#8 「カードゲーム」判断力や思考力等を伸ばすきっかけに
最終更新日:2022.02.08
長谷川 高士
長谷川 高士
カードゲーム「ドミニオン」を遊んでもらうにあたって準備したこと
こんにちは、長谷川です。
今回は、横浜キャンパスで「ボードゲームをしてみたい!」という生徒がいると聞いて、スタンダードコースの方からいくつかピックアップし、ゲームの説明に行ってきました。
希望者だけということもあって人数は少ないほうが良いと思いつつ、初めてゲームをする生徒たちにどんなゲームを紹介すればいいのだろうか、と思いを巡らせました。
横浜キャンパスでは、生徒たちの間でポケモンカードゲーム(以下ポケカ)がとても流行っているということや、ボードゲームとしては「カタン」を遊んだことがあると聞き "生徒にぴったりのゲーム"について考え思いついたのは、次のような要素でした。
どんなゲームを紹介すれば楽しんでもらいやすいか?
- ルールが簡単だけれども、展開が複雑なカードゲームのほうがよい
- 生徒同士2~4人で遊べるようになるものがよい
- 運要素が少なく、自分の努力で対立して勝利をめざすものがよい
- 比較的短時間で繰り返せるものがよい
この段階で、候補に挙がったのは、「王への請願」「ドミニオン」「フルーツジュース」「センチュリー:スパイスロード」「宝石のきらめき」といったもの。 その中で、自分がもし初めてこうしたボードゲーム触れるのであれば、と思い立ったのは「ドミニオン」でした。
10年以上前に作られたゲームではあるものの、バランスのやや悪かった点を改良して第二版が作られており、拡張の多さも他のゲームを圧倒しています。 もちろん、このゲームの「デッキ構築」というコンセプトの面白さは、ポケカの経験者を想定したものです。10年前に夢中になった頃のことを思い出したという点もあります。
「学んでもらいたいな」という部分はゲーム内容ももちろんですが、生徒が次の生徒を誘う際に自分でルール説明をしてもらうことです。 初めてルール説明を受ける人にとって「何が分からないか」「何を知りたいか」「どんな順番で話せばいいのか」ということをある程度自然にできるようになってもらうのが良いのですが、その際に僕が参考にしているのが以下書籍です。
いわゆる自己啓発の本ではなく、技術の話です。
ビジネスを前提としていることもあって、直接ゲームの説明に関係していない部分もありますが、その基礎部分にはいつもこの本があります。(著者の鶴野さんには私淑しております)
もう一つ、難しいボードゲームを遊べるようになっていくことが、総合的な判断力や論理と推理、集中力といった能力を伸ばしていくきっかけになると考えているのですが、それはこのドミニオンを遊ぶというより、これから他の多くのゲームを遊んでいくにしたがって得る能力だと感じています。
「ボードゲームやカードゲームが能力を伸ばしているのではないか」という点ではある特定のゲームを遊んで楽しむことができるかどうかということが気になっています。複雑で、抽象的な思考が求められるだけでなく、ルール説明も至難なのですが、遊んでいると鍛えられるものです。ただ、それはまずは生徒同士で遊ぶゲームを楽しんでくれるようになってからです。
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