全日制の高校はなぜつまらないの? 【第三章 3】
ちょっと前にも取り上げましたが、「全入時代」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 これは、大学の数が増える一方で、少子化と言われるように子供の数が減り、大学入試の競争率が下がって、大学に進学を希望する人の「ほとんど全てが入れる時代」となってきているという意味です。
多くの人が大学に入れるということですから、一見素晴らしいように見えます。 でも実はこれは、誰もが大学に行かなければいけないというような、新しいプレッシャーを高校生に与えてしまうという、悪い側面もあるのです。
自分の将来を真剣に考えたいのに、学校も親も、「とにかく大学に行け」という風になりがちです。 そして加えて、「どうせ大学に行くならばなるべくいいところに」となってしまうのが学校や親の気持ちです。 それはそれで分からなくもないのですが、これでは受験戦争が無くなるどころか、かえってそれに巻き込まれる生徒が増えるということになってしまいます。
高校では、大学受験を意識して、試験による「順位付け」がなされます。学校としては生徒のやる気を出させるという意図があるのかもしれませんが、 生徒にとっては気が重いもの以外なにものでもありません。「順位を上げろ、順位を上げろ」と言われ続けると、自分が何のために生きているのか、わからなくなってしまいます。
また、100人いれば、どうしても1番から100番まで順位が付いてしまうわけです。全体の人数が決まっていますから、 自分としてはそこそこ成長したと思っていても順位が上がらなかったり下がったりすることがあるのは当然なわけで、 それなのに順位が上がらないことだけを非難されるのは全くもって辛いばかりです。順位付けなどというものがあるせいで、 本来はほめられるべきところが逆におこられてしまうなどということが起こってくるのです。そしてその矛盾に気がついている人はあまりいません。
ほとんどの通信制高校では、基本的には順位付けは大事にしません。その生徒がどのように自分を伸ばしているか、自分の可能性を広げていっているかを、一人ひとり個別に見ていきます。 矛盾に満ちた順位付けに心を悩まされることはないのです。
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