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教育コラム 小学校・中学校不登校から通信制高校進学までのロードマップ

更新日:2025.07.31

小学校・中学校不登校から通信制高校進学までのロードマップ

小学校・中学校で不登校の経験があると、高校進学に対して不安を感じる方は少なくありません。
「今の状態で進学できるのか」「どんな高校を選べばいいのか」「受験はどうすればいいのか」など、保護者の方も本人も、先が見えず戸惑ってしまうこともあるでしょう。

そんなときに選択肢のひとつとなるのが、通信制高校です。自分のペースで学べる通信制高校は、不登校を経験した生徒にとって、無理のない形で学び直しや進路選択ができる環境として注目されています。

この記事では、不登校の状態から通信制高校への進学をどのように進めていけばよいか、その具体的な道筋やポイントをご紹介します。少しでも前向きに進路を考えられるようなヒントになれば幸いです。

増加する不登校児童生徒数とその実態

近年、日本における不登校児童生徒数は急増しています。文部科学省の令和5年度調査によると、小中学校の不登校児童生徒数は過去最多の34万6,482人に達し、前年度から4万7,434人増加しました。特に小学校では13万人(全体の2.1%)、中学校では21万人(6.7%)が不登校となっており、この問題は特定の学年に限定されず、広範囲にわたっています。

これらの数値は、不登校が個人や家庭に特有の問題ではなく、社会全体の課題であることを示しています。不登校の増加は、子どもたちが抱える困難を早期に認識し、専門的なサポートと柔軟な教育選択肢を活用する重要性を強調しています。

昨今では、通信制高校は「最終手段」ではなく、柔軟な学習環境や充実したサポート体制、社会的認知の向上により、多くの生徒にとって有効かつ正当な進路として位置づけられています。また、進学や就職に繋がる実践的なカリキュラムやプログラムが充実し、教育の多様化に対応しています。

不登校から通信制高校へ進む理由

不登校から通信制高校へ進む理由

不登校の原因はさまざまで、家庭の事情やいじめ、健康上の問題などがあげられます。学校に通うことが難しくなった場合、通信制高校は非常に有効な学び直しの場所となります。自分のペースで学習を進めることができ、通学の負担が少ないため、無理なく学びを続けることができます。

さらに、通信制高校は単に学歴を得る場所ではなく、自己成長をサポートする環境を提供してくれます。学校によって特色はさまざまですが、少人数制のクラスや個別指導に力を入れている学校も多く、一人ひとりに合った学び方ができる環境が整っています。これにより、再び学ぶ意欲を取り戻し、自信をつけることができ、進学や将来の進路に向けて前向きに取り組むことができます。

通信制高校の柔軟な学習環境は、不登校の経験がある生徒にとって、ストレスなく学べる選択肢となり、次のステップに進むための強力な支援となります。

通信制高校の仕組み

通信制高校は、通常の高校と異なり、授業がオンラインやスクーリング(登校)形式で行われます。これにより、決まった時間に通学することが難しい生徒でも、柔軟に学習を進めることができます。また、少人数制のクラスや個別指導が受けられる場合もあり、一人ひとりに合った学びのサポートが受けられるのが大きな特徴です。

小学校・中学校不登校の子どもが通信制高校に進学するための準備

小学校・中学校不登校の子どもが通信制高校に進学するための準備

不登校の状態から通信制高校に進学するには、入学の手続きだけでなく、その前に心の準備も大切です。自分自身の状況や気持ちに向き合い、無理のないペースで新しい環境に慣れていくための事前準備が大切です。

たとえば、日々の生活リズムを整えたり、通信制高校の学習スタイルを知っておくことは、スムーズなスタートにつながります。また、周囲の家族や支援者が、本人の気持ちに寄り添いながら進学に向けたサポートをすることも重要です。

ここでは、進学までにどんな準備が必要なのか、またその過程でどのような支援ができるのかを、具体的に見ていきましょう。

親のサポートと学校との連携

不登校のお子さまがスムーズに通信制高校へ進学するためには、保護者の方のサポートが欠かせません。
保護者の方が積極的に関わり、学校や支援機関と連携を取りながら進めることが、進学を前向きに進めるための大きな鍵となります。

進学先を一緒に探していく際には、お子さまの心のケアも重要なポイントです。文部科学省も「不登校は甘えや怠けではない」と明言しており、多くの子どもは「頭ではわかっていても体が動かない」といった心理状態にあります。
そのため、まずはそうした状態を理解し、否定せずに寄り添う姿勢が求められます。

また、家庭が安心して過ごせる場所であることも大切です。日常的に批判や非難をせず、気持ちに耳を傾ける姿勢が、お子さまの安心感につながります。保護者の方や一緒に暮らすご家族が、落ち着いた環境をつくることが、子どもの回復を支える第一歩になります。

加えて、保護者ご自身の心身のケアも非常に重要です。ずっと一人で抱え込んでしまうと、孤立や疲弊を招くこともあります。周囲の支援者や同じ立場の保護者とつながったり、適度にリフレッシュしたりすることで、無理のないサポートが可能になります。

進学に向けた準備は、お子さまと一緒に進めることが安心感につながり、次のステップへ踏み出す力にもなります。焦らず、できることから少しずつ始めていきましょう。

不登校中の学習継続とモチベーション維持のヒント

不登校中の学習継続とモチベーション維持のヒント

不登校の時期であっても、少しずつ学び続けることで、将来自分で道を選ぶ自由が生まれます。モチベーションを支えることが、その第一歩です。

まず、子どもが前向きに学習に取り組める「タイミング」を見極めることが大切です。笑顔が見られる、挨拶をしっかりできる、興味のあることを調べ始める、やりたいことや夢について語るといった言動があれば、学習を始める良いタイミングと言えます。
「勉強した方がいいんじゃない?」といった声かけではなく、「勉強してみたい?」と本人のやる気を尋ね、意思を尊重することが重要です。

次に、学習環境を整えることも、子どもが学びに向かううえで重要なポイントです。不登校の期間が長くなると、生活リズムが乱れがちですが、規則正しい生活習慣は心身の安定に直結し、学習意欲を高める基盤となります。まずは、朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びるなど、できることから始めましょう。
また、学習机を整理整頓し、気が散らない環境を整えることも、学習効率を高める上で大切なポイントです。

学習内容については、勉強に苦手意識がある場合、やみくもに応用問題から始めるのではなく、必ず基礎や本人がつまずいたところまで戻って始めることが大切です。
簡単な問題を解くことで「解けた!」という成功体験が得られ、それが子どもの自信につながり、学習意欲を飛躍的に高めます。モチベーションを維持する秘訣は、「誰かに自分の頑張りを認めてもらうこと」です。テストで満点を取ったといった数字で見える成果だけでなく、例えば「少しの時間でも毎日机に向かっている」「一週間計画通りに学習できた」といった「小さな頑張り」にも気づき、言葉に出して褒めてあげましょう。
親以外の第三者、例えば担任の先生やスクールカウンセラーからの声かけも非常に有効です。

通信制高校の選び方

通信制高校には、公立と私立があり、それぞれに異なる特徴があります。
公立の通信制高校は、比較的学費を抑えられる点が魅力で、基本的な学習指導を中心とした運営が一般的です。
一方、私立の通信制高校では、個別指導や進路相談、カウンセリングなど、きめ細かなサポートが受けられる学校が多く、進学や就職に向けた特別プログラムが充実しているケースもあります。

また、通信制高校と連携しながら、生徒一人ひとりに合わせた学習支援や生活面のサポートを行う「サポート校」という選択肢もあります。サポート校を利用する場合は、通信制高校の学費に加えて、サポート校独自の費用が必要となる点にも注意が必要です。

費用面や支援体制などを十分に比較し、無理なく通える学校を選ぶことが、充実した高校生活への第一歩になります。

なお、中にはサポート校を利用せずとも、手厚いフォロー体制を整えている通信制高校も存在します。「ルネサンス高校」は、サポート校を利用せずとも手厚い支援体制を整えている通信制高校の一つです。

通信制高校の選び方については、下記の記事で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。

不登校から通信制高校への進学を成功させるために

不登校から通信制高校への進学を成功させるために

希望の進学先が決まったら、次は実際に進学後の学び方や生活のサポートが必要です。進学を成功させるために、どのような準備が必要かを見ていきましょう。

1.学習計画の立て方

通信制高校では、自分のペースで学ぶことができる反面、計画的な学習習慣が求められます。
学習計画を立てる際には、まず卒業に必要な単位や目標とする進路を意識した上で、どの科目をいつ、どのように進めるかを具体的に整理しておくことが大切です。

また、進学後に「苦手な科目でつまずいた」「学習の進みが遅れてしまった」といった場合でも、担任やサポートスタッフに相談し、必要な支援を受けることで、着実にステップアップすることが可能です。
計画を立てた後も、定期的に振り返りを行い、進捗に応じて柔軟に見直していくことが、学びを続けるコツといえるでしょう。

2.新しい環境への適応とメンタルサポート

新たな環境に飛び込むことは、期待とともに不安も伴うものです。
特に、不登校の経験がある場合は、環境の変化に強いストレスを感じることも少なくありません。

こうした不安を軽減するためには、定期的にスクールカウンセラーや信頼できる大人と対話を持ち、気持ちを整理する機会を作ることが効果的です。
学校によっては、定期的なカウンセリングやメンタルサポートプログラムを設けている場合もありますので、そうした制度の活用もおすすめです。

また、進学後に求められるサポートは、学習面にとどまらず、生活リズムの調整や人間関係の築き方など、幅広い視点が求められます。
周囲の大人が適度に見守りつつ、必要に応じて支援の手を差し伸べることが、子どもが安心して新たな環境に適応する大きな助けとなります。

卒業後の進路とサポート

卒業後の進路とサポート

通信制高校を卒業した後の進路は、全日制高校と同様に多様です。令和5年度の学校基本調査(通信制課程)によれば、通信制高校卒業者の約50%が大学または専門学校へ進学し、約15%が就職しています。残りの「その他」の割合は全日制高校より多いですが、これには進学のために浪人している人や、すでに芸能活動やスポーツ選手としての活動をしている人も含まれます 。

通信制高校では、進学のサポートだけでなく就職サポートを行っているところも多く、履歴書作成や面接対策など就職活動に必要なスキルを身につける支援を受けられます。進路が決まらない場合でもこうしたサポートを活用することで、自分に合った就職先を見つけるチャンスが広がります。

通信制高校ならルネサンス高校

通信制高校ならルネサンス高校

不登校を経験したお子さまにとって、高校進学は大きな一歩です。通信制高校の中でも、ルネサンス高校は、自分のペースで無理なく学べる環境とサポート体制が整っており、安心して高校生活をスタートできる選択肢のひとつです。

ルネサンス高校は、文部科学省の認可を受けた正規の通信制高校で、インターネット学習を中心に、少ない登校日数で高校卒業資格の取得をめざすことができます。学習は自宅をはじめ、カフェや図書館など、好きな場所で進めることができ、通学による心理的・身体的負担を軽減できます。

また、eスポーツやK-POP、美容、大学進学など、生徒の興味関心や進路に応じた多彩なコースを用意しており、「好き」を学びのモチベーションに変えることができます。

生徒一人ひとりの学習状況はシステムで記録・共有され、担任は保護者と連携しながら進捗をサポートする仕組みも整っています。これにより、学びに不安を感じる生徒も、自分のペースで継続しやすい環境が実現しています。

転入・編入の相談も随時受け付けており、不登校の経験がある生徒への対応実績も豊富です。個別相談会やオンライン相談会を通じて、進学への不安や疑問にも丁寧に対応しています。

お子さまの進学に向けて、「どんな環境なら続けられるか」「どんな学び方が合っているか」を考える際、ルネサンス高校は、安心して選べる通信制高校の一つです。

まとめ

まとめ

不登校の経験がある子どもが通信制高校へ進学し、安心して学びを続けるためには、保護者の支援や学校との連携、そして無理のない学習計画を立てることが大切です。

進学先を選ぶ際には、本人の性格や生活スタイルに合った学習方法やサポート体制が整っている学校を選ぶことが、進学後の安定した学校生活につながります。

また、進学後は学習面だけでなく、メンタル面のフォローも含めた総合的なサポートが重要です。焦らず、計画的に準備を進めることで、通信制高校での学びがより充実したものとなるでしょう。