先生からのご挨拶ースクールソーシャルワーカー

先生からのご挨拶

岩尾尚（いわおひさ）

私はこれまで、不登校やいじめ、家庭の事情など、子どもたちが抱える様々な悩みに関わり、先生や保護者の方、行政と協力してサポートしてきました。また地域若者サポートステーションにおいても、若者やその保護者の方への面談を中心に様々なサポートを実施してきました。

子どもを取り巻く環境は年々複雑になり、人間関係や家庭環境に悩みを抱え、学校に行きたくても行けない子どもが多くいます。子どもたちがより良い環境で安心して学び、その先の未来を自分で選択するには、いま抱えている課題の解決が必要です。担任の先生だけでなく、スクールソーシャルワーカーをもう一つの相談先としてご活用ください。

通信制高校は自分のペースで学べる反面、一人きりで計画を立てて課題に向き合っていくことは簡単なことではありません。困ったときや分からないことがあったときには、一人で抱え込まず「助けて」と言って大丈夫です。声を上げれば、先生方や私たちが力になれるようサポートします。

大切なのは「助けてと言えること」「諦めないこと」です。助けてと言うことは難しいと感じるかもしれませんが、「どうしたらいいかわからない」「つらい」と周りの大人に伝えてみてください。言葉にすることで、動けなくなっている今の自分をわかってもらえて、気持ちが少し楽になります。困難に対して諦めずに向き合うことは、新たな発見や出会い・成功体験に繋がります。

ルネサンス高校で学んでいる意味や、将来の自分についても考えてみましょう。今はまだ見えていなくとも「何をしているときに夢中になれるか」「心地よい時間・人・場所は何か」など、今の自分を知る時間も大切です。答えや生き方は1つではありません。小さな「できる！」を増やしながら、一歩一歩進んでいきましょう。私たちスクールソーシャルワーカーは、勇気を出して、自信を持って一歩踏み出すためのお手伝いをします。まずは、お話しに来てください。

お子さまが思うように動けないとき、保護者の方は焦らず比べず、「大人の価値観を押しつけないこと」「評価しない（『そうなんだね』と受け止める）こと」が大切です。お子さまが自分の強みに気づいて活かせるよう、褒める機会や認める機会を増やしていきましょう。

お子さまに寄り添うとき、保護者の皆さまにもセルフケアが必要になります。困ったときには、心理の専門家のスクールカウンセラーさんのお力も借りてみましょう！