通信制高校のルネサンス高校グループ

LINE 電話 0120816737

教育コラム 【転校を考え始めたら】「今すぐ」やっておくべき5つの準備リスト

更新日:2025.12.05

転校ロードマップのイメージ

「今の高校、ちょっと合わないかも...」「人間関係がうまくいかない」「朝、どうしても起きられない」そう感じたときに、ふと頭をよぎるのが「転校」という二文字ではないでしょうか。

同時に、「転校できるの?」「今からでも間に合う?」といった不安も湧いてくるはずです。

実は、通信制高校では時期にかかわらず転校(転入)が可能な場合が多く、"今"からでも新しい一歩を踏み出すことができます。ただし、焦って「まず退学」といった行動をとる前に、順番を整理して準備することがとても大切です。

この記事では、転校を考え始めたらすぐにやっておきたい5つのステップを、ロードマップとして紹介します。一つずつ確認していきましょう。

1. 在籍校での「現状」を整理する

書類を確認するイメージ

まず最初に確認したいのは、「今の学校でどのくらい単位を修得しているか」、そして「どんな状況なのか」という点です。転校をスムーズに進めるうえで、この"修得済み単位の確認"は最も重要なステップになります。

通信制高校では、在籍していた学校で修得した単位を引き継げる場合が多く、どの教科が認定されるかによって、転校後の卒業までの期間や必要な学習量が大きく変わります。

一方で、最も避けたいのが、次の学校が決まる前に退学届を出してしまうことです。退学を先にしてしまうと、履修途中だった科目(まだ単位修得に至っていないもの)がすべてリセットされ、学習が中断されるリスクがあります。そのため、退学届を出すのではなく、転校を見据えてまずは成績や出席状況を整理しておくことが大切です。

どの科目を引き継げて、どの科目を再履修する必要があるのかを把握しておくことで、転校後の見通しを立てやすくなり、安心して「次の一歩」を踏み出すことができます。

確認リスト

  • 成績(単位修得状況): 今、何単位持っているか。
  • 出席日数: 今年度、どれくらい出席しているか。
  • 欠席理由の有無: 病気や体調不良などの場合、診断書があるか。(※理由によって手続きがスムーズになる場合があります)

これらを、担任の先生、または進路指導の先生、保健室の先生など、ご自身が一番話しやすい先生に相談してみましょう。

この段階では、「転校を決めた」と断言する必要はありません。あくまで「今後の進路の選択肢として検討している」という伝え方で大丈夫です。「単位の状況だけ確認させてください」と切り出してみましょう。もし先生に直接相談しにくい場合は、保護者の方から学校へ問い合わせても問題ありません。

2. 家族と話し合って「方向性」を決める

親子で話し合うイメージ

転校は本人だけでなく、家族全体の生活リズムや通学スタイルにも関わります。この話し合いは、進路を「説得」する場ではなく、本人の気持ちと現実的な選択肢をすり合わせる機会として行うのが望ましいでしょう。

焦らず、一つひとつの考えを整理することが、次のステップを前向きに決める手助けとなります。家庭で話し合う際は、次のような観点を参考にしてみてください。

  • 通学頻度
    毎日通いたいか/週数回がいいか/オンライン中心でやりたいか
  • 学びたい分野
    大学進学、資格取得、専門スキルの習得など、将来を見据えた方向性
  • 新しい環境への不安点
    人間関係、登校負担、学習の難易度など

こうした対話を重ねる中で、本人が自らの思いや希望を整理できるようになります。「自分は何を大切にしたいのか」「どんな形なら学びを続けられるのか」という気づきは、転校先を選ぶ上での重要な判断材料となります。

【保護者の方へ】関わり方のヒント

転校を検討する時期は、本人が自分に自信をなくしていたり、焦りや不安を抱えていることが多いものです。保護者の方が意識したいのは、次の3つの姿勢です。

  • 見守る姿勢
    結論を急がず、本人が自分の気持ちを言葉にできるまで待ちましょう。
  • 共感する姿勢
    「つらかったね」「よく頑張ってきたね」と、過去の経験を肯定的に受け止めましょう。
  • 情報を共有する姿勢
    通信制高校の仕組みや転校の流れを一緒に調べ、本人と"並走する"姿勢を持ちましょう。

家庭が安心できる場所であるほど、本人は落ち着いて進路を考えられるようになります。保護者が「味方である」と伝えることが、転校への第一歩を踏み出す大きな支えになります。

3. 転校に必要な「書類」と「流れ」を把握する

通信制高校への転校(転入)を検討する際は、まず「どんな書類が必要なのか」「どのような流れで進めるのか」を把握しておくことが重要です。転入手続きは、現在の在籍校と転入先の学校が連携して行うため、正しい順序で準備を進めることでスムーズに進行します。

主に必要となる書類

  • 成績・単位修得証明書: これまでに修得した単位の確認に使用
  • 在学証明書: 現在の学校に在籍していることを証明
  • 転学照会: 転入希望先の学校が在籍校へ照会するための文書

これらの書類は、転校先が決まり次第、在籍校に依頼して発行してもらう形になります。書類の発行には数日〜1週間ほどかかる場合もあるため、早めの準備が安心です。発行依頼の際は、担任の先生や進路指導の先生に「転校を検討しており、必要な書類の確認をしたい」と伝えるとスムーズです。在籍校との関係を良好に保ちながら進めることで、単位の引き継ぎや照会が滞りなく進みます。

また、出願期限や入学時期は学校によって異なるため、希望校の公式サイトやパンフレットを確認し、手続きに必要な期間を把握しておきましょう。

4. 学校説明会や「個別相談」に参加する

個別相談のイメージ

転校を前向きに進めるためには、実際に学校の雰囲気を確かめることがとても大切です。通信制高校では、オンラインや対面での個別相談・説明会を随時開催しており、資料だけではわからない「先生や生徒の雰囲気」「サポート体制」「学びの進め方」を直接確認することができます。

説明会・相談会に参加する意義 通信制高校は、学校によって登校頻度やスクーリング方法、サポートの仕組みが大きく異なります。そのため、実際に話を聞いて比較検討することで、自分(またはお子さま)に合う学校かどうかをより明確に判断できます。また、相談会では転入の具体的な手続きや単位引き継ぎの流れなど、公式サイトには載っていない実務的な情報を得ることもできます。

相談会で確認しておきたい質問例

  • 単位の引き継ぎはどのくらい可能ですか?
  • 登校日やスクーリングはどのくらいの頻度でありますか?
  • 学習面やメンタル面のサポート体制はどのようになっていますか?
  • どのような生徒が多く在籍していますか?(雰囲気・年齢層など)
  • 入学までの手続きの流れを教えてください。

相談会では、疑問点をリスト化しておき、聞き漏れがないようにすると安心です。特に体調面に不安がある場合は、登校時間やサポート体制について具体的に質問しておくと、入学後のミスマッチを防げます。

近年はオンラインでの個別相談も増えています。自宅から参加できるため、体調が安定しない方や遠方にお住まいの方にも利用しやすい方法です。顔を合わせて話すことで、メールや電話では得られない安心感を得られるという声も多くあります。

説明会や相談会は、単に学校の情報を得るための場ではなく、「自分に合った学び方」を見つけるための大切なステップです。複数校を比較しながら、自分のペースや価値観に合う学校を選ぶことで、転校後の生活をより前向きにスタートできます。一度話を聞くだけでも、今後の見通しがはっきりして気持ちが楽になります。

5. 出願までの「スケジュール」を立てておく

スケジュールのイメージ

転校を検討し始めたら、次のステップとして大切なのが、出願までのスケジュールを整理することです。通信制高校の転入は、全日制のように年度ごとに限られた期間だけではなく、学校によっては随時出願が可能な場合もあります。

そのため、思い立ったタイミングからでも十分に準備を進められますが、安心して手続きを進めるためには計画的な整理が欠かせません。

スケジュール整理のポイント 転校準備は、大きく4段階に分けて考えるとスムーズです。

  • 在籍校での確認: 単位修得・出席状況などの成績情報を整理(ステップ1)
  • 情報収集: 希望する通信制高校の資料請求・説明会参加(ステップ4)
  • 書類手続き: 在学証明書や成績証明書などの発行依頼(ステップ3)
  • 出願準備: 願書の提出、必要書類の最終確認

この流れを、カレンダーやスマートフォンのスケジュールアプリに書き出しておくと、抜け漏れを防ぎやすくなります。

スケジュール整理の一例

  • 今月: 在籍校で成績証明書を依頼
  • 来月: 通信制高校の相談会に参加
  • 翌月: 願書提出

上記はあくまで一例ですが、「今できることから1つずつ」進める意識が大切です。焦って一度に手続きを進めようとすると、書類の発行時期や出願期限が重なってしまう場合もあるため、余裕を持った計画を心がけましょう。

転校は、焦らず段階的に進めることで確実に前へ進むことができます。まずは小さな一歩として、「今月中に在籍校へ確認をする」「来週資料請求をする」など、短いスパンで目標を立ててみましょう。一つひとつの行動が、新しい環境での再スタートにつながります。

通信制高校への転校を検討している方へ ー ルネサンス高校の柔軟な学び

ルネサンス高校のイメージ

通信制高校への転校を考える際に重要なのは、「自分のペースで、無理なく学び続けられる環境かどうか」という点です。

ルネサンス高校グループでは、転入を希望する生徒一人ひとりの背景や目標に合わせて、学び直しを支える柔軟な仕組みを整えています。

  • 在籍校で修得した単位を引き継ぎながら、スムーズに転入可能
  • 登校・オンライン・自宅学習を組み合わせ、体調や生活リズムに合わせた学習が可能
  • 担任・カウンセラー・スクールソーシャルワーカーが連携し、転校後の生活面もサポート

転校・転入のご相談は、年度や時期を問わず随時受け付けています。単位の引き継ぎや入学時期のご相談など、個々の状況に応じて専門スタッフが丁寧にご案内いたします。

まとめ ー 迷っている今が"スタートの合図"

再スタートのイメージ

「転校したいけれど、どうすればいいかわからない」そんな不安を抱える生徒や保護者の方は少なくありません。

しかし、情報を整理して一歩踏み出すことで、未来は確実に動き出します。転校は"やり直し"ではなく、"もう一度、自分に合った形で学び直すための選択"です。

焦らず、自分やご家庭のペースで少しずつ準備を進めていきましょう。通信制高校は、あなたの「もう一度頑張りたい」という気持ちを支える場所です。ルネサンス高校が、その第一歩を踏み出すお手伝いをいたします。