通信制高校の入学試験とは?受験資格、難易度や面接・作文対策を解説
公開日:2023.11.20
最終更新日:2024.10.31
通信制高校への入学を検討する中で、受験資格や入学試験(以下、入試)の内容が気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、受験に必要な手続きをはじめ入試等についてご紹介します。受験準備にお役立てください。
通信制高校に受験はある?
通信制高校へ入学するためには、受験があります。入学区分には新入学・転入(転校)・編入がありますが、いずれの入学方法でも受験が必要です。
しかし、受験で課される試験内容は学校によって異なります。多くの学校が、書類審査や筆記試験、作文、面接を採用しており、なかでも重要視されるのが面接試験です。
学校側としては、さまざまな事情を抱えた生徒たちを可能なかぎり受け入れたいという気持ちを持っています。そのため、面接では「高校に入って何に取り組みたいのか、やり遂げたいのか」といったような高校生活への意気込みや目標をアピールすることが大切です。
前もって面接対策をしておけば、受け答えできるようになります。まずは、自分が何のためにその学校へ行くのか、進学後何をしたいのかを明らかにすることから始めましょう。
入学区分について
入学区分は「新入学」「転入学」「編入学」の3つに分かれます。ご自身はどの入学区分にあたるのか確認しましょう。
新入学
「新入学」とは、高校1年生として入学する方法です。
中学校卒業見込みの方(現在、中学3年生の方)や過去に一度も高校に在籍をしたことがない方が、新入学にあたります。
転入学
「転入学」(以下、転校)とは、現在高校に在籍している方が他の高校へ途中入学(移る)する方法です。
在籍している高校から出ることを「転学」、次の高校へ入学することを「転入」といいますが、総称として「転校」という言葉がよく使われています。
編入学
「編入学」とは、高校を中退している方が再度高校に入学する方法です。中退後に長期間の空白期間がある場合でも、編入学にあたります。
通信制高校の受験資格・入学条件
通信制高校を受験できる方は「中学校またはこれに準ずる学校を卒業」または「中学卒業、またはそれと同等以上の学力があると認められた者」と定められています。
従って中学卒業の年齢以上で上記の要件をクリアしていれば、様々な年齢・キャリアの人でも、通信制高校を受験することができます。ただし、高校の卒業資格を得た人は受験できないため注意しましょう。
また、高校進学を検討中の方の中には、全日制高校を第一志望校にしたい人だという方もいるでしょう。その場合でも、通信制高校を併願することは可能です。
なお、高校によって入試時期や出願に関する決まりが異なりますので、志望校の募集要項等を前もって調べておきましょう。
基本的に、通信制高校は複雑な事情を抱えた方も高校教育を受けられるように作られた仕組みです。そのため、どのような方にも幅広く入学の門が開かれています。高校進学を検討するのであれば、全日制・通信制の併願も念頭において検討すると良いでしょう。
通信制高校の入試とは
通信制高校の入試の種類は次の4種類が一般的です。
- 書類審査
- 面接
- 作文
- 学科試験(筆記試験)
詳細は各高校により異なるため、事前に志望校の入試概要を確認しておきましょう。
書類審査
通信制高校の入試では、出願書類をもとに書類審査を行います。ご自身で用意する書類は、丁寧な文字で記入項目の漏れなく作成することを心がけましょう。書き間違えた場合は二重線を引き訂正することもできますが、新しい用紙に書き直すと良いでしょう。
面接
多くの場合、書類審査とセットで実施されます。面接では、入学に対する意気込みや、入学後の目標・目的意識、受験生の人間性等を確認します。
面接でよく聞かれる質問例
- 志望動機
- 高校生活の抱負
- 自身の長所・短所
- 卒業後の進路希望
面接対策としては、よく聞かれる質問例を参考にして、事前に答えを準備しておくと良いでしょう。通信制高校では目標やモチベーションなどの気持ちを重要視しているため、なぜ入学したいのか、入学後に何をやりたいのか、などをしっかりとアピールできるようにすることが重要です。
また、面接では受け答えの内容以外にも、面接中の言葉遣いや姿勢、服装なども確認しています。面接には制服や、シャツにパンツやスカートを合わせるなど身だしなみが整った服装で臨むようにしましょう。
面接官とのやりとりで言葉遣いが悪かったり、返事をしなかったり、敬語が使えなかったりすると、不合格になる恐れもあります。そのため、日頃から言葉遣いを意識した生活を心がけると良いでしょう。
作文
通信制高校の中には、作文を実施する学校があります。作文の試験方法は出願書類と一緒に提出するケースと、入試会場で作文をするケースがあります。作文ではなく出願時に志望動機書の提出を求められる場合もあるでしょう。
作文で良く出題されるテーマ例
- 中学校の思い出
- 充実した高校生活を送るには
- 高校生活に望むこと
- 将来の夢
- 自己PR
学科試験(筆記試験)
通信制高校の中には、学科試験を実施する学校があります。学科試験では、主に国数英の3科目を中心に中学校卒業レベルの問題が出題され、現在の学力を確認する目的としています。
通信制高校の入試を受ける際の手続き
通信制高校の入試を受けるには、志望校へ指定期日までに出願書類の提出と検定料の支払いをする必要があります。
卒業に必要な単位数や卒業要件を「単位制高校の卒業に必要な単位数と卒業要件」で、単位修得の流れを「単位制高校の単位を修得するには?」にてご案内いたします。
出願書類
願書
願書はご自身で準備する書類です。各通信制高校のウェブサイトや窓口から取り寄せることができます。
また、最近ではインターネット出願を取り入れている学校が増えてきています。
入学書類
入学書類は学校に用意してもらう書類です。
新入学生の場合 出身中学校に用意してもらう書類 |
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転入学生の場合 在籍高校に用意してもらう書類 |
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編入学生の場合 過去在籍した全ての高校に用意してもらう書類 |
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検定料
検定料とは受験に必要な手数料で、受験料とも言います。検定料の振り込みについて、一部の高校では振り込み証明書類を提出するよう求められる場合があります。書類の形式や種類は学校によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
併願受験を希望の場合
複数の学校を併願できるかは、学校や入試方法によって異なります。事前にそれぞれの学校へ確認しましょう。
併願が可能でも、入試日が同日の場合、受験が難しい場合がありますのでご注意ください。
複数の学校を併願する場合は、受験日や合格発表日、入学意思表示の期限などをチェックしておきましょう。
合格後の手続きについて
合格発表確認後、必要書類の提出をはじめ履修科目の相談、学費納付等の入学手続きに移ります。
指定期日までに書類の提出や学費の入金が確認できない場合、入学辞退とみなされる場合があります。期日や手続き等の誤りで入学辞退とならないよう、入学手続きの流れを事前に確認しておきましょう。
通信制高校ならルネサンス高校
通信制高校への進学を検討中の場合、ルネサンス高校がおすすめです。ルネサンス高校では、自分のニーズに合った学習スタイルで、全日制高校と同じ高校卒業資格を取得できます。
また、高校卒業をめざす学習カリキュラムにワンランク上の「学び」を追加できるダブルスクールコースでは、プログラミングスキルの取得や美容専門学校・芸能事務所などとの提携により、自分のやりたいことを在学中から学べる体勢が整っている点も魅力です。
進路でお悩みの場合は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
通信制高校への入学においては、全日制高校と同じように受験があります。新入学・転入(転校)・編入いずれの入学方法でも受験が必要です。また、全日制高校との併願も可能なため、どちらに進学しようか悩んでいる場合は併願も検討してみると良いでしょう。
通信制高校は、受験資格・入学条件を満たしていれば、受験可能です。入試の種類としては、書類審査、面接、作文、学科試験などがあります。各高校により異なるため、事前に志望校の入試概要を確認しておきましょう。
また、入試を受けるためには手続きが必要です。この記事でご紹介した内容を参考にして、受けられなかったということにならないように、しっかり準備しましょう。
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