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ひきこもりの中学生の特徴とは?原因やおすすめの進学先、対処法を徹底解説

更新日:2024.12.26

​​ひ​​きこもりの中学生の特徴とは?原因やおすすめの進学先、対処法を徹底解説​

​​子どもが中学校に登校しなくなったり、自宅にひきこもったりすると、焦りや不安を感じるご家族が多いでしょう。しかし、ひきこもっている本人も強い不安や悩みを抱えています。ご家族は、本人を責めたり無理に勉強を促したりせず、理解して受け入れることが大切です。​

​​この記事では、ひきこもりと不登校の違いや、ひきこもりの中学生におすすめの進学先等をご案内します。中学生がひきこもる原因や親の対応を理解することで、解決への糸口を見つけられるでしょう​​。​

「ひきこもり」と「不登校」の違いとは?

「ひきこもり」と「不登校」の違いとは?

ひきこもりと不登校は、本人の状態や該当者の年齢に違いがあります。厚生労働省では、ひきこもりを以下のように定義しています。

「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念」※

また、不登校について文部科学省は以下のように定義しています。

「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」※

不登校の状態が続いてひきこもりになるケースもあります。ひきこもりや不登校の原因について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

中学生におけるひきこもりの現状

中学生におけるひきこもりの現状

厚生労働省は、ひきこもりに関する調査結果を発表しています。調査対象は生活困窮者の相談窓口です。調査に協力した窓口の49%が、ひきこもっている本人の課題の一つに「不登校を経験していること」があげられると回答しました。

中学生の不登校生徒は年々増加しています。長期欠席者数の推移は、以下の通りです。※

令和3年度 令和4年度 令和5年度
不登校による中学校長期欠席者 163,442人 193,936人 216,112人
うち、90日以上欠席している不登校生徒 98,645人 118,775人 132,781人

不登校生徒について、学校生活へのやる気が出ないことや、不安・抑うつの状態、生活リズムの不調に関する相談があったと確認されています。ほかには、学業の不振や友人関係に問題がある旨の報告・相談があったことなどが不登校に関係しているでしょう。

中学生がひきこもりになる原因

中学生がひきこもりになる原因

​​中学生は成長の過程で精神的な問題や不安を抱えやすく、それがひきこもりの原因になることもあるでしょう。ここでは、中学生がひきこもりになる原因について解説します。本人がなぜひきこもりになったのかを考えてみましょう​​。​

1.人間関係の悩み

中学生になって先生や友達、部活動の先輩との関係性に悩む生徒は多くいます。教科ごとに先生が変わったり、部活動で他学年と一緒に活動したり、人間関係が小学校よりも複雑になるためです。

たとえば、クラスや部活動のコミュニティになじめないことによる孤独感や、周囲とのコミュニケーションが苦手などの悩みもあるでしょう。また、校則や高校入試に向けた内申点を意識することなども、中学校が過ごしにくいと感じる要因です。

些細な人間関係の悩みや中学校の居心地の悪さが、ひきこもりの原因になることもあります。

2.勉強・部活動での失敗

​​勉強や部活動の失敗に悩み、家庭にひきこもるケースもあります。中学校は授業のペースが速く、内容も難しいため、勉強への苦手意識が生まれる生徒も多いでしょう。また、部活動の失敗から挫折したり自信をなくしたりする生徒もいます​​。​

3.ゲーム・スマホへの依存

デジタル依存がひきこもりの原因になるケースもあります。ゲームやSNS、動画視聴などに夢中になり、生活リズムが乱れることで学業に支障をきたすためです。

また、インターネット上で生じたトラブルや現実逃避する癖などが絡み合い、ひきこもりになることがあります。特に中学生になってからゲームやスマホを使い始めると依存しやすいため、注意が必要です。

4.家庭環境

家庭環境にストレスを感じることで、自宅にひきこもることもあります。親から褒められることがなく自己肯定感が育っていなかったり、悩みを相談できる関係性ではなかったりすることが原因です。

たとえば、親からの期待や過干渉に悩む生徒もいれば、コミュニケーション不足などに悩む生徒もいます。親と安心して過ごせる環境がない場合、外部とコミュニケーションを図ることにも無気力になりやすいでしょう。

5.起立性調節障害や精神疾患

自律神経の乱れによって午前中体調がすぐれず生活に支障をきたす「起立性調節障害」や、うつ病をはじめ不安障害、パニック障害など精神的な問題を抱える「精神疾患」の場合、周囲と同じように学校生活を送れないことで中学校を避けるようになる生徒もいます。

  • 起立性調節障害
  • 不安障害
  • うつ病

異変を感じたら、早めに医療機関を受診することが大切です。

6.コンプレックス

コンプレックスは、ひきこもりにつながる要因といえます。なぜなら、コンプレックスを強く意識することで他人からの視線や評価が気になり、周囲との交流を避けるようになるためです。たとえばコンプレックスには、身長や体形、学力の低さや運動能力などがあります。

成長するにつれて精神的に成熟し、コンプレックスを受け入れられるようになる生徒もいるでしょう。しかし、自己肯定感が低いまま気にし続ける生徒もいます。

中​​学生の子どもがひきこもりになった場合の親の対応​

​​学生の子どもがひきこもりになった場合の親の対応​

​​ひきこもっている中学生のご家族は、お子さまを尊重して過ごすことが大切です。ここでは、子どもがひきこもりになった時に親が取るべき対応について解説します。ご家族の精神的な疲労を軽くするためにも、できることから意識してみましょう​​。​

理由を追及したり責め立てたりしない

ひきこもりになったお子さまに対して、理由を執拗に聞くことや、責めることをしてはいけません。さまざまな要因があって登校したくてもできない状況であったり、親からのプレッシャーを感じて状況が悪化したりする可能性があります。保護者の方は、お子さまがひきこもりになったことを責めず、現状を受け入れることが大切です。

ひきこもりは誰にでもなりうる可能性があり、偶然お子さまが要因となる出来事に出会ってしまっただけです。ひきこもっているからといって、怠けているわけではありません。

お子さまが悩みを相談できる状態になれば、本人の話に共感しながら今後に向けてサポートをしましょう。

安心できる環境を作る

ひきこもりになったお子さまのために、家庭で安心して過ごせる環境を整えましょう。悩みや不安を強く感じているお子さまには、リラックスできる環境が必要です。お子さまにとって安心できる空間があることによって、不安や悩みを打ち明けやすくなります。

たとえば、家族と過ごす時間を大切にする方法もあれば、しばらくは声をかけずに見守る方法もあります。苦しんでいるお子さまに対して叱咤激励したり、勉強を促したりするのではなく、自分らしく存在できる空間や、守られていると実感できる空間を作ることが大切です。

お子さまがリラックスして過ごすうちに少しずつ会話が増え、親子の信頼関係を築けるでしょう。

外​​部へ積極的に相談する​

​​ひきこもりの問題を家庭内だけで解決しようとしてはいけません。ひきこもりを隠すことで、ひきこもっている本人だけではなくご家族も疲弊して精神的に追い込まれてしまいます。​

​​その場合、スクールカウンセラーや専門的な支援機関などへの相談がおすすめです。ひきこもりの人口が増加するなかで、さまざまな相談窓口が設けられています。ご家庭に合う専門家や団体との出会いが、ひきこもり問題の解決に向けた大きな一歩となるでしょう。​

​​専門家に相談することで、ひきこもっている本人に対して適切なサポートやアプローチができるようになります。また、専門家に現在の状況を話すなかで、ご家族が抱える精神的な疲労や負担が軽減するかもしれません​​。

ひきこもりの中学生の進学先や卒業後はどこがおすすめ?

ひきこもりの中学生の進学先や卒業後はどこがおすすめ?

​​ひきこもりの中学生でも、受験をして高校生になることは可能です。ここでは、ひきこもりの中学生におすすめの進学先を紹介します。学習ペースや通学スタイルが本人に合う進学先を選びましょう​​。​

​​1.​私立全日制高校​

私立の全日制高校の場合、入試において学力試験の結果を重視する学校が多く、内申書の影響が少ない場合もあることから、進学先の一つとしておすすめです。

​​環境を変えることでひきこもり問題が解消する中学生は、私立の全日制高校が良いでしょう。学校によっては、中学校でひきこもりや不登校だった生徒も通いやすい仕組みやサポート体制が整っています​​。

​​​2.​定時制高校​

​​定時制高校は全日制高校よりも1日の授業時間が短く、3〜4年かけて卒業します。学校の滞在時間を短くしたい場合は、定時制高校への進学がおすすめです。

​定時制高校にはさまざまな年齢の生徒が在籍しており、異世代との交流を経験できます。また、全日制高校のように進路指導や就職サポートもあるため、卒業後の進路に悩む方も安心です​​。

​​3​.通信制高校​

​​通信制高校は、時間や場所に縛られず学べる高校です。通学する頻度や、同級生と交流する機会も少ないといえます。

​毎日通学できるかわからなかったり、周囲とのコミュニケーションを不安に感じたりする中学生には、自分のペースで学べる通信制高校もおすすめです。個別指導や専門性の高い学習コースがある学校もあり、さまざまなカリキュラムや仕組みが整っています​​。

​​​4​.高等専修学校​

​​高等専修学校は、実務を重視した専門的な知識や技術を教育する学校です。工学系・技術系・医療系・教育系・服飾系などの分野において、手に職をつけられます。

​卒業後は国家資格を取得できたり、専門的な職種に就職できたりします。早く就職したい方や、興味のある分野を深く学びたい方におすすめの進学先です​​。なお、高等専修学校を卒業しても高校卒業資格は得られないためご注意ください。

通信制高校ならルネサンス高校

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​​ルネサンス高校は、生徒一人ひとりが充実した高校生活を送れる体制を整えています。たとえば、教員が生徒の学習状況をチェックできる専用システムや、生徒がわからないところを個別で指導してもらえるオンライン個別指導などです。

​​また、中学校できちんと学習できていない生徒の「学びなおし」にも対応しています。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの在籍や進路イベントの実施など、在学中の高校生活と卒業後の進路をしっかりとサポートしてもらえる環境です​​。

まとめ

まとめ

​​中学生がひきこもりになる背景には、さまざまな理由があります。ご家族は、お子さまが家庭でリラックスできる環境を作り、外部へ相談しながら受け入れることが大切です。

​​ひきこもっていて中学校に通えていない場合でも、本人に合うスタイルの高校やフリースクールに通う進路があり​​ます​​。​​通学頻度​​やサポート体制などの特徴から、本人が高校生活を送りやすい進学先を検討しましょう​​。