「エネルギー環境教育」も遠隔会議の流れ(2020年05月17日) | 通信制高校のルネサンス高等学校

「エネルギー環境教育」も遠隔会議の流れ|通信制高校のルネサンス高等学校

メニュー
 

大阪

「エネルギー環境教育」も遠隔会議の流れ(2020年05月17日)

アート&サイエンスコース

「エネルギー環境教育」も遠隔会議の流れ(2020年05月17日)

「エネルギー環境教育」も遠隔会議の流れ(2020年05月17日)

コロナ禍も幾分か、峠を過ぎた感ありですが、もともとウイルスは変異を繰り返して行く性質を持ちますので第二波の襲来も予想されます(スペイン風邪などの前例)。エネルギー環境教育『関西ワークショップ』例会も今年度、Zoomシステムを採用した遠隔方式で今年度・第1回目の定例会が16日(土)午後、開催されました。

座長である京都教育大学・山下宏文教授(社会領域専攻)のご挨拶で始まり、事務局及び会員からの連絡事項がありました。その後、今年度の活動計画が提示され、昨年度と同様、参画している会員は随時、各自の実践活動の報告を求められることになります(ルネ大阪からは昨年度、ヘドロ電池(MudWatt)の実演しました*1)。

*1 当時2年生の今村奏音さんにアシスタントとして同行して貰いました。持ち込んだ道具一式は卒業生の岩田祐樹君が在学中に活用してくれた実験装置です(理科室では、MudWattを12基ほど所蔵している)。

今年度、水素をエネルギー資源として捉える探究プロジェクトを準備中です。水素を液化させるには、枯渇しつつあるヘリウム危機(helium crisis)へも果敢に挑戦して行かないとなりません。水素はガス(気体)なので、超低温に冷却して天然ガスと同様、液化させる必要がある*2のです(水素やヘリウムは宇宙空間に豊富な元素である一方、生物起源の可能性を予測させるガス田からも見つかっている)。

*2 液化天然ガス(LNG)を作る温度は-162℃だが、液体水素は-253℃と装置の断熱性能などのハードルがより高くなる。ヘリウムを用いない液化技術や常温で液化して水素ステーションに保管する技術も開発されている(溶媒・トルエンのベンゼン環に一時貯蔵し、必要に応じて取り出す)。

このような水素をエネルギー資源として製造し、貯蔵・運搬する技術の開発の必要性は化石燃料(石油・石炭)や原子力(ウラン鉱石)にいつまでも依存できず、かつ再生可能エネルギーによる補填には自ずと限界があるからです(画像・上段中のグラフを参照)。アート&サイエンスコースでは、このような資源エネルギー論に端を発する複合的な探究課題を求める生徒のニーズに応える準備も進めてきました。

続いて、EFアカデミーOxford校(英国)から同じくZoomで化学(酸化還元反応)の実験授業がアジア諸国向けに配信されましたので、化学に関心を寄せられた現・中3生とオブザーバとして参加しました。ナトリウム単体の欠片を水を張った水槽に入れて反応させる操作(YouTube動画にありました)など、日本では先ず体験できない実験*3も実演されました(海外では、野外の池にナトリウムの塊を投げ込む動画まで!)。

*3 この実験を担当されたMichael Busby先生は、光化学反応領域で博士号(PhD)を取得され、企業で実務経験を積んで来られたと聞きます(冒頭で、先生は「自分にはtwo babiesがいるんだよね・・」と軽くジョークを噛ましてましたので危険な操作をするのかも、と予想はしていましたが・・)。

水素に関しては、マイナス水素イオンを含む電離水素水(プラズマ水)を用いた実験をしてきたことに加え、日常の飲用水にも使っています(最近は、水道水を電気分解した水素水も試しています)。これらは電気に喩えると、"弱電"領域に当たり健康に係る機能水の域ですが、"強電"領域に当たるエネルギーとしての利用分野に踏み込んでいませんでした。今後、エネルギー環境教育関西フォーラムの会員として水素・ヘリウムと関連した探究学習にも取り組む方針でいます(文責:教育デザイン室長・竹内 準一)。

----------

画像・上段左:エネルギー環境教育関西ワークショップの初ズーム会合の一コマから。液化水素の運搬船(川崎重工;想像図)、同・上段中:世界主要国の再生可能エネルギーの比率(講演「エネルギー問題に関する国際情勢」(株)原子力安全システム研究所・社会システム研究所「エネルギー問題研究プロジェクト」主席研究員・大磯眞一氏のパワポ画面から)、同・上段右:中国の高速道路での混雑ぶりがエネルギーの逼迫感を示唆(同じく大磯氏のパワポの一コマ)、同・下段左:ヨウ化カリウム水溶液の電気分解(同じ実験を大阪府立今宮高校がYouTube上にアップしていました)、同・下段右:マグネシウム・リボンの燃焼による酸化(灰として残った酸化マグネシウムは胃薬などとして使われることをBusby先生は補足された*4)。

*4 マグネシウム・リボンの燃焼で生じる発光は、電気的なフラッシュ以前の時代には写真館で撮影用照明に使われていた。Zoom実験授業に参加していたアジア圏の生徒から「なぜ、あんなに眩しいほど強烈な光が出るのか?」と言う質問が飛び出した。時間の制約から先生は単に「莫大なエネルギーが発生するから」と説明してました(昔はマグネシウムが照明弾に使われたが、今はLEDも投光器に使えるほど高出力)。

付記:今回、コロナ禍によって事実上、学校への登校が制限され、通常の授業(実験観察を含む)が実施困難となり、いろいろ動画教材の動向を断片的ながら探索してみた。その結果、驚いたのは使える動画教材から授業や実験のリアルな雰囲気を残した動画まで、既に十分な蓄積があった事実である。してみると当然、リアルな授業(実験観察)は、短期間でも自分で体験していたら他の動画を視聴するだけで、かつ英語媒体であればフルタイムの留学を補う疑似体験として補充できる時代になっていたのだと実感した。

実は、私が英国の大学院へ留学していた当時、授業や実験の光景を自前で録画してみたいと考えたり、実際に海外のゲストが来日しての講演会など客席で録音してみたものだが、画質・音質とも悪くて自分の学習用に使うにしても実用に耐えなかった。それが、YouTubeサイトで動画配信(2005年以降)が始まってから状況が一変してしまった。リアルな授業や実験、留学体験に100%の代替はデキないにしても、かなりリアルな体験と組み合わせた時、動画視聴する効果は絶大なポテンシャルを秘めていると実感している。

さらに、動画視聴を効果的にする術は、自分たちでも動画を撮影・編集・配信することで、YouTubeが作るコミュニティーへの"参画"を満たすコトではないかと思えたきた。コロナ禍で学校の従来通りの授業が行われなくなり、コロナ禍が一段落したところで元のスタイルに単純に戻ることが果たして賢明なのか否か十分、見直しを図るべきターニング・ポイントだと思える。とりわけ、生徒によってはリアルより遠隔を楽しむタイプもいれば、逆を好む生徒もいるように感じている。ウイルスは一旦、終息したかに見えても姿を消したワケではあるまい。恐らく未来永劫に人間と共存するカタチとなり、またいつ、牙を剝いて来るかも知れない現状に置かれているのだと思う。現代人は一旦、既成のスタイルが確立されてしまうと、そこから離れることには億劫になりがちな習性を持つことは否めない(私も!)。

Zoomを使いたいと心掛けて本を買い込んできた私も、ウイルス禍に追い込まれたのを機に使い始めたのがホンネである。学校教育が文明の利器を駆使し、リアルはリアルの良さを遠隔は遠隔の良さを活かす運用法が定着して行く形式になって行って欲しいと期待したい。とりわけ、実験動画を見て便利な面は感じたが、決まった内容内容をただ再生して視聴(ドライ実験)したり、あるいはリアルに手で道具や試薬類を使って体験(ウェット実験)したところで、それらはホントの意味での"実験"だと言えるのか疑問すら感じるようになった(一旦、これが「実験」だと安堵してしまうと、この認識に至るのはかなり難しい)。

アート&サイエンスコースで実践してきた実験・観察・フィールドワークは「正解」が解らないからこそ熱中できる真の意味でのワクワク感を体験できる場を提供する教育であると自負している。それは大学へ行ってから研究すればイイではないか・・と言う意見が聞こえそうであるが、大学は最初から大学レベルを要求される事情から無邪気で素朴なチャレンジが「デキそうでいて、実はデキない」というジレンマがある(高校課程はオリジナル論文を必須としないが、高等教育がオリジナル論文で業績評価される構造上の評価制度と関係している)。だからこそ貴重な高校時代を皮相的な大学入試対策に費やし合格することだけにフォーカスし*5、肝心な大学入学前の"準備教育"には寄与して来なかった歪んだ構図を憂う(竹内記)。

*5 実際、合格することにゴール設定をした教育デザインによって「合格したら勉強はもう不要」との不毛な習慣を随分、前から日本社会は繰り返した結果、日本の大学は世界からレジャーランドと揶揄され、それでも受験産業の稼ぎでも日本経済に貢献してきたと見做し、実際は国家としての生産性・競争力を貶める弊害を長年、積み重ねて今日に至り、組織でリーダーシップを発揮できる真の人材が思ったほど育ってなかった日本社会の現実を嫌と言うほど見せられ日々、国民は愕然していることだろうと案じます。多忙な日常に追われた結果、見えない状態にさせられて来たのだと思います。コロナ禍がもたらした最大級の功績でした。

アート&サイエンスコース

最新の記事

月別でブログを見る

通信制高校のルネサンス高校グループ > 学校 / 連携キャンパス等 > ルネサンス大阪高等学校 > ルネサンス大阪高等学校ブログ > 教員 > アート&サイエンスコース > 「エネルギー環境教育」も遠隔会議の流れ

最新お知らせ・ブログ4件

インフォメーション

オープンキャンパス

ルネサンス豊田高等学校

ルネ大阪広報

 

もっと知りたい方はコチラから
「学費ってどのくらいかかるの?」
「どんな勉強ができるの?」
「本当に年4日程度のスクーリングで卒業できるの?」
「通信制から大学や専門学校の受験って大丈夫?」

資料請求はこちら
ネット出願はこちら
プライバシーマーク

ルネサンス高等学校グループは通信制高等学校です。
全国に3校(茨城・豊田・大阪)、キャンパスは7拠点(札幌・仙台・東京・新宿代々木・豊田駅前・広島・福岡)展開しており、全国各地から生徒を受け入れております。

Copyright © Broadmedia Corporation. All Rights Reserved.

もっと知りたい方はコチラから
「学費ってどのくらいかかるの?」「どんな勉強ができるの?」
「本当に年4日程度のスクーリングで卒業できるの?」
「通信制高校から大学や専門学校の受験って本当に大丈夫?」

資料請求
いますぐ出願したい方はコチラ
パソコン・スマートフォン・タブレットから簡単出願!!
検定料は、クレジットカード・コンビニ決済で!! 24時間受付中
ネット出願

通信制高校への入学・編入転校をお考えの皆様へ

ルネサンス高等学校グループは、全国に3校(茨城愛知大阪)、連携キャンパス及び受付・相談センター(東京・新宿代々木愛知・豊田名古屋大阪・梅田広島福岡) を置く広域通信制高校です。 どんなタイプの方でも、安心して学習し卒業できるシステムを構築し、生徒一人ひとりのライフスタイルに合った"学び"を提供しております。
「登校してしっかり学ぶ」「友達を作って学校生活を楽しむ」という学校が多い中、最短年4日の登校で高卒資格が取れる学校は多くはありません。 一方で本当に高卒資格が取りたくても、仕事が忙しくて登校できない、子育てで手が離せないなど様々な事情で、学校に行きたくても行けない方がたくさん居るのも事実です。 ルネサンス高校はそういった方のニーズに答えるために生徒に負担のかからない授業やレポートシステムを作り、14年経ちました。卒業生も約15,000名となります。

通信制高校