通信制高校通信制高校のルネサンス高校グループ

#2 ルネサンス高校のほっとルームから


【質問】カウンセリング受けたいんですけど、どうしたらいいですか。



【質問】体のことや心のことを担任の先生にいったら「甘え」とか思われてしまうんじゃないかとか「努力していないだけ」って言われたらどうしようと思いなかなか相談できません。


田島先生

田島先生

担任の先生には相談しづらいこともありますよね。特に体や心のことは、それを開示することで、どう思われてしまうのだろうとか、それが成績や進路に不利に働いてしまうのではないかとか、誰かに言われてしまうのではないかとか不安に感じてしまうこともあると思います。

そのように、先生や親にも相談しづらいことを相談できる場所として、ルネサンス高校グループでは東京・大阪・名古屋の3箇所にカウンセリングルームが設けられています。カウンセリングルームで相談を受けるスクールカウンセラーは、他の人には言ってほしくないことは秘密を守りますし、話を聞くだけでなく、心の専門家でもあります。そして、心の使い方には一人ひとり個性がありますので、甘えてるとか、努力していないという捉え方はしません。もし、本人が改善したい部分があれば、それを心の使い方の観点からアドバイスをすることもできます。

そのため、自分のことで何かしら気になっていることがあるのであれば、まずはスクールカウンセラーに相談してみるというのも選択の一つだと思います。スクールカウンセラーに相談して、自分の状態を客観的に整理した上で、担任の先生にも伝えておいた方が良いことがあれば伝えれば良いでしょう。


【質問】通信制高校は大学に行けない、人生の終わりと親に言われたのですが、いけますよね。


長谷川先生

長谷川先生

ルネサンス高校グループの卒業生の中で、大学に行く人は毎年10人のうち3人ぐらいです。日本全体では、大学に行く人は毎年10人のうち5人ぐらいです。
世の中の人のうち、半分ぐらいは大学にいかないわけですが、それで人生の終わりになっているわけではありません。なぜなら大学よりも自分に合っている道や世界があると考える人がたくさんいるからです。大学に行くかどうかではなく、高校3年間のうちに、卒業後は何をするかを考えてみましょう。

とはいっても、日本の高校生のほとんどは、高校卒業後に何をしたいのかははっきりしていません。就職かな、進学かな、資格を取ろうかな、まずはアルバイトかな、など考えてみて、自分がこれは興味あるな、続けても嫌ではないな、ということの中から見つける生徒が多いと感じています。

もし、考えてみたけれどどうしたらいいか全く分からないという場合は、とりあえず大学にいくのもよい道です。ルネサンス高校グループには、専門学校・短期大学・4年制大学の指定校推薦もあります。学校の勉強をがんばっていれば、こうした推薦を受けて大学に行く道もあります。色々手の届くところを試してみて、大学が自分にあっているかを考える機会を逃さないようにしてもらえればと思います。

磯原先生

磯原先生

通信制高校へ行っても、通信制でない高校へ行っても大学へ行く人はいますし、逆に行かない人もいます。

高校がどのようなシステムかではなく、大学に行きたいかどうか、その人がどうしたいかによるのではないでしょうか。 何をするにしても、初めから方法は「ない」と思ってしまうと、その方法があっても見えなくなります。コーチングでは「ロック・オン」「ロック・アウト」という用語があります。これは、何か一つの事に集中している状態、「ロック・オン」していると、他の選択肢や方法を締め出して、「ロック・アウト」してしまうことです。これは、人が何かを認識する時の仕組みの一つです。

大学に行きたいと思えば、行ける方法は沢山見えてきますが、逆に行きたくない、と思えば大学に行けない理由を沢山思いついてしまいます。

今回のことに限らず、したいことや行きたいところを先に決めると、そこに行く手段や方法は後から見つかるものです。逆に、やり方や方法が分かっていることに限定してしまうと、非常に限られて選択肢の中から今後のことを決めなくてはなりません。その方法があっても最初はそれが見えていないことが多いので、ご自分で選択したことや、したいことかどうかで将来のことを決めてみてはどうでしょうか。

田島先生

田島先生

もちろん、通信制高校から大学にも行けます。実際にルネサンス高校グループの生徒が大学へ合格した実績もあります。そこには難関大学と言われる大学名もたくさん掲載されています。

親御さんには別の希望があり、それに合致していないと感じているから、そのようなことを言われたのだと思います。私たち一人ひとりには、「これが自分の当たり前」というコンフォートゾーンというものがあります。例えば、親御さんからしてみると、「普通高校から大学へ進学、そして就職」というのがコンフォートゾーンの人も多いでしょう。もし自分の子どもがそのルートを外れようとすると、つまり自分のコンフォートゾーンを外れようとすると居心地悪く感じられるので、何とか自分のコンフォートゾーンへ戻そうとするのです。

その結果、意地の悪いことを言ったり、否定したり、侮辱したりします。それは子どもの可能性をみて言っているのではなく、単に自分が居心地悪いために発せられた言葉なので、気にしなくて良いのです。聞き流しましょう。もし聞き流すことが難しれければ、自分の中で反論をしましょう。その反論を言うと喧嘩になるかもしれませんので、自分の中で反論して受け入れなければ良いのです。