。事情があって通信制高校を選ぶ生徒たちには"体験"して実感して貰うプロセスこそが必要不可欠な"処方箋"なのです。無駄に見えても手間を掛ける理由は不登校や中退歴のある生徒の心に刻印されている"逃げ癖"が、現実を認識する上での強固な"メンタルブロック"になってしまうからです。これは日本の学校教育システムから生まれた弊害の修復に必要な処置です。生徒が自分を守るために"感覚を麻痺"させてしまった履歴があるので、自力では対処し切れないケースがあり得ます(ステップを割愛すると、負のスパイラルに陥るリスクもあります)。不登校歴のない比較対照となり得る生徒(奥村諒くん、3年生)が加わってくれたことで、特性の違いが鮮明になりました。彼の場合は、"センサー・スイッチ"を切る方向ではなく、"鎧を着込む"方向へとシフトしていたために処方箋は別々となりましたが、出方こそ違っても学校教育システムが発端だと思われます。

教育デザイン室長である私が講じている対策は、表面的に研究指導に見えるかも知れませんが、実質的には生き方の領域(マインドセット)に切り込んでいると言えます。従来の学校教育システムで傷つき、曲げられてきた生徒たちを蘇生する処置は、このような手の混んだ手順を踏んで行くよりほか当座、思い当たらないのです。

主催者側には、純粋な研究発表ではない(発表自体が目的ではない)ことを伝えてありました。発表体験を介して、自分に不足している要件を自覚し、どう軌道修正して行けば良いのかを気づいて貰うことでした。それは、同じ学年でも"周回遅れ"で歩んでいる本校の生徒には必要不可欠なプロセスだったからです。

奏音ちゃん、間際になってポスターを前に「英単語の並べ方が解らない。」と言い出しました。これが、現実認識力です。通信制高校の生徒に共通して持つ弱みですが、現実から目を背ける行動は大人が作る日本の巨大組織(銀行など)でも、"茹でガエル"と揶揄される症状として顕在化してきている現状があります。

1人の生徒に「リアリティ」を認識して貰うための実践行動でした。言葉だけで生徒が変わるのなら、こんな楽なコトはありませんが、そうではないから奏音ちゃんに協力して貰ったのです。生徒の一人ひとりに個別の処方箋が必ずしも必要なワケではありません。人間も社会的な動物だからです。一つの具体的な"例"が先ず必要だったのです。それが今回の研究発表の隠れたテーマである"social transmission"で、宮崎県幸島の芋洗のサルで知られる文化の社会伝播です。奏音ちゃん、実験台になってくれてありがとう。実は生徒もパンダマウスと同様、実験対象になっていたんです。私自身とて同じく実験対象なので生徒諸君は一切、恥じるに及びません。

実験に協力してくれた奏音ちゃんには早速、善後策を用意しました。英文を作る時に語順を決める作業は、トレーニングできる世界です。彼女は既にディズニー教材フォニックス教材に取り組んでみて、教材に取り組む力量があることを証明しました。自分に足りていない学びを自覚できた生徒には、起こした行動に応じ補える教材*2が見つかるものです(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

*2 第一候補に絞り込んで語順学習用のトレーニング用教材は、東京で英会話教室の "WENSday" を経営されている酒井一郎氏の"Simple English®"に決めました。古くは英国で公文書が難解過ぎることからチャーチル首相が Plain EnglishBasic English)を使うよう指示したことがありました。また、移民の国である米国でも同じ機運が生まれました。そして今、グローバル化の現代に至っては、尚更なのです。ちなみに研究者志願だった筆者は「学術論文が読み書きできればよし」とゴール設定してましたので、留学や移民なんて夢のまた夢でした。英語での雑談とか英語の絵本も大の苦手でした。誓って言いますが、奏音ちゃんに付き合って取り組んで来た遠慮会釈なしのディズニーの幼児教材など『アメリカ口語教本』よりも遥かに手強いです。

❏ 挑戦してみての感想(2年・今村 奏音)  今回のポスター発表は、今月企画し、実験しながら模索してきた成果で、何とか発表日前に終わらせ、ポスターも前日に刷り上がったという"極限状態"で挑みました。この発表の目的は英語を使う実践です。何もない状態で英語を話す練習をするより、英語で説明する題材としてパンダマウスの実験を材料にすることを決めました。しかし、日本語の発表練習はおろか、英語の発表の練習さえ殆どできずに本番を迎えて、「どうなっちゃうんだろう?」との不安が脳を支配していました。発表体験を1年生で何度か積んできたお陰もあり、難度の高い英語で発表というものが最後に待ち受けているためか、日本語での発表が平易に感じられ、言葉が途切れることもありませんでした。来訪者からは様々な質問やアドバイス受け、「なるほどここが疑問として上がるのか」、「こういう風に説明した方が親切なんだな」、「確かにこうしていけばより良い結果がうまれるだろうな」などと学ぶことができました。最後に、外国人留学生を相手に1つの写真を英語で何とか説明する事に成功し、これからこのポスターを使って英語で説明する練習を積んで行けば、円滑に英語を引き出せるようになると実感し、英語学習へ立ち向かうモチベーション・アップとなりました。

ポスター発表を終えて、もっとこうしたいと考えたことが沢山ありました。それは完璧に準備できてなかったゆえの結果だったのです。無用に不安がることもなかったし、完璧にできていないからこそ他者の考えを取り入れて、前進して行く事ができるなど"秘訣"が隠されているのだというのを、今回の発表を通じて会得しました。

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画像・上段左:招待校のポスター展示コーナーで(左隣では、兵庫県・白陵高校がカワニナ寄生虫に関する継続研究を発表)、同・上段中:大学関係者に向けて自分の言葉(日本語)で発表する奏音ちゃん、同・上段右:留学生からの講評を受ける場面、同・下段左:留学生に(英語で)説明しようとする奏音ちゃん、シャドーイングやフォニックスをトレーニングしてきましたが、英単語と英単語を繋いで行く発話に苦戦している様子でした。同・下段右:留学生が残してくれた講評。奏音ちゃんが英語で発信したいと頑張った*3のは確かな事実です。

*3 世界標準の学びの評価は、実際に「デキた・デキない」だけでなく、実現へ向けて「努力していた・していなかった」の両軸で捉える(伸び代を評価する)のが通例です。この視点が日本の教育界で欠落した評価基準であり、それが生徒たちが持つ「努力したい」という想いを踏みにじってきた点で残念な風土だと言えましょう。

付記:文科省が策定している新学習指導要領では、「探究」がキーワードとなっています。私の前任校の国立高専でも「創造演習」(授業も試験もなく、プレゼンとレポートで評価するゼミ形式)がいち早く、導入されており、現在では全校的な「インキュベーションワーク」として展開されています。通信制高校では、従来型の教育方策を忌避してきた生徒の受け皿となっているワケですから、同じ教育方策を踏襲してみたところで成功する道理もありません。当コースでは、探究学習を従来型の学校教育を回避してきた生徒を復活させる効果に期待し、導入してきました。

今回、高校カリキュラムの中に存在しない(が大学の学科として存在し、社会的なニーズもある)「心理学」を志望する生徒からの要望を受けてスタートさせました。パンダマウスが食物を選り好み(food preferences)し、それは集団内で伝達する仕組みがあるかも知れないという着想から "social transmission" という概念に到達できました。高校生の自由な発想の上に、英語の語感を養って適切な検索キーワードに辿る着けることができれば、探究学習が生徒の成長意欲を刺激してくれる生産的な学びスタイルになり得ると期待します(竹内記)。

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