サポート校とは?通信制高校との違い、特徴やメリットデメリットを紹介
更新日:2025.03.31

通信制高校を検討し調べていると「サポート校」というキーワードを見かける方も多いのではないでしょうか。
この記事では、サポート校と通信制高校の違いをはじめ、メリットデメリット等をご紹介します。
目次 - Contents
- 通信制高校のメリット
- 自分のやりたいことに時間を使える
- 生徒の個性や特性に合わせた学習スタイル
- 自分のペースで学習できる
- 単位制だから留年の心配がない、転校しても安心
- サポート校のメリット
- 生徒同士の交流でコミュニケーション力が向上
- 通信制高校の学習サポートで不安を解消
- 学習計画通りに進めやすい
- メンタルサポートで不安を解消
通信制高校とサポート校の違いとは?

通信制高校とサポート校は混同されやすいですが、まったく異なるものです。ここでは、通信制学校とサポート校の違いについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
通信制高校の特徴
通信制高校は学校教育法により「高等学校」と定められており、卒業要件を満たすことで「高校卒業資格」を取得することができます。
卒業要件の一つに「スクーリング(面接指導)」があり、学校(スクーリング会場)へ実際に登校し、対面授業を受けます。
通信制高校では自宅などで個別に学習を進めていく通信教育を採用しているため、全日制とは違って学校に毎日通う必要がありません。
多くの学校が単位制を採用しており、課題の提出や試験を通じて単位を修得し、必要な単位数を達成することで卒業が可能となります。
そのため、自分のペースで学習を進められることが通信制高校の魅力といえるでしょう。
サポート校の特徴
サポート校とは、通信制高校に通う生徒が学習面やメンタル面のサポートを受ける民間の教育機関です。
サポート校の多くは、通信制高校と連携し生徒を支援しています。サポート校には専任の講師やカウンセラーが所属し、生徒が通信制高校を無事卒業できるよう学習の指導や学習計画の相談、精神面のケアを行っています。
また、サポート校が提供するサービスには美容等のスキルを磨くサービスもあり、多様なサポート校が存在します。
サポート校へは、通信制高校と同時に入学するケースが多くなっています。サポート校への通学日数はそれぞれに異なり、週1〜週5程度です。多くの通信制高校では自宅学習が中心ですが、サポート校では通学する機会が多く、通うことで友達づくりのきっかけとなることもあるようです。
通信制高校とサポート校の違い
高校卒業資格
通信制校高校とサポート校の大きな違いは「高校卒業資格」を取得できるか否かです。
通信制高校は学校教育法により「高等学校」と定められており、卒業要件を満たすことで「高校卒業資格」を取得することができます。
一方、サポート校は学習支援施設ではあるものの、学校教育法が認可した学校機関ではありません。そのため、サポート校の独自カリキュラムを学習しても、高校の卒業資格を取得できないため注意しましょう。
また、通信制高校の卒業要件の一つに「スクーリング(面接指導)」があります。学校(スクーリング会場)へ登校し、対面授業を受けることで単位を修得できるというものです。
サポート校への通学は「スクーリング(面接指導)」の登校日数にカウントされないため、あらかじめ理解しておきましょう。
高校卒業資格
通信制高校とサポート校の大きな違いは「高校卒業資格」を取得できるか否かです。通信制高校は学校教育法により「高等学校」と定められており、卒業要件を満たすことで「高校卒業資格」を取得できます。
一方、サポート校は学習支援施設ではあるものの、学校教育法が認可した学校機関ではありません。サポート校の独自カリキュラムを学習しても、高校の卒業資格を取得できないため注意しましょう。
また、通信制高校の卒業要件の一つに「スクーリング(面接指導)」があります。学校(スクーリング会場)へ登校し、対面授業を受けることで単位を修得できるというものです。
サポート校への通学は「スクーリング(面接指導)」の登校日数にカウントされないため、あらかじめ理解しておきましょう。
通信制高校とサポート校の費用比較
通信制高校とサポート校にかかる費用をそれぞれ比較してみましょう。
サポート校A 通信制高校+併設サポート校 合算額 |
サポート校B サポート校費用のみ |
|
---|---|---|
入学金(初年度のみ) | 50,000円 | 80,000円 |
サポート校費用(諸経費含む) | 700,000円 | 550,000円 |
通信制高校 授業料(年間) ※26単位履修の場合 |
180,000~320,000円 (7,000円~12,000円/1単位) |
― |
公立の通信制高校を選択した場合は、上記よりも学費が安くなる場合があります。しかし、私立の通信制高校はレポートの提出方法やスクーリングの柔軟性、充実したサポート体制が整っていることから、公立ではなく私立を選ぶ生徒は多いです。
学費の納入方法については、通信制高校の場合は銀行振込となっているケースが多いでしょう。サポート校も銀行振込が一般的で、一括払いや前期・後期の2回払い、月払いなどのいくつかの支払い方法から選べる場合があります。
通信制高校では、世帯年収が約910万円未満などの条件を満たすと、高等学校等就学支援金という制度で授業料の負担を軽減できます。ただし、高等学校等就学支援金は授業料に適用される制度で、教材費や施設設備費などは対象外となるため注意してください。
通信制高校の学費については、各都道府県が運営する奨学金や助成金も利用できる可能性があります。利用できる条件や金額は自治体によって異なるため、お住まいの自治体のホームページなどで調べてみましょう。
サポート校に関しては、高等学校等就学支援金制度は対象外とされています。サポート校によっては、奨学金制度や特待生制度などを設けている場合もありますので、よく確認してから申し込んでください。
通信制高校とサポート校の運営者

通信制高校とサポート校は、運営する機関や組織も異なります。通信制高校を運営する機関や組織は、公立の場合、都道府県や市区町村などの地方自治体が運営しています。
私立の場合は、学校法人が運営主体となることが多く、所轄するのは文部科学大臣または都道府県知事です。また、株式会社が運営に携わっている高校もあります。
一方のサポート校を運営する機関や組織は、次の4つです。
学校法人・株式会社が運営するサポート校
サポート校は、通信制高校やフリースクールなどを運営する学校法人や株式会社が運営母体となっているケースがあります。充実した設備が整っていることや独自の教育ノウハウが活かされている点、通信制高校と連携した質の高い教育などが特徴です。
予備校や学習塾
日々の学習支援や試験対策等に強みを持つ大学受験予備校等が運営し、進学を支援しています。
サポート校専門
カウンセリングや精神的なサポートに力を入れていることが多く、カウンセラーが常駐し気軽に相談できる環境を提供しています。
専門学校・技能連携校
美容や制作等の専門領域を持つ場合が多く、将来に向けた知識や技術習得を支援しているのが、専門学校や技能連携校です。
技能連携校は、通信制高校に在籍しながら通える専門的な技能教育施設です。職業に必要な知識や技術を学ぶことができ、調理師免許や美容師の国家資格などの取得もめざせます。
サポート校のなかには、専門学校が運営している学校もあります。専門学校は、職業に就くために必要な資格の取得や能力を身につけるための教育機関です。全日制高校を選択した場合、専門学校で学べるのは高校卒業後が一般的ですが、専門学校が運営しているサポート校では通信制高校の在学中から専門分野の勉強ができます。
専門学校運営のサポート校は、専門的な職業をめざすための教育が充実していることも利点です。プロの講師を招いた授業が開講されたり、本格的な設備が導入されていたりと、一般的な高校とは異なる環境で多くのことを学べるでしょう。
また、高校卒業後に進学を希望する場合は、運営母体となっている専門学校に入学するための優遇制度を受けられるケースがあります。高校在学中にサポート校で専門知識を学び、その後さらに深い学びを得るために専門学校へ進学することで、より専門的な技術や能力を高められるでしょう。専門学校が運営するサポート校の例を、以下でご紹介しています。
- サポート校A
ヘアメイクやファッション、ネイルの知識を幅広く学べる
美容師の国家資格をめざせる
美容業界で活躍するためのスキルが身に付く - サポート校B
調理高等科で調理師免許を取得可能
調理コースは料理長などの特別講師から指導を受けられる
情報高等科ではパソコンのスキルを学び、特殊技能系の資格に挑戦できる - サポート校C
ゲーム・CGクリエイターになるためのスキルを身に付けられる
初心者からでもOK
専門学校で指導を担当する教員が丁寧に教えてくれる
250社以上のゲーム・CG関連企業との連携で、プロ講師による講演もある
このようにサポート校には特色があり、提供サービスもさまざまです。必要とするサポートや学びたいスキル等から、ご自身に合ったところを探しましょう。
【出典】
※ 文部科学省「高等専修学校とは?」
通信制高校とサポート校のメリット

通信制学校とサポート校の違いを理解したところで、次は通信制学校とサポート校それぞれのメリットについて解説します。通信制学校とサポート校の両者の目的は、異なるものです。互いのメリットを把握して、選択の参考にしましょう。
通信制高校のメリット
通信制学校のメリットは、次の4点です。関連記事「通信制高校のメリット4つ」も合わせてご一読ください。
自分のやりたいことに時間を使える
通信制高校はネット学習が中心で登校日数も少ないため、スポーツや芸能活動、受験勉強など、日中多くの時間を自分のやりたいことに充てられます。
生徒の個性や特性に合わせた学習スタイル

通信制高校では、生徒の個性や特性に応じて多様な学習スタイルが用意されています。たとえば、不登校や障がい、病気などの事情で毎日高校に通えない生徒も、先生のサポートを受けながらオンライン学習で勉強を進められます。
卒業するためにレポートの提出やスクーリング参加などの条件を満たす必要はありますが、スクーリングの日数は基本的には少なめに設定されており、負担は少ないでしょう。
また、全日制に比べて時間の自由度が高いのも特徴です。全日制高校では毎日決まった時間割があり、基本的に全員が朝から夕方まで授業を受けなければなりません。それに対して、通信制高校はレポートをきちんと提出し、スクーリングの日に登校すれば、そのほかの時間は自由に使えます。
働きながら高校卒業をめざしたい生徒にとっては、仕事と勉強の両立がしやすい環境といえるでしょう。プロのアスリートや芸能界をめざす人にも、学外の活動を優先しつつ高校の勉強もできるという利点があります。
とくに私立の通信制高校は、このような学習スタイルの柔軟性が確保されているケースが多いでしょう。
自分のペースで学習できる
通信制高校なら提出期日を守ってレポートを提出する仕組みのため、自分の集中できる時間や場所、タイミングで学習に取り組めます。毎日決まった時間に学習する生徒もいれば、週末にまとめて学習する生徒や、スキマ時間にコツコツとレポートを進める生徒などさまざまです。
単位制だから留年の心配がない、転校しても安心
通信制高校の多くは、1学年ごとに必要な単位数が決まっている「学年制」ではなく、3年間トータルで評価する「単位制」です。1年間での成績や出席日数が足りず、進級できないということはありません。
サポート校のメリット
サポート校を利用することで得られるメリットは、次の4点です。
生徒同士の交流でコミュニケーション力が向上

サポート校では通学することになるため、同級生や異学年の生徒と交流を持つ機会が増えます。不登校などの理由で対人関係に不安を抱える生徒は、サポート校が提供する交流会などのイベントを通じて、卒業後の社会生活に役立つコミュニケーション能力を養えます。同じ境遇で学ぶ仲間とのコミュニケーションは、学習の励みにもなるでしょう。
通信制高校の学習サポートで不安を解消
通信制高校での学習や卒業に不安がある場合、サポート校でのきめ細かなアドバイスや学習サポート等、手厚いフォローを受けられることで、卒業の確実性が上がり日々の安心につながります。
学習計画通りに進めやすい

サポート校で無理のない学習計画を立てたり、不明点を都度質問や相談したりすることで、計画的に学習を進めやすいというメリットがあります。自分で考えて学習計画を作成し、計画に沿って進めることが、スムーズな学習のポイントです。
まずは月間の学習範囲やレポートの提出日、テストの日程などを把握し、それに対して勉強できる日を何日くらい確保できるか、おおまかなスケジュールを立てましょう。
月間の学習計画が固まってから、週別に勉強する項目や、問題集に取り組むページ数などを具体的に決めていくのがおすすめです。学習計画表を作成すると、どれくらい勉強が進んだか進捗状況をチェックしやすく、学習の効率を上げられます。
ただし、はりきって予定を詰めすぎてしまったり、無理なスケジュールを立てたりすると、計画通りにいかなかった場合に調整が困難です。週に1日は予備日を設けるなど、ある程度ゆとりを持ったスケジュールを計画するとよいでしょう。
メンタルサポートで不安を解消

メンタルのサポートを受けられるのも、サポート校ならではの魅力といえます。カウンセラーによるサポートを強みとするサポート校もあるため、学習や人間関係等の悩みを気軽に相談できます。
サポート校にはスクールカウンセラーやソーシャルワーカーなどの専門家、カウンセラーの資格を持った教員が配置されている場合があり、気軽に相談しやすいのがメリットです。おもなカウンセラーの種類と、その役割を以下でご紹介しています。
- スクールカウンセラー
不登校や発達障害などの悩みを抱える生徒の相談に応じることに加えて、生徒の保護者や学校に勤める教職員の悩みごとにも対応します。学校に設けられている相談室でカウンセリングをおこなうほか、生徒の自宅を訪問して対話し、精神的なサポートをおこないます。 - スクールアドバイザー
生徒の悩みなどのケアをおこなう専門家で、運営主体は地方自治体や教育委員会です。スクールアドバイザーは、すべての都道府県に配置されているわけではありません。 - スクールソーシャルワーカー
生徒・保護者・教職員を取り巻く環境によって発生した問題に対して、解決へ向けた取り組みをおこなう福祉職専門家です。学校と児童相談所などの行政機関をつなぐパイプ役も果たし、経済的な困窮により生活保護などの支援が必要な家庭に対して、相談や助力をおこないます。
サポート校では学習に関することだけでなく、上記のように心理面や経済面におけるさまざまなサポートが提供されています。また、進学を希望する生徒に対して、個別の進路相談に応じているサポート校もあるでしょう。
サポート校に通う生徒からは、「やさしく寄り添って応援してくれる」「親身になってもらえる」「困ったときに相談しやすい」といった声があがっています。
通信制高校とサポート校のデメリット

通信制学校とサポート校には前述したように、多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。それぞれのデメリットもしっかり把握したうえで、自分に合ったところを選べるようになりましょう。通信制高校とサポート校のデメリットについて解説します。
通信制高校のデメリット
通信制学校のデメリットとしては、次の4点があげられます。関連記事「 通信制高校のデメリットと解消法」も合わせてご一読ください。
世間からの偏見が一定存在している
古い価値観からくるものではありますが、通信制高校が「全日制高校と比べて劣っている」「全日制高校に通えない人が通う学校」だといったような、偏見の目で見られていたことは事実です。
しかし、通信制高校が全日制高校に比べて劣っているわけでは決してありません。現在では、通信制高校だからこそ実現できることや得られるものを求めて入学する生徒も大勢います。そのため、自分のやりたいことを明確にして通信制高校へ進学するとよいでしょう。
大学進学率が低い - 対策と実績

通信制高校から大学へ進学する人が、少ないのは事実です。進学率だけを見ると通信制高校から大学進学する人は少ないかもしれませんが、通信制高校では就職を目的とした専門コースを選択して就職する人も多くいます。
また、高校卒業資格を得るために働きながら通信制高校に通う人などもおり、生徒の全員が大学進学を必ずしもめざしているわけではない点も通信制高校ならではです。
文部科学省の調査によると、令和3年度に通信制高校を卒業した生徒のうち、大学に進学した人は23.1%でした。全日制校の大学進学率が60.3%だったのに対して、大学へ進学する人の割合はたしかに少ないといえるでしょう。
しかし、通信制高校から有名大学に進学する事例もあり、これまでに以下のような四年制大学への進学実績が報告されています。
- 国公立大学
東京藝術大学
東京工業大学
東京農工大学
国際教養大学
千葉大学
金沢大学
九州大学
大阪大学
大阪公立大学
名古屋工業大学 など - 私立大学
早稲田大学
明治大学
慶應義塾大学
青山学院大学
立教大学
上智大学
法政大学
日本大学
フェリス女学院大学
成城大学
中央大学
横浜薬科大学
日本福祉大学
日本歯科大学
立命館大学
愛知大学
同志社大学
関西大学
関西外国語大学
近畿大学 など
通信制高校に在籍しているからといって大学受験が不利になることはないため、自信を失う必要はありません。ただし、通信制高校の勉強はレポートやテストの難易度が低めでクリアしやすい反面、日常の勉強だけでは受験対策が不十分になりがちです。
大学進学をめざすなら、大学進学コースや予備校との連携、進路相談の充実度が高い通信制高校を選ぶとよいでしょう。相談しやすい先生の力を借りることや、静かに自習できる場所を確保することも大切です。
自己管理能力や主体性を身に付けないと時間を無駄にしてしまう
通信制高校の自由度の高さは、その人次第でデメリットにもなりえるでしょう。自由だからといって時間の使い方を間違えると、その積み重ねが卒業後の進路にも関わります。
たとえば、日々のレポート提出は「いつでもどこでも学習できる」とはいえ、言い方を変えれば「あとからでもできる」になります。"やるべきこと"と"やりたいこと"の優先順位を付けて取り組むことが大切です。
同世代との関わりが少ない
毎日学校に通わないことや、学校での活動が少ないことが理由で、他の生徒と対面で関わる時間が全日制高校よりも少なくなります。同世代とのトラブルを経験した場合は、距離を置く時間が取れることが利点にもなりますが、「通信制高校に入ってすぐは、友達を作るのが難しかった」という声も聞きます。
サポート校のデメリット
サポート校には多くのメリットがありますが、次のデメリットについても考慮しましょう。サポート校のデメリットは、次の3点です。
サポート校のみでは高校卒業資格が取得できない
サポート校のみの利用では高校卒業資格を取得できません。また、サポート校への通学は、高校卒業要件の一つ「スクーリング(面接指導)」の登校日数にカウントされません。
サポート校の費用負担が重い
サポート校を利用する場合、通信制高校の学費とは別に費用が発生します。費用はサポート校、コース内容、通学日数等によって異なります。希望しているサポート校があり費用面で決めかねる場合は、直接相談窓口へ「通学日数等で調整可能か」等相談してみましょう。
集団学習(指導)による負担
個別サポートメインのサポート校もありますが、集団での学習(指導)が基本のサポート校の場合、決められた時間に大人数がいる教室で学ぶことが苦手な方にとっては大きな負担になるでしょう。
入学から卒業までの流れ
通信制高校に入学する前の準備段階から、卒業するまでの流れをチェックしてみましょう。
- 入学前
入学したい通信制高校の情報を調べる
学校説明会や個別相談会に参加する - 出願・選考・書類審査
願書を提出する
筆記試験がなく面接や書類審査による選考が多い - 合否の通知
学校から合否の結果が届く - 入学のための手続き
入学金や学費を納入する
入学許可書などが届いた段階で入学が確定する - 入学
新入学、編入学は4月と10月に入学が可能
転入学は随時可能
入学日の前後に教材などが自宅へ届き、担任の先生と相談して学習をスタートさせる - 必要な単位の修得
卒業に必要な単位を修得するため、3年間以上在籍し、レポートや単位認定試験、スクーリングといった卒業要件をクリアしていく。 - 卒業
通信制高校を卒業すると高校の卒業資格を得られる
卒業後の進路は大学進学、専門学校進学、就職などの選択肢がある
必要な準備と手続き
通信制高校への入学が決まったら、入学に必要な準備と手続きをおこないます。一般的な通信制高校の入学に必要な書類について、以下の表でご紹介します。
新入学 |
|
転入学 |
|
編入学 |
|
中学校を卒業して通信制高校に進学する場合は、新入学に該当します。転入学とは、ほかの高校から通信制高校に転校することです。
編入学は、高校を一度退学したあと通信制高校に入り直すことを指します。それぞれ入学に必要な書類が異なるため、よく確認してから準備を始めましょう。
入学する通信制高校から学費についてのお知らせが届いたら、案内にしたがって期日に間に合うように入学金や学費を納入します。高等学校等就学支援金制度を利用する場合は、入学後に学校を通して申請しましょう。
【出典】
※ 文部科学省「高等学校等就学支援金制度」
卒業後の進路データ
令和3~5年度の3年間に通信制高校を卒業した生徒のうち、大学と専門学校に進学した人数と割合は次のとおりです。
年度 | 大学進学者数 | 大学進学率 | 専門学校進学者 | 専門学校進学率 |
---|---|---|---|---|
令和3年度卒業 | 7万0,933人 | 23.1% | 1万6,858人 | 23.8% |
令和4年度卒業 | 7万6,624人 | 24.1% | 1万7,430人 | 22.7% |
令和5年度卒業 | 8万4,450人 | 26.5% | 1万8,834人 | 22.3% |
ルネサンス高校グループからの大学進学実績の一部を、以下にあげています(2025年3月時点)。
- 北海道大学
- 釧路公立大学
- 大阪大学
- 東北大学
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
- 明治大学
- 上智大学
- 中央大学
- 早稲田大学
- 青山学院大学
- 近畿大学 など
通信制高校の卒業者には、大学だけでなく専門学校へ進む生徒もいます。ルネサンス高校から専門学校への進学実績の一部は、以下のとおりです(2025年3月時点)。
- 仙台ヘアメイク専門学校
- 埼玉福祉保育医療製菓調理専門学校
- 東京モード学園
- 東京こども専門学校
- 日本工学院専門学校
- 北海道情報専門学校
- 山野美容専門学校
- 日本外国語専門学校
- 中央美術学園
- 日本工学院八王子専門学校
- 大阪モード学園
- マロニエファッションデザイン専門学校
- 大阪文化服装学院 など
進路支援に力を入れている通信制高校では、対面での進路相談や小論文対策、面接対策などさまざまなサポートが受けられます。
ルネサンス高校においても、大学や専門学校の先生による進路講話を開催したり、定期的に三者面談の機会を設けたりと、進路サポートの体制が整っています。
【出典】
※ 文部科学省「学校基本調査」令和5年12月20日(水)
フリースクールとは?

フリースクールとは、不登校や発達障害等の事情を抱える子どもたちが、学校の代わりに過ごす場所です。個々の興味やペースに合わせて学び、カリキュラムはとても柔軟に組まれます。
サポート校は通信制高校に通う生徒の支援が目的である一方、フリースクールは学校に通えない子どもの支援が目的です。
フリースクールの場合、基本的に入学資格は設けられておらず年齢制限はありません。地域の小・中学校と連携しているところが多く、学校への登校が出席扱いとされるケースもあります。尚、高等学校は出席扱いにならないため注意が必要です。
通信制高校ならルネサンス高校

ルネサンス高校は、2006年に開校した通信制高校です。eラーニングの学習環境が充実しているため、毎日学校へ通う必要がありません。スマートフォンでの学習にも対応しており、自宅や好きな場所で、自分のペースで勉強ができます。
定期的に部活・クラブ活動等をおこなっているほか、文化祭や多彩なイベント、修学旅行も実施しているのが特徴です。また、サポート面では担任の先生が付き、普段の学習でわからないことや、進路に関する相談など学校生活をフォローしています。
一人ひとりに合わせたきめ細かい個別指導が好評をいただいており、学習を進める上で分からないことが出てきたら、オンライン個別指導を利用して先生と一緒に疑問点を解消できます。集団指導と違って、ほかの生徒の目を気にすることなく何でも聞きやすいのがメリットです。
メンタル等のケアでは、専門的な支援「スクールカウンセラー」「スクールソーシャルワーカー」も配置しています。安心した学校生活が送れるような環境が整備された、ルネサンス高校で高校卒業をめざしてみませんか。通信制高校を検討されている場合は、お気軽にお問い合わせください。
ルネサンス高校には、全国47都道府県から入学できます。入学を検討されている方は、ぜひ無料の個別面談をご利用ください。
個別相談会は、各キャンパスにて対面方式でおこなっております。お近くに会場がない場合は、オンライン説明会での個別面談もご利用いただけます。
オンライン個別相談は、電話もしくは無料の会議ツール「Microsoft Teams」を使用して、自宅からの相談が可能です。
まとめ
通信制高校とサポート校は異なるため、違いをしっかりと理解しておくことが重要です。通信制高校とは、全日制高校と同じように卒業に必要な単位を修得して、高校卒業卒資格を取得する学校のことです。
一方のサポート校とは、通信制高校に通う生徒が学習面やメンタル面等のサポートを受けるための民間の教育機関を指します。それぞれ、高校卒業資格が得られるかどうか、費用、運営者などに違いがあるため、注意しましょう。
様々なサポート校がありますので、ご自身の希望に合ったところを探しましょう。
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