【通信に通学するとは】全日制高校・サポート校・通信制高校の「通学」の違い
最終更新日:2022.11.24
通学コースを設置する通信制高校が増加。全日制との違いを解説します。
夏休み前と冬休み前は、卒業後の進路に通信制高校を検討する中学3年生からの資料請求が多くなる傾向があります。多くの通信制高校の中からお子さまにあった学校を選ぶとき、「どの程度の登校(授業への出席)が必要になるのか」を気にされる方も多いのではないでしょうか。
登校日数が多すぎると本人の負担になり、少なすぎると社会性を身につけるには不十分なのではないか...といったご相談も多くなる時期です。
また、12月以降は中学2年生からの資料請求も増え始め、より一層「通学コース」に関連したご相談を多くいただきます。
通信制高校の中には、学校所在地とは別に「キャンパス」や「サテライト」といった名称を用いた通学拠点を構えているところが多くあります。「新キャンパス開校!」といったお知らせを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
"通信制高校なのに通う拠点がある"のは不思議に思われるかもしれません。
「全日制の高校に通うこととどう違うの?」「通信制高校のサポート校とはどう違うの?」という質問もあることから、今回の記事では、全日制の高校への登校と、サポート校への通学と、ルネサンス高校の通学スタンダードコースとの違いを紹介していきます。
全日制高校の場合
進級や卒業の条件に授業への出席が含まれる。
全日制高校は授業に出席することが単位を取得する必須条件です。そのため、試験の成績がよくても出席日数が足りなければ進級や卒業ができません。また、「学年制」を導入しているため1年ごとに取得しなければならない単位が決まっています。取得できなかった単位が一つでもあれば「留年」になります。
やむを得ない事情で授業に出席できない場合でも、決まった日数を越えて授業に出席しないと進級することも、卒業することもできません。
※ルネサンス高校では「単位制」を導入しているため、全日制高校で取得できた単位は引き継ぎ、未取得の単位は翌年度に履修することができます。
通信制高校のサポート校の場合
サポート校は学習支援を行う塾。進級や卒業の条件に授業への出席は含まれない。
サポート校は通信制高校の課題提出を支援する塾のような位置づけです。多くのサポート校は通うことが前提になっていますが、通信制高校と提携した別の企業や団体が運営しているため、高校卒業資格とは直接関係のない通学をすることになります。サポート校が提供する学習支援は、通う日数や学ぶ内容が多種多様なだけでなく、学力レベルも基礎学力充実から大学受験対策も兼ねているなど、様々です。
ルネサンス高校の通学スタンダードコースの場合
ルネサンス高校グループでは、週2日や週3日通学できる「通学スタンダードコース」を開講しています。
ルネサンス高校の「新宿代々木キャンパス」、ルネサンス豊田高校の「豊田駅前キャンパス」、ルネサンス大阪高校の3拠点に生徒たちが通学しています。
ルネサンス高校グループが運営するコース。進級や卒業の条件に授業への出席は含まれない。
ルネサンス高校の通学スタンダードコースは、授業への出席が卒業の条件にはなっていません。ルネサンス高校は「単位制」を導入しており、高校3年間の間に一定の単位を取得することが卒業の条件です。高校生活を楽しみながら無理なく通学したい方に向けたコースが「通学スタンダードコース」です。
サポート校との違い。
サポート校との違いは、ルネサンス高校グループが運営している点です。職員間の連携はもちろん、学ぶ内容は高校卒業のための学習支援や基礎学力の習得だけではなく、楽しい高校生活を送れるような体験イベントや校外学習、他の生徒とのディスカッションやマインクラフト、理科実験や工作などを実施しています。
また、進路指導や面接練習といった高校卒業後の進路実現に向けた対策も、高等学校の教員がサポートしています。
まずは通えるようになることから。
不登校経験や体調不良がある生徒や、基本的な生活スタイルの習慣化が必要な生徒の場合、まずは通えるようになるところから始めます。 決まった時間に起床して、電車に乗って通学して、夜更かしをしないといった基本的な生活リズムを整えることにもつながります。
仲の良い友達がいたり、一緒に授業を受けたり、イベントに参加していくうちに、「通学したい」「友達に会いたい」「先生と話したい」と思ってもらうことを大切にしています。そのため、授業のレベルは高く設定しないなど、通いやすい環境になるよう心掛けています。
少しずつ通うことから始める理由。
週2~3日の通学というと少なく感じるかもしれませんが、まずは定期的に通学できるようになることが大切です。通学する習慣がついた頃には、空いた時間でアルバイトを始めてみたり、図書館に出かけてみたり、カフェで勉強をしてみたり...心地よいと思える過ごし方を見つけることもできるでしょう。
自信を持って過ごすことで、卒業後の進学の際にも、通うことができる自信につながります。
「自分らしい高校生活」を自信持って送れるような状態になると、卒業後に大学や専門学校に週5日通う気持ちの準備にもつながります。そのためにも無理のない生活から始めることを推奨します。
体験型イベントや校外学習は新しいことに挑戦できる。
通学スタンダードコースでは、博物館や美術館、BBQ、専門学校の体験授業などの学校外でのイベントを通して、新しい体験を提供しています。
一人ではなかなか行くことのない場所に先生たちや友達と一緒に行くことで、自分はこういったことは面白かった、こういったことは面白くなかったなど、体験を通じて自分の好みを見つけることができます。
やったことのないことに挑戦するのは誰でも怖いものですが、一緒にできるなら一歩を踏み出せるという生徒も少なくありません。
「通学スタンダードコース」以外にも通って学ぶオプションコースがあります
ここまで説明してきたように、全日制高校・サポート校・通信制高校には、それぞれの特徴や仕組みの異なる通学タイプが存在しています。
ルネサンス高校グループの「通学スタンダードコース」だけをみても、開講しているキャンパスによって特色が異なります。お子さまがどのような高校生活を望んでいるのか、キャンパスの雰囲気やどんな人柄の先生がいるのか、どんな授業が実施されているのかを比較しながら選ぶことが大切です。
もし、通信制高校のサポート校や通学スタンダードコースで「お子さまが望む高校生活」を見つけられない場合は、ルネサンス高校グループの「Wスクールコース」を一度検討してみてください。Wスクールコースは、ルネサンス高校卒業のための単位取得とは違い、自由な時間を活用して自分の学びたい分野の専門スクールや予備校に通うためのコースです。この場合の通学先は、提携している各種スクールになります。
【例えば】大学受験に特化した学習支援を受けたい。
ルネサンス高校グループで大学受験に特化した学習支援を受けたいという場合には、大学受験予備校と提携をした「Wスクールコース」がおすすめです。自由な時間に効率よく受験対策ができるだけでなく、学習意欲の高い環境に身を置きながら難関大学合格に向けた生活を送ることができます。
自分らしい高校生活を送るために
これまで、通信制高校は働きながら高校卒業資格を得ようとする社会人や、小中学校や全日制高校での不登校や中退を経て入学するイメージが強い選択肢でした。
しかし、ここ数年で通信制高校のイメージは変わってきました。全日制高校のルールや枠にとらわれず、個性や特性を活かした過ごし方を求めて積極的に通信制高校を選ぶ生徒が増加傾向にあります。
ルネサンス高校グループでは、高校を卒業するために必要な登校は年に3日程度にしている分、今回紹介したような通学スタンダードコースやダブルスクールコースなどを用意しており、高校の3年間を通じて通学をしながら学ぶことができる選択肢を用意しています。
通信制高校の仕組みを理解し、うまく活用することが「自分らしい高校生活」を送るためのヒントになるでしょう。選択肢に迷ったら、いま一度「自分は(お子さまは)どんな過ごし方を望んでいるのか」を考えてみましょう。
このように、通学スタンダードコースは学力だけではなく楽しめる授業を工夫したコースで高校生活を過ごすことができます。そのため、通信制高校を選びたいけれどある程度定期的に学校に通いたいという生徒におすすめです。ルネサンス高校グループでは、実施する内容も3校それぞれの特徴がありますので、通える範囲にキャンパスなどがある場合は、一度検討してみるとよいと思います。
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