通信制高校の高卒資格と高卒認定の違いは?
公開日:2022.05.16
最終更新日:2024.10.31
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験・高卒認定)とは、文部科学省が主催する国家試験です。
高卒認定試験合格者は高等学校卒業者と同等の学力があると認定され、高校卒業と同じように大学・専門学校等へ進学や就職等が可能となります。
このページでは、「高校卒業資格との違い」や「高校卒業資格について」「最終学歴について」等をご紹介します。
高認と高卒の違い
高卒認定(高認)と高卒資格(高卒)の大きな違いは、「高校を卒業したことになるかどうか」です。この違いは、履歴書に記載できる最終学歴に関係します。
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験・高卒認定・高認)に合格することで、大学や短大、専門学校などへの進学が可能になります。
ただし、高卒認定試験に合格した後の進路で、大学・短大・専門学校に進学しなかったり卒業できなかったりしたケースでは、履歴書上の最終学歴は「中学卒業」のままとなります。
高卒認定は、「合格者に、高校卒業レベルの学力があるということを認めるための試験」になっており、合格したといっても、高校卒業資格を得たわけではありません。
最終学歴を「高等学校卒業」にしたい場合は、高校を卒業して高校卒業資格(高卒資格)を取得しなければなりません。
通信制高校は学校教育法に基づいて設立された1条校の高等学校であるため、卒業すれば全日制高校と同じ「高校卒業資格」を得られます。事情により全日制高校を卒業することが難しいけれど高卒資格を得たいという場合、通信制高校への通学を検討してみることも1つの手段です。
なお、高卒認定と高卒資格は、以下のように併用することも可能です。
- 高校に通い、すでに修得済みの単位がある場合、該当する科目について高卒認定試験の免除を申請する
- 高卒認定試験で合格した科目を、高校の単位に認定してもらう
高校卒業(高卒)資格について
高校卒業(高卒)資格とは「高等学校を卒業」することを指します。具体的には、学校教育法の第一条で定められた高等学校を「卒業すること」または「卒業したこと」を表します。
学校教育法の第一条で定められた高等学校の卒業要件は以下の通りです。
- 全日制の課程の場合は「3年」、定時制の課程および通信制の課程の場合は「各学校が定める3年以上の期間」在学していること。
- 「高等学校学習指導要領」で定められた必履修科目を履修し、かつ、各学校が定める教科・科目の「履修」または「単位の修得」をしていること。
- 各学校が定める74単位以上の必要な単位数を修得していること。
高校卒業(高卒)資格をとるには?
高校卒業(高卒)資格を取得するためには、高校を卒業する必要があります。高卒資格を得るために卒業すべき高校の選択肢は、以下の3つです。
- 全日制高校:平日毎日登校し、朝から夕方まで授業を受ける
- 定時制高校:昼間部・昼夜部・夜間部があり、登校は週3~5日程度(学校による)
- 通信制高校:自宅学習がメインの単位制で、登校は月に数回~年に数回(学校やコースにより異なる)
高卒資格を得たい人のなかには、毎日通学して朝から夕方まで授業を受けることが難しい人もいるでしょう。そのような人は、定時制や通信制高校を選択肢に入れてみることをおすすめします。
高認(高等学校卒業程度認定試験)について
1.高認とは
高等学校卒業程度認定試験は、様々な理由で高等学校を卒業できなかった者等の学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定する試験です。
合格者は大学・短大・専門学校の受験資格(※)が与えられます。また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用できます。
2.高認と大検の違いについて
平成16年まで「大検(大学入学資格検定)」という名称で試験が行われていましたが、平成17年度より一部内容の変更に加えて「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)」へ名前が変わりました。よって、「大検」と「高認」は同じ試験をさします。
変更点
- 全日制高校の在籍生も受験可能
- なくなった科目:「家庭科」「簿記」「保健」
- 追加必修科目:「英語」 等
3.試験実施時期や問題形式、難易度について
高等学校卒業程度認定試験は年に2回(8月・11月)に行われています。受験票の配布日程は文部科学省ホームページ等より発表されます。
問題形式は、複数の選択肢から答えを選択するマークシート形式です。合格点は文部科学省より公表はされていませんが、合格基準は1科目ごとに100点満点中40~50点前後と言われています。
全科目合格率は毎年約30-40%前後、科目ごとに受験している場合1科目あたり約80%のようです。
概要
- 試験実施時期:8月・11月
- 合格基準:100点満点中40~50点前後
- 合格率:全科目約30-40%、科目ごとの場合約80%
通信制高校ルネサンス高校なら高卒資格が取得できる
ルネサンス高校は、通信制高校であり高卒資格は全日制と定時制と同じものです。
自宅で学習可能な動画授業・ネットによるレポート提出・スクーリング(面接指導)をベースに、希望に合わせたオプションコースを選択いただけます。ネット学習が基本となるため、時間や場所にとらわれず、効率的に学べます。
経験豊富な先生が卒業まで丁寧にサポートするため、安心して高卒資格の取得をめざせるでしょう。
高卒資格の取得を検討している場合、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
高卒認定とは、合格することで、高等学校卒業者と同等の学力があると認定される国家試験のことです。大学・短大・専門学校等への受験が可能になる一方、進学しなければ最終学歴は「中学卒業」となります。
最終学歴を「高等学校卒業」にしたい場合は、高校を卒業して高校卒業資格(高卒資格)を取得しましょう。全日制高校の卒業が難しいときは、定時制や通信制高校も検討してみてください。
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