通信制高校から専門学校へ進学できる?入試の種類・進学データと準備の進め方
「通信制高校だと、専門学校に行けないのではないか」
「進学で不利になったらどうしよう」
お子さまの進路を検討する際、通信制高校からの専門学校進学について不安や疑問を抱かれるのはごく自然なことです。
まず結論からお伝えすると、通信制高校からでも全日制高校と変わらず専門学校を受験・進学することができます。選考を受ける機会は全日制高校と等しく開かれているため、通信制高校だからといって気後れする必要はありません。実際、専門学校は通信制高校の卒業生にとって主要な進学先の1つとなっています。
ルネサンス高校をはじめとする多くの通信制高校では、指定校推薦の案内や個別の進路相談など、進学に向けたサポートを活用できる環境が用意されています。ご自身のペースを大切にしながら、無理なく進路準備を進めていくことが可能です。
本記事では、通信制高校から専門学校へ進学しやすい理由をはじめ、入試制度との相性、指定校推薦などの選考方式、具体的な準備スケジュールまで分かりやすく解説いたします。
この記事でわかること
- 専門学校へ進学できる理由
出願条件について全日制と差がない理由や、実際の進路傾向を解説 - 入試の種類とそれぞれの特徴
一般・推薦・総合型選抜の違いと、通信制高校での学びを活かしやすい選考方式 - 進学準備とスケジュール
高校3年生の1年間における具体的な動き方や、学費等押さえておきたいポイント
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結論:通信制高校から専門学校へ進学できます
学校教育法において、通信制高校の卒業資格は全日制や定時制と全く同じ「高等学校卒業」として扱われます。そのため、専門学校の出願条件である「高校卒業(見込み)」を問題なく満たすことができます。全日制・通信制の課程の違いによって出願の条件に差が生じるような心配はありません。
また、文部科学省の調査においても、通信制高校卒業後の進路として専修学校(専門課程=専門学校)は主要な選択肢の1つとなっています。全日制との進学率の違いに不安を感じる必要はなく、「通信制高校から専門学校への進学は一般的な選択肢である」という実績として捉えていただくことが安心につながります。
進学先を検討する際は、「通信制から進学できるか」という点以上に、志望する専門学校の選考方法や出願区分を確認することが大切です。課程の種類にとらわれず、「その学科で何を学びたいか」「選考で何が求められるか」に焦点を当てて準備を進めていくことがポイントとなります。
出典:「令和7年度学校基本調査」(文部科学省)(結果の概要)
(https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/2025.htm)
通信制高校と専門学校入試の
相性がいい3つの理由
通信制高校での学習スタイルには、専門学校の入試に向けた準備を進めるうえで活かしやすい特徴があります。なぜ進学準備を進めやすいのか、その主な理由を3つの視点からご紹介します。
1.入試は、総合型選抜(旧AO入試)・面接・書類が中心のため、「やりたい」気持ちや意欲をアピールできる
専門学校の入試では、学力試験の点数だけでなく、面接や志望理由書を通した「学びたい意欲」や「適性」も重視される傾向にあります。学力試験だけにとらわれず、「この分野を学びたい」「将来こんな仕事がしたい」という前向きな熱意を、自分自身のアピールとしてしっかり伝えることができます。
2.スケジュールの柔軟性を活かして情報収集ができる
通信制高校は自分で時間を調整しやすいため、オープンキャンパスや体験入学などにも参加しやすい特長があります。平日のイベントにも足を運びやすく、早い段階から志望校をじっくり見極めることが可能です。
3.「好き」を在学中から深められる
作品制作や資格取得、関連分野での体験活動など、めざす領域に時間を充てやすい環境があります。在学中から関心のある分野の経験や実績を積み重ねておくことで、志望理由書や面接において具体性と説得力のあるアピールにつなげやすくなります。
時間のゆとりを活かして「オープンキャンパスへの参加」や「資格取得・作品づくり」といった実際の行動を重ねておくことで、志望理由書や面接で語れる「自分自身の体験談」が生まれます。通信制高校ならではの柔軟な学習環境で、こうした「言葉だけでなく、行動で熱意や目的意識を示すための準備」をご自身のペースで着実に整えていけるというメリットがあります。
進学前に知っておきたい3つのポイント
専門学校への進学をスムーズに進めるために、事前に把握しておきたいポイントと対策をご紹介します。あらかじめスケジュールや制度の仕組みを知っておくことで、見通しを持って落ち着いて準備を進めやすくなります。
調査書や評定の仕組みを把握し、計画的に学習を進める
専門学校に提出する調査書の評定は、通信制高校での日々のレポート提出やスクーリングへの出席状況等に基づいて評価されます。学校推薦型選抜などでは一定の評定平均が出願条件となる場合もあるため、志望する選考方式の基準を早めに確認し、日々の学習を計画的に進めておくことが大切です。
高等教育の支援制度や、学費の「総額」を確認しておく
専門学校の学費を検討する際は、授業料や入学金だけでなく、教材費・実習費・道具代といった諸費用を含めた「卒業までに必要な総額」を把握することが大切です。分野や学科によって必要な費用が異なるため、募集要項の確認やオープンキャンパスでの相談を通して、早めに全体の見通しを立てておくと確実です。
なお、高校無償化(就学支援金)は高校の授業料に対する制度のため、専門学校の学費には使えません。ただし、多子世帯(扶養する子どもが3人以上)に該当する場合など、条件を満たすことで専門学校を対象とした「高等教育の修学支援新制度(給付型奨学金や授業料減免)」や各種奨学金を利用できる場合があります。志望校が制度の対象校になっているかどうかも、あわせて確認しておくと安心です。
出典:「高等教育の修学支援新制度」(文部科学省)
(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/)
大学よりも早めの選考スケジュールを意識する
専門学校の選考は、一般的に大学と比べてスタートが早い傾向にあります。特に総合型選抜は高校3年生の初夏からエントリーが始まるケースが多いため、高校2年生の秋から冬にかけて情報収集を始めておくと、余裕を持ったスケジュールで準備を進めやすくなります。
ルネサンス高校 入学相談員からのヒトコト
評定や学費、選考時期など、確認すべき項目が多く「何から始めればよいか」とご不安に思われるご家庭も少なくありません。実際の進路相談でも、高校2年生の秋頃から少しずつ情報収集を始めておくことで、気持ちにゆとりを持って準備を進めやすくなると感じています。焦る必要はありませんので、まずは目の前のポイントを1つずつ確認していきましょう。ご不明な点や不安なことがございましたら、個別相談にていつでもお気軽にご相談ください。
専門学校の入試にはどんな種類がある?
(一般・推薦・総合型選抜)
専門学校の選考にはいくつかの方式があり、時期や出願条件、専願・併願の扱いなどが異なります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況や目的に合った方式を選択することが大切です。
| 入試方式 | 時期の目安 | 専願/併願 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 一般入試 | 秋〜年度末 | 併願可能な場合が多い | 出願条件が広く挑戦しやすい一方、分野により学科試験や実技が課される。 |
| 指定校推薦 | 校内選考:夏〜秋 | 原則専願 | 高校に与えられた推薦枠を活用する方式。出願時に一定の評定基準が設けられることが一般的。 |
| 公募推薦 | 秋頃 | 学校により異なる | 在籍校の推薦と出願条件を満たす必要がある。 |
| 総合型選抜 (旧AO入試) | 初夏〜秋(早め) | 専願が中心 | 自身の意欲や適性、実体験をもとに挑戦できる。 |
※時期・条件は一般的な目安です。詳しくは各校の募集要項をご確認ください。
一般入試
一般入試は、高校からの推薦や評定平均といった出願資格の制限が少なく、幅広い受験生に開かれた選考方式です。総合型選抜や推薦入試に比べて出願時期が遅く、10月から翌年3月頃にかけて複数回に分けて募集が行われる傾向があり、大学や他校との併願を認めている学校が大半を占めます。選考は面接や書類審査が中心となりますが、医療・看護系での学科試験や美術・デザイン系での実技試験、小論文などが課されるケースもあり、志望分野に応じた対策が必要となります。
指定校推薦
専門学校から高校へ個別に割り当てられた推薦枠を活用して出願する方式です。校内選考を経て推薦を得ることができれば選考通過率は高い傾向にありますが、合格した場合は入学を前提とする「専願」が原則となります。出願にあたっては、日々のレポート提出やスクーリングの参加状況に基づく一定の評定平均値が求められます。
公募推薦
専門学校が提示する出願条件を満たし、出身高校からの推薦を受けて出願する方式です。指定校推薦よりも幅広く募集されるため枠の制限が少ない反面、選考によって不合格となる可能性もあります。出願条件として評定基準が設定されるケースが多く、専願・併願の扱いは専門学校によって異なります。
総合型選抜(旧AO入試)
本人の学習意欲や適性、将来の目的意識などを多角的に評価する方式です。面接や志望理由書、課題提出や実技審査などが課され、事前のオープンキャンパス参加が出願条件となっている学校も多く見られます。「学科試験が課されないケースが多い」というイメージだけで判断するのではなく、学校ごとに求められる選考課題の確認と対策が重要となります。
各選考方式によって、求められる条件や評価のポイント、選考時期は大きく異なります。ご自身の強みや状況に合った方式を見極め、時期にあわせて計画的に準備を進めていくことが大切です。
いつ何をする?専門学校進学の準備スケジュール(一例)
専門学校進学に向けた、高校3年生の1年間の標準的な準備スケジュールをご紹介します。時期ごとの主な課題とポイントを押さえ、見通しを持って進めていきましょう。
※実際の選考日程や出願期間は学校・分野によって異なるため、必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。
4月〜6月 | 情報収集とオープンキャンパスへの参加
興味のある分野や学校のパンフレットを取り寄せ、情報収集を進める時期です。初夏にかけて開催されるオープンキャンパスに積極的に参加し、授業内容や実習設備はもちろん、取得可能な資格、就職実績、通学環境などを確認します。複数の学校を比較検討する際は、チェック項目を揃えて記録しておくと判断しやすくなります。
7月〜8月 | 志望校の絞り込みと出願条件の確認
集めた情報をもとに志望校を絞り込み、入試方式や出願条件(必要な評定平均やオープンキャンパス参加実績など)を精査します。なお、総合型選抜(旧AO入試)のエントリー受付は6月1日以降順次開始されるケースが多いため、この方式を検討している場合は早めの動き出しが必要です。
9月〜10月 | 出願書類の準備と選考対策(志望理由書・面接)
志望理由書の作成や面接、作文などの具体的な対策を進めます。志望理由書を作成する際は「その分野に興味を持ったきっかけ」「その学校を選んだ理由」「卒業後の将来像」を整理しておくと、面接でも一貫性を持った回答が可能になります。一般的に、総合型選抜の願書受付は9月以降、推薦入試の出願受付は10月1日以降に解禁されます。指定校推薦を希望する場合は、夏から秋にかけて行われる校内選考のスケジュールも併せて確認が必要です。
11月〜翌3月 | 選考・入学手続き
一般入試の出願受付(11月以降中心)や選考が本格化する時期です。出願締切日や提出書類の不備がないよう余裕を持って手続きを行い、合格後は期日までに入学手続きを進めます。選考スケジュールや出願資格に不安がある場合は、学校の先生や志望校の進路相談窓口へ事前に確認しながら進めていきましょう。
「好き」を進路につなげる
通信制高校「ルネサンス高校」
専門分野をめざすお子さまに向けて、在学中から夢へ一歩近づける環境をご用意しています。専門学校進学を見据えたルネサンス高校の特長をご紹介します。
多彩な専門コース(eスポーツ・美容・プログラミングなど)
基礎スキルの習得から業界での実績づくりまで、好きなことに打ち込めるカリキュラムを提供しています。
専門学校への指定校推薦枠を保有
出願基準を満たすことで、指定校推薦を活用した確実性の高い進学をめざすことが可能です。
充実した個別進路サポート
進路相談はもちろん、志望理由書の添削や面接対策など、出願までのステップを丁寧にフォローします。
柔軟な学習スタイルで受験準備と両立
時間に縛られない学習環境のため、オープンキャンパスへの参加や志望校対策と日々の学業を無理なく両立できます。
ルネサンス高校では、一人ひとりの夢や希望する分野、個人のペースに応じた丁寧な進路指導を行っています。なお、指定校推薦の最新枠や出願条件は年度により異なるため、具体的な募集要項や進学実績、各コースのサポート内容につきましては、資料請求や個別相談にて詳しくご案内しております。「専門学校への進学を視野に入れたい」「どのようなサポートがあるか知りたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。将来の選択肢を広げる進路選択を強力にバックアップいたします。
先輩・保護者の声
通信制高校ならではの時間のゆとりを生かして、総合型選抜で提出するポートフォリオ(作品集)の制作や面接対策にじっくり時間を充てることができました。担任の先生にも志望理由書の添削や面接練習を何度も手厚くサポートしていただけたため、当日は大きな自信を持って選考に臨めました。「通信制だから不利になるのでは」という不安もありましたが、実際には自分の「好き」や取り組みを最大限に評価してもらえました。
卒業生の声をもっと読む入学当初は「通信制高校から希望する専門学校へ問題なく進学できるだろうか」という不安もありました。しかし、自分の好きな分野に打ち込みながら前向きに進路準備を進める子どもの姿を見て、その不安は安心へと変わりました。自由な時間を有効に使ってオープンキャンパス参加や受験対策を両立できたこと、そして先生方が本人のペースに寄り添って親身にご指導くださったおかげで、無事に希望の進路を叶えることができ感謝しています。
保護者の声をもっと読むよくある質問
Q通信制出身だと、専門学校入試で不利になりますか?
専門学校の入試では、全日制・通信制の課程を問わず共通の出願資格が設定されており、主に本人の学習意欲や適性が評価の対象となります。
多くの選考において、「その分野で何を学びたいか」「将来どのように活躍したいか」といった目的意識や意欲が重視される傾向があります。通信制ならではの時間を活かして取り組んできた実技対策や作品制作(ポートフォリオ準備)、資格取得などの経験は、志望理由書や面接で意欲を伝える有効な材料となり得ます。
Q通信制高校でも、評定平均や調査書は全日制と同じようにもらえますか?
全日制と同様に、正式な成績(評定平均)の記載された調査書が発行されます。
日々のレポート提出、スクーリングへの出席、テスト(単位認定試験)等の成績をもとに評定が認定されます。ここで得られた評定平均値は、推薦入試や指定校推薦の出願条件としても全日制と同様に利用可能です。発行手続きや相談については、担任や進路担当の教員、または学校の進路窓口へご確認ください。
Qオープンキャンパスには参加したほうがよいでしょうか?
志望校への理解を深めるためにも、できる限り参加することをおすすめします。
校風や施設・設備、実際の授業雰囲気を体感できるだけでなく、疑問点を直接教職員に確認できる貴重な機会となります。また、総合型選抜(旧AO入試)においては「オープンキャンパスや体験授業への参加」が出願要件となっている場合も多いため、早い段階での参加計画が推奨されます。
Q通信制高校出身でも、専門学校の授業や毎日登校の生活についていけますか?
興味のある専門分野を学ぶ環境へ変わることで、自然と通学リズムが整うケースが多く見られます。
生活リズムへの不安がある場合は、高校在学中からオープンキャンパスや体験授業に複数回足を運び、通学経路や授業時間の感覚を掴んでおくことが効果的です。また、通信制高校の在学中から少しずつ通学回数を増やすなど、無理のないペースで登校習慣を形成していく学習設計についても個別相談でサポートを行っています。
まとめ
通信制高校から専門学校への進学は、時間の自由度を活かして自分の「好き」や目標にじっくり向き合える、魅力的な選択肢です。納得のいく進路実現に向けて、最後に押さえておきたい重要ポイントを改めて整理しておきましょう。
振り返りチェックリスト
- 全日制と同等の出願資格:専門学校の入試では、課程による違いはなく共通の出願資格が認められています。選考では本人の学習意欲や適性が重視されます。
- 時間的柔軟性を生かした受験準備:通信制高校ならではのスケジュールの自由度を生かし、オープンキャンパスへの参加や作品制作(ポートフォリオ)、面接対策などに十分な時間を充てることができます。
- 計画的な事前準備が成功の鍵:必要な評定平均の確認、学費や出願時期の把握を早期に進めておくことで、ゆとりを持って選考に臨むことができます。
通信制高校からの専門学校進学は、ご自身のペースで学びや対策を深められる有効な選択肢の1つです。ルネサンス高校では、将来の進路まで見据えた学校選びや受験準備についてのご相談を承っております。まずはお子さまのみ、または保護者の方のみでのご相談はもちろん、オンラインでの個別相談にも対応しています。進路に関するご質問やご不安な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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