通信制高校の併願はできる?注意事項や準備についても解説
更新日:2024.11.29

通信制高校は、基本的に併願受験が可能です。併願することで、高校進学できないリスクを減らせます。併願のルールは各都道府県や学校によってさまざまなため、あらかじめ入試制度や注意点を確認しておきましょう。
この記事では、通信制高校の併願が可能なパターンや、通信制高校を受験する準備について解説しています。通信制高校と全日制高校の両方を受験したい方や、併願受験で高校進学のチャンスを増やしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
併願とは?

受験する高校が2つ以上の場合を、「併願」といいます。併願では、1つの高校入試に合格して入学する権利を得たまま、他校を受験する選択ができます。
一方で、1つの高校に絞って受験することを「単願」や「専願」といいます。合格した場合、必ず入学する約束の上で受験します。
併願は、本命の高校以外に滑り止めとして他校を受験できるため、高校に入学できず浪人するリスクを減らせます。
通信制高校でも併願は可能?

通信制高校においても、併願での受験ができます。しかし、公立か私立かによって併願のルールが異なるため、事前に調べる必要があります。
ここでは、全日制公立高校と通信制私立高校を併願する場合と、前期日程で不合格の場合の2パターンについて解説していきます。志願者様の高校生活において、どのような選択肢があるのかを、受験シーズン前に確認しておきましょう。
パターン例:全日制公立高校と私立通信制高校
全日制公立高校と、通信制私立高校の併願は可能です。
中学校生活の様子などから通信制高校への進学を検討しているものの、全日制高校への進学を諦めたくない方もいるでしょう。さまざまな選択肢のなかから、受験校を決定することが大切です。
ただし、詳しい入試制度は高校によって異なり、事前に確認する必要があります。また、多くの都道府県において、受験できる公立高校は1校のみです。全日制公立高校と、通信制公立高校の併願ができない点を理解しておきましょう。
パターン例:前期日程で不合格の場合
全日制の公立高校を、前期日程で受験して不合格になった場合、後期日程で地域が同じ通信制の公立高校を受験することができます。公立高校への進学を希望しており、第一志望の高校が不合格になる可能性が高ければ、後期日程で通信制公立高校を受験することも検討しておきましょう。
後期日程の試験が実施されるのは、前期日程で定員に満たない高校のみです。そのため、すべての高校で後期入試が行われるわけではなく、倍率も上がりやすい点を頭に入れておく必要があります。
通信制高校の場合、3月でも願書を受け付けている学校が多くみられます。前期日程で不合格になってからでも、後期日程で受験が可能です。通信制高校によっては、書類と面接を重視し合否を審査する学校もあることから、入試対策にかける時間や労力が全日制高校の入試よりも少なくて済むメリットがあります。
併願時の注意事項

併願受験では、複数の高校の情報を集め、入試制度や手続き期日を整理する必要があります。合格発表から入学まで、適切な手続きや判断ができるように、やるべきことを把握しておくことが大切です。ここでは、併願時の注意点を解説していきます。
決められた期日までに入学手続きをする
複数の高校に合格した場合、入学する高校を決定して期日までに入学手続きをする必要があります。高校が指定した期日までに手続きが行われないと、入学する権利がなくなるためです。
高校によっては、入学に合意する書類や預金口座振替依頼書などの書類を提出します。卒業証明書や住民票などの提出を求められる場合は、在籍していた中学校や役所への問い合わせが必要です。
出願時の検定料は返ってこない
入学を辞退した高校から出願時に支払った検定料が返金されることは基本的にありません。検定料とは、受験料や受験手数料のことを指します。
出願時の検定料は、出願に対する料金です。高校が定めた検定料の免除条件に該当しなければ、不合格であった場合や入学を辞退する場合も、出願時に検定料を支払う必要があります。
出願時の検定料は、都道府県や高校ごとに異なり、併願校によっては合計数万円の検定料が必要になります。たとえば、東京都立高校の検定料は以下のとおりです(※1)。
全日制 | 定時制 | 通信制 | |
---|---|---|---|
検定料 (入学考査料) |
2,200円 | 950円 | 950円 |
また、文部科学省は令和4年度の全日制私立高校の平均検定料を16,421円と発表しています(※2)。
公立高校だけでなく、複数の私立高校を受けるかによって、検定料の合計金額に差が生じます。検定料は返金されないことを理解したうえで、受験する高校の選定が必要です。
通信制高校受験時の準備

高校受験の流れを把握することで、手続きをスムーズに進められます。たとえば、ルネサンス高校の出願から入学までの流れは、以下のとおりです。
- 学校説明会・個別相談
- 出願・書類審査
- 合格発表
- 入学手続き
通信制高校の出願書類や入試対策について知っておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
出願書類
通信制高校を受験するうえで、各校が定めた期日までに出願書類を提出する必要があります。
- 願書
- 入学書類
願書はご自身で準備する書類です。各通信制高校のウェブサイトや窓口から取り寄せることができます。
入学書類は学校に用意してもらう書類です。新入学・転入学(転校)・編入学と、入学形式によって異なります。
詳細は以下記事をご覧ください。
入試対策
全日制高校と比較して、通信制高校の入試は難易度が低いといえます。通信制高校では学力よりも、入学意欲や志望動機などを重視されやすいためです。
通信制高校の入試は基本的に学力を問われる試験が実施されず、作文や面接で審査されます。
入試対策には、志望動機などをテーマに書いた作文を学校で添削してもらったり、面接の模擬練習をしたりするのがおすすめです。質問を予想して、どういった答え方をするのか準備しておくと、スムーズに答えられます。
また、面接に向けて身だしなみを整え、敬語などのマナーを確認しておきましょう。さまざまな背景を持つ生徒を受け入れる通信制高校でも、横柄な態度が目立つ場合には不合格となる可能性があります。
通信制高校ならルネサンス高校

ルネサンス高校は、併願受験が可能です。
高校卒業資格の取得をめざしながら、eスポーツや美容、プログラミングなどのオプションコースを選択して、専門的な学びを得られます。
併願受験や入学を検討されている方は、オンライン個別相談会やオープンキャンパスで、志願者様に合う環境か確認できます。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
まとめ

併願で受験するにあたって、各高校の入試制度に合わせた手続きや対策が必要です。通信制高校は比較的難易度が低いものの、作文や面接の練習によって合格の可能性が高まります。
ルネサンス高校では、一人ひとりに合わせた学校説明や体験会を実施しており、受験前にしっかりと検討していただける機会が豊富にあります。
通信制と全日制、公立と私立など、さまざまな選択肢があるなかで、志願者様が安心して高校生活を踏み出せる進路を選びましょう。
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