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高校転校は何から始める?条件・注意点・流れ等を徹底解説

更新日:2025.06.27

高校転校は何から始める?条件・注意点・流れ等を徹底解説

高校の転校は、小・中学校に比べてハードルが高いといわれています。
転校先の学校を探すだけでなく、転入試験に合格しなければならない場合もあり、手続きが複雑になることが多いためです。特に公立の全日制高校では、やむを得ない事情がない限り、転校の受け入れが難しいケースが一般的です。

なお、現在在籍している学校から他校へ移ることを「転校・転入」、一度退学してから別の学校に入学することを「編入」と呼びます。

この記事では、高校を転校・転入する理由や条件、必要な手続きについて詳しく解説します。高校卒業資格への影響や、スムーズに転校するためのポイントを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

子どもが高校転校を考える主な理由

子どもが高校転校を考える主な理由

子どもが高校の転校を考えるようになるには、家庭の都合や現在の学校環境など、さまざまな理由があります。ここでは、高校転校の理由について解説します。「転校したい」と漠然と考えている方や、子どもが転校したがる理由がわからないとお悩みの保護者の方は、参考にしてみてください。

引っ越しによる転校

保護者の転勤などによる引っ越しは、高校を転校するやむを得ない理由によくあげられます。遠方に引っ越すと、現在通っている高校に毎日登校できなくなるためです。

たとえば県外に引っ越す場合は、やむを得ない理由がなければ転校できないとされる公立高校にも転入できる可能性があります。ただし、各学校や地域ごとに決められた要件を満たすことが必要であり、すべてのケースで転校できるとは限りません。あらかじめ最新の条件や募集状況を確認しておくことが大切です。

現在の学校の環境が合わない

学校の環境が合わないことで、転校を希望する子どももいます。高校生活がストレスになると体調や精神面に悪影響を及ぼす恐れがあるため、注意が必要です。

たとえば、同級生からいじめを受けていたり、校風が自分に合っていなかったりする場合、毎日の登校が大きな負担になるでしょう。ストレスによって欠席日数が増えると、卒業の可否に関わるかもしれません。

転校によって環境を変えることで、ストレスの根本的な解消を図れます。

学業の悩みや不登校経験

学業の悩みや不登校経験なども、転校を考える要因につながります。特に全日制高校や定時制高校では、毎日登校して集団生活を送るため、さまざまな理由から不登校を経験した生徒は負担を感じやすいでしょう。

また、クラス単位の集団授業についていけなかったり、興味がある分野を深く学べなかったりする悩みも、子どもにとってストレスとなる可能性があります。このような理由から、少ない登校日数で自分の興味・関心に合わせた授業を受けられる通信制高校への転校を考える生徒も少なくありません。

家庭の事情や経済的理由

家庭の事情や経済的な理由から転校を考えるケースもあります。たとえば、家庭環境の変化や経済状況の悪化など、さまざまな事情が影響することがあります。

ただし、経済的な理由だけでは公立高校への転校が認められない場合もあるため、受け入れ体制が柔軟で、学費の支払い方法にも選択肢がある私立高校や通信制高校を検討するのも一つの方法です。
特に、定時制高校や通信制高校は、全日制高校と比べて学費が抑えられる傾向があり、経済的な事情を抱えるご家庭でも安心して通いやすい環境といえるでしょう。

自身の目標や将来の夢に合わせた選択

将来の夢や目標を叶えるために、高校の転校を選ぶ生徒もいます。拘束時間が短かったり、学びたい分野を深く学べたりする学校のほうが、夢に向かって必要な活動や学習に専念しやすくなるためです。

たとえば、スポーツや音楽に打ち込みたい生徒もいれば、語学やプログラミングなど特定のスキルを集中的に学びたい生徒もいるでしょう。転校という選択によって、自分の目標に合った学習環境を整えることができます。

高校転校のための4つの条件

高校転校のための4つの条件

高校は、誰もが自由なタイミングで転校できるわけではありません。ここでは、高校転校のための条件を4つ解説します。転校を考えている方は、条件を満たしているかどうか確認しておきましょう。

1.現在高校に在籍している

高校を転校できる条件の一つは、現在高校に在籍していることです。「転校」とは、在籍校を別の学校に移すことであり、一度高校を辞めてから別の高校に入学することは「編入」といいます。

そのため、高校に在籍していなければ、新たに高校へ入っても「編入」として扱われます。転校できるのは、高校に在籍中の生徒だけです。

2.転校先の高校に欠員が出ている

全日制高校への転校を希望する場合、基本的には欠員募集を行っている学校でなければ出願できません。まずは欠員が出ている学校を探してから、子どもに合う学校を選ぶことになります。

欠員募集の情報を調べるには、公立高校の場合は各都道府県の教育委員会、私立高校の場合は私学協会または各学校へ直接確認しましょう。欠員募集の有無や時期は毎年異なるため、まずは情報を収集した上で、希望する学校に現在の募集状況を問い合わせることが大切です。

3.転入試験に合格すること

多くの高校では、学校の偏差値に基づいたレベルの転入試験が実施されます。現在の学校よりも偏差値が高い高校の転入試験を受ける場合は、不合格になる可能性も考えられるでしょう。不合格になると、欠員募集されている高校でも入学できません。

試験内容は、学力試験のほか、面接や作文等が実施されることがあります。なかには過去問題を受け取れる学校もあるため、試験対策に活用したい場合は問い合わせてみましょう。
なお、通信制高校では学力試験を行わず、面接や書類審査で合否を判断する学校も多くあります。志望校の選考方法を事前に確認しておくことが大切です。

転入するうえでどのような審査や試験が実施されるのかは、学校によってさまざまです。事前に転入試験の内容を確認し、面接や試験に備えておきましょう。

4.現在の住まいと高校の所在地

高校を転校できるかどうかは、住まいや勤務地の所在地も関係します。学校区分によって、生徒の居住地や勤務地が定められているためです。具体的には、以下のような決まりがあります。

  • 全日制高校:高校の所在する都道府県内に生徒と保護者の居住地がある
  • 定時制高校:高校の所在する都道府県内に生徒が居住・勤務している
  • 通信制高校:高校の募集地域に生徒が居住している

全日制高校では生徒と親権を持つ保護者の居住地が、定時制高校や通信制高校は生徒本人の居住地や勤務地が、転校の可否に影響します。

具体的には、「広域通信制高校」という広い範囲の都道府県の生徒が通える学校と、「狭域通信制高校」という学校がある都道府県のほか隣り合う1つの都道府県に居住または勤務する生徒が通える学校の、2パターンがあります。 実際には「広域通信制高校」は私立の高校に、「狭域通信制高校」は公立の高校に多い傾向があります。

なお、ルネサンス高校は広域通信制高校です。居住地や勤務地を問わず転入できるほか、今後さらに転居することが想定される場合も転校することなく卒業をめざせます。

高校を転校するときの注意点

高校を転校するときの注意点

高校転校を考える際は、以下のポイントに注意が必要です。

  • 転校が可能な時期がある
  • 学年ごとに転校の難易度が異なる
  • 希望の高校へ転校できるとは限らない

転校するタイミングや転校先の学校を検討するにあたって、注意点を留意しておきましょう。

転校が可能な時期がある

高校は義務教育の小学校や中学校と異なり、いつでも転校・転入が認められるとは限りません。高校のなかには、転校を随時受け入れている学校もあれば、転校できる時期が決められている学校もあります。

全日制高校の場合は、学期ごとに転校を受け入れている学校が多いでしょう。長期休暇中に願書提出や転入試験を済ませ、新学期に間に合うよう手続きを行います。

ただし、私立の全日制高校には、学期の途中で転校できる学校もあります。定期的に転入試験が実施され、月初などのタイミングから転校先の学校に通うことが可能です。また、通信制高校には随時転校を受け入れている学校も多く、好きなタイミングで転校しやすいといえます。

すべての学校区分において転校が受け入れられやすいのは、学年が変わる4月です。高校を転校したい場合は、新年度や新学期を待つか、随時転校を受け入れている学校を探しましょう。

学年ごとに転校の難易度が異なる

高校の転校は、学年によって転校の受け入れや高校卒業資格を取得する難易度が異なります。なお、高校卒業資格を取得するには、3年以上の在籍と74単位以上の修得が必要です。

高校1年生の間に転校する場合は、現在の高校の在籍期間を引き継げるものの、単位は引き継げません。単位は学年末に修得の可否が決定するため、年度途中では修得が認められないためです。転校先には修得単位がない状態から通い始めることになります。

高校2年生の転校は、1年生で修得した単位を一部例外を除き、引き継ぐことができます。転校先の高校が単位制であれば、転校してから卒業に必要な単位を修得し、同級生と同じ年度での卒業をめざせるでしょう。

高校3年生は、卒業資格を取得するため、単位数のほかに在籍期間も確認する必要があります。学校によっては、卒業を認める条件として、「転校先の学校での最低在籍期間」を定めているためです。また休学期間などがある場合などには、卒業が半年~1年間延びることも考えられます。

高校の転校は、学年が早いうちに決断したほうがスムーズに卒業しやすいといえるでしょう。

希望の高校へ転校できるとは限らない

欠員募集を実施しているからといって、通いたい高校に必ず転校できるとは限りません。転入条件を満たしていなければ、転校を認められないためです。

たとえば、転入試験の学力テストや面接などが不合格になったり、必要書類を用意できなかったりするケースがあげられます。

転入試験に向けて学力テストや面接の対策を練り、提出書類は日程に余裕を持って用意することが大切です。

高校転校の具体的な手続きと流れ

高校転校の具体的な手続きと流れ

ここでは、高校を転校するための手続きを以下の流れに沿って解説します。

  1. 在籍校への相談から始める
  2. 転校先の情報収集と選定
  3. 必要書類の準備と提出
  4. 転入試験(学力検査、面接など)
  5. 合格後の入学手続きとスムーズな移行

高校の転校を検討している方は、あらかじめ確認しておきましょう。

在籍校への相談から始める

まずは、現在通っている高校に転校したい旨を相談しましょう。高校を転校するには在籍校に用意してもらう書類が複数あり、発行までに時間を要する可能性があるためです。また、事前に相談しておくことで、転校後の学習や単位の修得についても、学校側がスムーズにサポートしてくれる可能性があります。

転校手続きを問題なく進めるためには在籍校と連絡を取る必要があります。直接伝えづらい場合には、電話などを通じて、転校を希望する理由や用意してほしい書類について説明しましょう。

転校先の情報収集と選定

高校を転校するにあたって、欠員募集や転入試験などの情報を集めましょう。転校を受け入れている高校が見つかったら、そのなかから出願する高校を選びます。

高校を選ぶ際には、学校の特徴や教育方針などの情報から子どもとの相性を見極めることも大切です。学校によっては校内を見学できるため、実際に訪れて学校や教員の雰囲気を確認するのもよいでしょう。資料請求や見学を通して、卒業まで充実した高校生活を送れるかどうか判断する必要があります。

必要書類の準備と提出

転校したい学校が決まったら、手続きに必要な書類を提出します。学校ごとに転入日に応じた提出期限が定められており、期日までに書類を用意しなくてはいけません。

必要書類には、生徒が用意するものと、現在在籍している学校に用意してもらう書類があります。生徒側が用意するのは、具体的に以下のような書類です。

  • 入学願書
  • 住所等の証明書類
  • 保護者の同意書
  • 入学検定料・受験料の振込証明書
  • 健康診断書
  • 証明写真
  • 課題作文

転校先の学校が全日制高校か通信制高校かによって、必要書類の内容は異なります。通信制高校の場合は、学力テストが実施されない代わりに志望動機などを書いた作文の提出が必要になる可能性が高いでしょう。

また、作文や健康診断書は、入学願書の提出後や合格通知後に求められるケースもあります。各書類を提出するタイミングも確認しておくと、スムーズに手続きを進めやすいでしょう。

現在在籍している学校に用意してもらう書類には、以下のような種類があります。

  • 在学証明書・在籍期間証明書
  • 成績単位修得証明書
  • 転学照会書

学校によっては書類の発行までに1週間ほどの期間を要するため、早めに依頼しておくと安心です。発行されてから修正や再発行を依頼することがないように、必要書類について入念に確認しておきましょう。

転入試験(学力検査、面接など)

多くの学校では、学力試験や面接を通して転校の可否が判断されます。しかし、書類や面接だけで合否を判断する学校もあります。試験対策をするためにも、詳しい試験内容は学校に直接問い合わせましょう。

合格後の入学手続きとスムーズな移行

合格通知が届いたら、期日までに入学手続きを行います。期日までに手続きできなければ、合格取り消しとなる可能性が高いでしょう。

多くの学校では、転入試験から1~2週間後に合否の連絡があります。合格通知のほか、入学金などの支払いや提出書類などに関する連絡があるため、案内を細かく確認することが重要です。

また、学校によっては入学前の説明会やガイダンスへの参加が求められます。スムーズに転校するためにも、転校先の指示に従って手続きを進めましょう。

転入試験に落ちてしまったら?

転入試験に落ちてしまったら?

転入試験では、不合格となることも考えられます。試験で不合格となった場合は、改めて転校先の高校を探す必要があります。

公立全日制高校への転校を希望する場合は、複数校を併願できるかどうかを事前に確認しておくのもよいでしょう。併願が可能な都道府県や、1校を不合格になった場合のみ、別の公立全日制高校へ出願できるなどの条件がある都道府県もあります。

学期途中でも転入を受け入れている一部の私立高校は、試験や手続きが新学期に間に合わなくても、定期的に転校のチャンスが巡ってきます。

また、通信制高校なら面接や作文、提出書類で審査する学校が多いため、学力が足りずに転入が認められない可能性は低いでしょう。転校の理由や学習意欲、志望動機などを、口頭や文章で説明できるように対策しておくことが大切です。 希望の時期に転校できるように、さまざまな選択肢を考えたうえで転入試験に向けた対策や情報収集を行いましょう。

高校転校でも安心、単位制で学べるルネサンス高校

高校転校でも安心 単位制で学べるルネサンス高校

ルネサンス高校は、単位制の通信制高校です。転校してから卒業に必要な単位を調整して時間割を組み、自分のペースで学習できます。転校は随時受け入れているため、新年度や新学期の時期まで待つ必要はありません。

ルネサンス高校では、オンライン学習を活用して、少ない登校日数で高校卒業資格の取得をめざせます。現在の高校生活に精神的な負担を感じている方が、安心して転校しやすい体制が整っているといえるでしょう。

まとめ

まとめ

子どもが高校の転校を考えるには、さまざまな理由があります。子どもに合う高校へ転校するには、情報収集や転入試験対策などが重要です。また、転校するタイミングや転校先の高校の条件によっては、卒業時期が延びてしまう可能性があります。

ルネサンス高校のような単位制の通信制高校なら、転入の受け入れ体制が柔軟であり、転校後は卒業に必要な単位をスムーズに修得できるよう学習等のサポート体制が整っています。子どもが充実した高校生活を送れるように、本人と学校の相性や、最適な転校のタイミングを把握して、転校を検討するようにしましょう。