子どもが後悔しないフリースクールの選び方を紹介
更新日:2024.11.29
子どもが後悔せずに自分に合った学びの場を見つけるためにもフリースクール選びは重要といえます。適切なフリースクールを選ぶことで、子どもたちは安心して学び、成長する機会を得られるでしょう。
この記事では、フリースクール選びに役立つ6つのポイントと、その具体的なステップを紹介します。また、Webサイト等で確認すべきポイントや施設スタッフとの面談で確認する内容、体験入学の重要性についても詳しく解説します。
フリースクール選びのポイント
フリースクール選びの主なポイントは、以下の6つです。
- 学費
- サービスの対象となる学年
- 授業(カリキュラム)内容
- ユニークな取り組みであるかどうか
- 運営母体の確認
- 子どもに合っているか
以下で、それぞれについて解説します。
1. 学費
フリースクールを選ぶ際、学費は重要なポイントです。以前、文部科学省が行った調査結果によると一般的な相場は月額3万円から5万円程(※)とのことですが、施設によって大きく異なります。
学費には、入学金やオプションのサービス費用などが追加でかかる場合もあり、これらの費用を事前に考慮しておくと安心です。
また、フリースクールによっては、特別な学習支援やカウンセリングが含まれることもあり、その分学費に反映されることがあります。あらかじめ施設に問い合わせ、しっかり確認しておきましょう。
2. サービスの対象となる学年
サービスの対象となる学年を確認することも、フリースクール選びでは大切です。
多くのフリースクールは小学生から中学生を対象としていますが、一部は高校生向けのプログラムを提供する施設もあります。子どもの学年と将来の進路を考慮し、適切な対象年齢の施設を探しましょう。
また、対象外の学年であっても、同じ会社が運営する他のフリースクールや提携校を紹介してくれる可能性もあります。気になる施設があれば、直接問い合わせてみるのもよいでしょう。
3. 授業(カリキュラム)内容
フリースクール選びで重要なポイントの一つが、授業内容です。まず、子どもが不登校になった原因を解決できるカリキュラムがあるかどうかを確認しましょう。
たとえば、人間関係に悩んでいる子どもには、コミュニケーション能力を高める授業や、少人数でアットホームな雰囲気の中で行われるグループワークなどが効果的です。
一方、学習の遅れが原因で学校に通えていない子どもには、個人のペースに合わせて学習を進められる個別指導や、基礎学力をしっかりと身につけられる授業などが適しています。
大切なのは、子どもに合った学び方や内容かどうかです。資料請求や見学を通して、授業の雰囲気を実際に体感してみましょう。
4. ユニークな取り組み
フリースクールの中には、独自のサポート体制やプログラムを用意している場合があります。カウンセラーが常駐していたり保護者同士の交流会が催されたりするなど、施設によって内容はさまざまです。
たとえば、集団生活についていけなかった経験を持つ子どもの場合、個別対応の有無は重要なポイントです。いつでも相談できる体制が整っていることにより、安心して通い続けられます。
また、保護者も気軽に相談できる雰囲気であれば、子どもに関する不安や悩みを共有し、具体的な解決策を見出すきっかけになるでしょう。
充実したサポート体制は、子どものみならず保護者にとっても大きな安心感につながります。そのため、ユニークな取り組みにも目を向けてみましょう。
5. 運営母体の確認
運営母体の確認も重要なポイントです。安心して子どもを預けられる雰囲気かどうかを見極めるために、いくつかのポイントを確認しましょう。
信頼性を判断する際は、運営母体の活動内容や実績などをチェックします。運営母体は、教育業界の法人やNPO、教育界出身の個人などさまざまです。
公式Webサイトの運営者に関する情報や会社概要を確認し、情報が不足なく掲示されているかどうかを見極めるようにしましょう。Webサイトの更新日や問い合わせへの対応スピード、必要情報の公開状況なども重要な判断材料です。
見学に行く前にこれらの点をチェックすることで、フリースクールの雰囲気や信頼性をある程度把握できるでしょう。信頼できる運営母体を選ぶことは、安心して学べる環境を確保するうえで欠かせません。
6. 子どもに合っているか
フリースクール選びで重要なポイントは、子どもが心を落ち着ける環境かどうかです。不登校経験のある子どもにとって、心を落ち着ける場所かどうかが次の段階に向けての重要な要素となります。
各フリースクールには特色があるため、子どもの興味や好みに合ったプログラムを提供しているかどうかを確認しましょう。
絵や音楽が好きな子どもには、芸術的な能力を伸ばすことをめざした施設が適しているかもしれません。自然の中での活動を好む子どもには、屋外での学びを重視するフリースクールがおすすめです。
いくつかの施設で体験入学を行い、実際の雰囲気や通学のしやすさを感じてもらったうえで、子どもの意見を聞きながら相談して決めると良いでしょう。
気になるフリースクールが見つかったら?
適切なフリースクールを選ぶためには、段階を踏んで慎重に検討することが大切です。インターネットでの情報収集からはじめ、実際に訪れて雰囲気を確かめるなど、いくつかのステップを経て子どもに適した環境を見つけられるでしょう。
最後に重要なのは、子どもの意見を尊重し、彼らが自ら学びたいと思える環境を選ぶことです。
それでは、フリースクール選びの具体的なステップを見ていきましょう。
1. 資料請求をして情報を集める
気になるフリースクールが決まったら、ホームページを見たり資料請求をしたりして、情報を集めましょう。
インターネットで自宅から通える範囲のフリースクールを探し、ホームページを閲覧します。ホームページでは、不登校児童の受け入れ実績や年間の活動内容、1日の流れなどを確認できます。通学方法、通学日数や出席扱いについての確認なども欠かせません。
また、SNSやブログもチェックすると、実際の雰囲気がより知れるでしょう。
2. フリースクールのスタッフと面談する
フリースクールを選ぶ際、スタッフとの面談は重要なステップです。
質問したい内容はあらかじめ考えておき、疑問点はその場で解決するようにしておきましょう。
とくに重要なポイントは、スタッフの子どもへの関わり方です。不登校になった子どもにとって、信頼できる大人が近くにいることは心の安定につながります。
3. 見学・体験入学をする
体験入学は、フリースクールの雰囲気を直接感じられる貴重な機会です。多くのフリースクールでは、無料で体験授業を実施しています。
Webサイトやパンフレットでは伝わらない教室の雰囲気や、先生や生徒との相性を実感できます。
疑問があれば、積極的に質問してみましょう。不安を解消し上で入学を決めるために、体験入学を積極的に活用しましょう。
最も大切なのは、子どもの意思を尊重することです。子ども自身が「ここに通いたい」と思えるフリースクールを見つけることで、心から安心して過ごせる居場所になるでしょう。
通信制高校ならルネサンス高校
昨今ではオンライン型のフリースクールも増加傾向にあります。オンライン型の場合、近隣に施設がない方も、対面での交流が難しい方も気軽に参加することが可能です。
また、中学3年生や高校生の方には、ICT教育に特化している通信制高校、ルネサンス高校もおすすめです。
2006年に開校した広域通信制・単位制のルネサンス高校は、スマートフォンやタブレットを活用したeラーニングシステムが大きな特徴です。
自分のペースで学習を進め、卒業時には全日制高校と同じ卒業資格を取得できます。大学進学の実績も豊富なため、進学を希望する方にとっても心強い味方となるでしょう。
普段の学習はネットでできるので、通学の負担が少ない点に加え、充実したサポート体制も魅力です。ルネサンス高校なら自分にぴったりの学習スタイルで、夢の実現に向けて着実に歩みを進められます。
通信制高校に関する不安や疑問は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
フリースクール選びで大切なのは、子どもにとって安心できる居場所であるかどうかです。そのためには学費やカリキュラムはもちろん、サポート体制など、多角的な視点から検討する必要があります。
情報収集はホームページや資料請求だけでなく、実際に施設を訪れて雰囲気を体感することが大切です。体験入学やスタッフとの面談を通じて、子どもが施設に馴染めるかどうかを確認しましょう。
最終的には、子ども自身が「ここに行きたい!」と思えるかどうかが重要です。対話を重ね、子どもの意思を尊重しながら、子どもに適したフリースクールを見つけていきましょう。
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