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教育コラム 通信制高校を考え始めた方へ

最終更新日:2021.10.28

高校の進路で、「通信制高校」を考える。

通信制高校を選ぶ基準の一つに「自分は(自分の子どもは)、どのぐらい定期的に学校に通うか」 があるかと思います。

「通信制高校を選んだ方がいいかもしれない」と考えている方の多くは、 「高校に朝から昼過ぎまで通うことが難しい。」「その時間を他に充てたい。」と考えている方が多いのではないでしょうか。 通信制高校は、卒業のために必要な学習や最低限の登校をこなすことができれば、卒業することは難しくありません。

全日制高校でも、通信制高校でも、取得する高校卒業資格は同じものです。 全日制高校の場合、「学校に出席すること」が卒業に必要なため「出席日数」が足りないと留年になりかねず、 卒業することが難しいと判断されることもあります。 通信制の場合は、勉強した結果を学校にレポートとして提出することで、卒業に必要な出席数に代替えされていると考えてもいいでしょう。

通学の方が楽だった?

一昔前の通信制高校では「履修している科目の紙レポートを毎月郵送すること」が多く、 全日制・定時制の高校へ登校する方が楽という面もありました。 現在、私立通信制高校の多くは、インターネットを介してレポートを提出できるため、通わずに自由な時間で学習を進められるようになったともいえます。

高校卒業と学力と偏差値をどう考えるか。

通信制高校は、「高校卒業」と「学力と偏差値」を切り離した学校でもあります。

現状、大学への進学率は55%程度ですから、世の中の約半数は大学へは進学しないという自分の人生を選んでいることになります。 全日制高校の場合、難しい入学試験を突破し、偏差値の高い学校に入ることができれば、基本的には大学受験のために学力をどんどんつける勉強をすることになります。通信制高校の場合、入学時に入学試験を設けないことがほとんどですから、偏差値が存在しません。 卒業に必要な基本的な学力を身につけ、「高校卒業資格」を手に入れるのが無理のない学習スタイルです。 大学進学を検討している方は、自由な時間を志望大学に合わせた受験勉強等に費やし進学する生徒も多くいます。

多様性を認め合う社会へ

一昔前まで、「標準」や「一般的」として考えられていた価値観があったのではないでしょうか。 「考え方」や「見え方」「好み」等、実際は個々違えど枠に収められ、ひとまとまりにくくられていたように思います。 今日はそうした「違い」を「人それぞれの個性として認め、尊重しよう。」と個に焦点をあてた考えに変わり、広がりつつあります。
それは、子どもたちの学びにも直結しています。中でも「高校に通うことが当たり前だ」という考え方は変わり、 今では多くの方が「やりたいことに集中するため積極的に通信制を選ぶ」など、 個の資質・能力を育成するための環境の一つとして選択されています。

「学校に通わないほうがいいかもしれない」という最初の気持ちから通信制高校を選んだとしても、未来にはいくつもの選択肢があります。 色んな学校を調べながら、通信制高校について考えてみると自分にあった学校が見つかってくるでしょう。

「通信制高校」を考え始めた方から、よくいただくご質問

通信制高校の入学試験は難しいですか。

通信制高校へ入学を検討されている方の中には「入学試験が難しいのではないだろうか」と心配している人もいらっしゃるかと思います。 多くの通信制高校では、できる限り多くの生徒を受け入れたいという基本姿勢をとっており、入学試験もさほど難しい内容ではありません。 試験のない高校も少なくありません。中学校や高校の「勉強についていくのが精一杯だった」「難しかった」という方に対しても門戸を広げています。 入学試験を取り入れているか否かは通信制高校によって異なりますが、基本的に書類審査と面接のみの学校が増えています。 多くの通信制高校が学校説明会・相談会を開催していますので、入学試験をはじめ、自分の生活スタイルに合うか等含め聞いてみましょう。
ルネサンス高校では、書類審査と相談会やオープンキャンパス等の面談等(※)で入学手続きを進めることができます。 オンラインでの相談会やイベントも実施しておりますのでお気軽にご相談ください。 ※ルネサンス大阪高等学校は入試(面接)を実施しています。

通信制高校の学費について教えてください。

通信制高校の学費は、まず公立か私立かで異なりますが、2010年より「高校授業料無償化・就学支援金支給制度」が実施され、 公立高校の場合は授業料が原則無料になりました。 尚、全額無料になるということではなく、入学金や制服、通学費、修学旅行積立金等は自費となります。 公立の通信制高校の場合は制服等不要の学校もありますので、トータルの費用は安くなる傾向にあるようです。
また、私立通信制高校も、公立通信制高校と同様、制服代、修学旅行積立金など全日制の高校で必要となる費用が不要の場合が多いようです。 尚、インターネットなど最新の設備を使用し、学習やコミニュケーション環境等のシステムを整えている学校は、設備費用等が発生する可能性もあります。 また、通信制高校では、スクーリングに行く際の交通費なども必要になります。 以上のことから、通信制高校が実施している学校説明会・相談会へ参加し、直接どの程度学費が必要か相談されることをおすすめします。 入学される学年、以前在籍していた高校でどの程度単位を取得できているか等で費用も変わってきますので、 実際に計算してもらいしょう。 また、学校によっては、サポート校と提携し、通信制高校以外の費用がかかる場合もあります。こうした点にも注意を払って通信制高校を選べば、余計なお金を払う必要もなくなります。 まずは情報をしっかりと集めて検討することが大事です。

学費のサポートはありますか。

多くの通信制高校が教育ローンと提携するなど、経済的サポート体制を整えています。 学校以外にも、多くの銀行や自治体が教育ローンを用意されています。利率や返済方法、条件などが異なってくるのでしっかり確認しましょう。 また、奨学金を借り卒業後返済していく方法もあります。奨学金を借りることができるか、入学検討段階で直接学校へ問い合わせてみましょう。
ルネサンス高校では、「学費サポートプラン(オリエントコーポレーション)」をご用意しています。奨学金(日本学生支援機構)の受け付けも行っておりますので、 ご家庭のライフプランに合わせお役立てください。 他学費の分割納入に関するご相談を受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。

校則はありますか。

全日制(通常の通学制)高校の場合、校則や規律の厳しい学校もあります。 服装、髪型、ピアス、アルバイト、放課後の行動等、相応の理由があり作られたものかと思います。 ですが、 理由も説明されずに律されることが多いと、納得できず息苦しさだけを感じるようなことになるかもしれません。 通信制高校の場合、校則が厳しくなく髪型や服装など縛られることなく、自由な校風の学校が多いようです。 比較的自由だからこそ注意するべき点もあります。「自由」というのは、自分で自分の責任を"管理"する必要があります。 また、年齢の若い方は自分が未成年であるということにも気をつけなくてはなりません。 社会的マナーやモラル、礼儀など社会の一員としてルールを身に付けるようにしましょう。
ルネサンス高校は、好きな服装・髪型等、生徒一人ひとりの個性を尊重する学校です。 担任の先生等を通し、社会的なマナーやルール等指導を行っています。

アルバイトはできますか。禁止されているアルバイトはありますか。

通信制高校は全日制高校のように、毎日登校し多くの時間を制限されることが少ないため 毎日登校し多くの時間を制限される全日制高校とは違い、通信制高校は自分の時間を自由に使うことができ、その時間をアルバイトに充てている生徒が多いです。 アルバイトを通して、マナーや金銭感覚、コミュニケーション能力、社会常識等、社会勉強にも繋がります。 また将来に繋がるアルバイト(美容師をめざされる方は美容院など)することで、卒業を前に夢に一歩近づくことができます。
尚、年齢によって働ける時間や職種の制限がありますので、十分に注意しましょう。 法律や条例などに違反するようなアルバイト等の勧誘にも、気を付けるようにしてください。

通信制高校でも学校行事やイベントはありますか。

全日制(通常の通学制)高校の場合、学園祭、体育祭などの学校行事があります。通信制高校の場合、 学校によって差はありますが、学校行事やイベントを積極的に開催している通信制高校もあります。 全般的に、生徒が集まるスクーリングの回数が多いところほど、力を入れている傾向が強いようです。
ルネサンス高校では、毎年「文化祭」を各校で開催しています。また、ハロウィンパーティーやクリスマスパーティー等、 本校やキャンパスにてイベントを行っています。生徒同士の交流や友だちが出来るきっかけの場にもなっています。

通信制高校でも友だちはできますか。

通信制高校を考えていらっしゃる方で、友だちができるか不安に思う方は少なくありません。 人間関係で悩まなくて済む一方で、友だちを作る機会がないとお思いの方は多いのではないでしょうか。 通信制高校でも生徒が集まる「スクーリング」や、文化祭等の「学校行事」を通して、友人を作られている方が大勢いらっしゃいます。
ルネサンス高校では、スクーリングやイベント等で先生が趣味等、相性の良さそうな生徒を繋げるなどサポートしています。 また、遠方の方でもオンラインで実施しているクラブ活動やイベントを通し、積極的に生徒間のコミュニケーションを手助けしています。

サポート校とはなんですか。

サポート校とは、教育事業の一種で、法律的な意味での学校ではありません。 サポート校では主に通信制高校に在籍する生徒へのサポートを行っています。 通信制高校に入学したが、「どうしても勉強についていけない」「レポートの提出が滞りがちになってしまっている」 「小学校や中学校の基礎的な勉強からやり直したい」等の悩みや希望を持つ生徒に対してさまざまな支援を行っています。 また、学習面の支援だけでなく、「学校に通うことの楽しさ」を味わってもらうという役割も担っています。 通信制高校を選んだ方の中には、「全日制(通常の通学制)高校にいたが毎日学校に通うのがどうしてもつらくになった」という方も 少なくありません。 サポート校には、時には友だちと交流したい等の希望にも応えてくれるような側面も持っているのです。 尚、サポート校に入塾・通う分、別途費用もかかります。サポート校と提携している通信制高校も多数ありますので説明会等で、 具体的な内容を聞かれることをおすすめいたします。

通信制高校にも「指定校推薦」はありますか。

指定校推薦というのは、大学・短大・専門学校などが、指定した教育機関(通信制高校も含まれます)に対して数名の推薦枠を与え、 指定された学校がまずその大学等への進学を希望する生徒を選抜するというものです。その後大学等は、選抜された生徒に対して面接などの試験を行って合格か否か判断します。 尚、通信制高校中でも「指定校推薦」が適用されている学校は少なくありません。
ルネサンス高等学校の場合、4年制大学校、短期大学校、専門学校で約400校から指定校推薦の枠を頂いています(2021年現在)。 「指定校推薦」、通信制高校を選ぶ時にチェックされることをおすすめします。