教育コラム 高校中退したらどうなる?就職への影響・その後の選択肢・保護者にできることを紹介
「学校を辞めたい」
お子さまからそう打ち明けられて、頭が真っ白になっていませんか。
あるいは、朝になると起きられない、学校の話題を避ける----そんな様子に、「中退」の二文字が頭をよぎっている方もいらっしゃるかもしれません。
まず、お伝えしたいことがあります。「高校中退」は、これからをやり直すためのリスタートにできます。今からでも高卒資格を取り、進路を選び直す道は、いくつもあります。
ルネサンス高校をはじめとする通信制高校では、中退前に他の高校へ転校する「転入」も、中退後に別の高校へ入学する「編入」も受け入れています。
この記事では、高校中退がその後にどう影響するのか、どんな選択肢があるのか、そして中退を決める前に保護者ができることを、順番に整理します。落ち着いて、一緒に見ていきましょう。
この記事でわかること
- 中退のその後と、今からできる備え
進路・就職への影響と、知っておけば備えられること - 「転入」と「編入」の違い
辞める前に確認したい単位・在籍期間の引き継ぎ - リスタートに選べる主な選択肢
通信制高校・高卒認定・進学・就職などの進み方 - 中退を決める前に保護者ができること
話の聴き方から、情報の集め方まで
中退するか迷っている段階でも、現在の単位の状況から間に合う進路を一緒に確認します
通信制高校(ルネサンス高校)に詳しい相談員が、まずはお話を伺います。
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なぜ高校中退を考えるのか?
入学前に思い描いていた高校生活と現実とのギャップに悩み、中退を考える人は少なくありません。
文部科学省の調査によると、令和6年度に高校を中途退学した人は44,571人(中退率1.4%)で、「高校中退」は決して特別なことではありません。
もっとも多い中退理由は「進路変更」で、次いで「学校生活・学業不適応」が挙げられています。「進路変更」には、芸能・スポーツに専念する、留学するなど、新しい目標を見つけて進路を変えるケースも考えられます。一方で、授業についていけない、人間関係がうまくいかない、といった背景から通学がつらくなり、結果として中退に至ることもあります。どの理由であっても、責められるべきものではありません。
出典:
「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果及びこれを踏まえた対応の充実について(通知)」(文部科学省)(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422178_00006.htm)
「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」令和7年10月29日(令和8年1月16日一部修正)(文部科学省)(https://www.mext.go.jp/content/20260305-mxt_jidou02-100002753_3.pdf)
高校中退のその後は?将来の選択肢と後悔しない進み方
高校中退がその後にどう影響するのかを、あらかじめ知っておきましょう。大切なのは、不安をあおることではなく、「知っておけば備えられる」という視点です。ここからは、中退後に考えておきたいポイントと、その後の選択肢を見ていきましょう。
高校中退後の最終学歴はどうなる?
高校を卒業せずに中退した場合、一般的に最終学歴は「中卒」となります。
ただし、高校に在籍していた経歴がなくなるわけではなく、履歴書には高校の入学・中途退学を記載します。
その後、通信制高校や定時制高校などを卒業すれば、高校卒業が最終学歴になります。一方、高卒認定試験に合格しても、それだけで最終学歴が「高卒」になるわけではありません。
進学・資格取得のために、もう一手間が必要になる
大学や短大に進学するには、高校卒業資格または高卒認定試験の合格による「大学入学資格」が必要です。中退した場合、高卒認定試験に合格すれば大学入学資格を得られますが、独学が難しいと感じる人も少なくありません。一方、高校卒業資格をめざして全日制高校に編入するには、欠員がある学年・学校でのみ若干名の募集となることが多く、学力試験などがあり、合格できないこともあります。これに対し、通信制高校への編入では学力試験を課さない学校も多く、比較的編入しやすい選択肢です。
通信制高校に編入すれば、全日制高校と同じ高校卒業資格をめざせます。
就職・収入に影響することがある
最終学歴が中卒になると、応募できる求人が限られたり、正社員として採用されにくかったりすることがあります。参考として、厚生労働省の調査では、最終学校を卒業してから1年間に正社員として勤務した割合は、最終学歴によって次のような差がみられます。
最終学校の卒業から1年間に正社員として勤務した割合
- ・中学卒 11.5%
- ・高校卒 64.8%
- ・大学卒 86.7%
出典:
「令和5年若年者雇用実態調査の概況」令和6年9月25日(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/4-21c-jyakunenkoyou-r05_gaikyou.pdf)
このように、最終学歴によって正社員として勤務した割合には差がみられます。今からでも高卒資格を取得する道はあります。高卒資格を取得することで、応募できる求人や進路の選択肢が広がる可能性があります。
生活リズムや人との関わりが変わりやすい
学校を離れることで、それまで毎日会っていた人と接する機会が減ったり、生活リズムが変化したりすることがあります。一方で、通信制高校に編入することで、アルバイト・部活動・オンライン上の交流など、新しいつながりが生まれる場を見つけることもできます。新しい学びの場や活動を生活に取り入れることが、生活リズムを整えるきっかけになることもあります。
ルネサンス高校の相談員から、いま悩んでいるあなたへ
「まだ中退すると決めたわけではないのですが...」というご相談は、とても多いです。迷っている段階でのご相談を、私たちはいつでも歓迎しています。とくにお伝えしたいのは、在籍したまま動く「転入」なら、これまでに修得した単位や在籍期間を引き継げる場合があるということ。辞めてしまう前に、一度だけでも話を聞きに来てください。
迷っている段階で相談する(無料・オンライン可)高校中退からのリスタート ── その後に選べる主な選択肢
中退は、これからをやり直すためのリスタートにできます。ここでは、主な選択肢を整理します。自分に合いそうなものから、比べてみてください。
通信制高校・定時制高校で学び直す ── 中退前なら「転入」で単位を引き継げる
現在の高校が合わないと感じているなら、通信制高校や定時制高校で学び直す道があります。通信制高校では、自宅などでの学習を中心に、必要なスクーリングに参加する学び方が一般的です。学校やコースによっては、通学頻度や学習ペースを調整しやすく、これまでの学校生活に負担を感じていた人にも選択肢の一つになります。単位制を採用している学校もあり、自分のペースに合わせて学習を進めやすいことがあります。
中退後に別の高校へ入る=編入/高校に在籍した状態から別の高校へ移る=転入
ここで、言葉の違いを整理しておきましょう。中退後に別の高校へ入り直すのが「編入」、退学せず在籍したまま別の高校へ移るのが「転入」です。また、中退した元の高校へ再び入学する場合は「再入学」と呼ばれます。
ここでは、別の学校でリスタートを切る「転入」と「編入」を中心にご紹介します。
(転校)
※単位・在籍期間の引き継ぎは、学校や状況により異なります。詳細は在籍校・転入先の高校へご確認ください。
在籍中なら「転入」という選択肢がある
最も大切なポイントです。高校を辞めてから次を探すのではなく、今の学校に在籍しているうちに転校の手続きを進めれば、これまでに修得した単位や在籍期間を引き継げる場合があります。うまく引き継げれば、同級生と同じ時期の卒業をめざすこともできます。中退後に空白期間が生じると、その期間や単位の認定状況によって、卒業時期が変わる場合があります。「辞める前に動く」ことが、選択肢を広げます。
詳しくは「編入と転入の違いは?定義・手続き・メリットを比較」/「高2・高3でも通信制高校に編入できる?」をご参照ください
高卒認定試験(高認)を取得する
高卒認定試験に合格すると、大学・短大・専門学校などの受験資格が得られます。ただし、これは「高校卒業と同等の学力がある」と認めるもので、最終学歴は中卒のままである点に注意が必要です。独学が難しい場合は、予備校などで学習環境を整えるのが現実的です。
詳しくは「高卒資格と高卒認定の違いは?」をご参照ください
大学・専門学校などへの進学をめざす
高卒資格または高卒認定を得たうえで、大学や専門学校への進学をめざせます。中卒から入学できる高等専修学校もあり、大学入学資格付与指定校の3年制課程を修了すれば、大学受験資格を得ることも可能です。ただし全日制で通学が必要な学校も多いため、体調や生活リズムに不安がある場合は、無理なく通えるかを確認しましょう。
就職・起業する
中退後にすぐ就職する人もいます。未経験者を採用する企業もありますが、選べる職種が限られることもあります。地域若者サポートステーション(サポステ)などを活用すると、就職に向けた相談や履歴書作成、面接練習、就業体験などのサポートを受けられます。就職しながら高卒認定の取得をめざし、将来の進学の可能性を残す方法もあります。
同じ悩みを持つ先輩・保護者の声
「燃え尽きからのリスタート。スクーリングと先生の言葉が、新たな夢へ繋がりました。」
バドミントンで全国大会出場後に燃え尽き、求められる頑張り方とのズレもあって前の高校を中退しました。ルネサンス高校へ編入後、スクーリングで自分と同じように悩む仲間と出会い「このままじゃダメだ」と意識が変化。親身な先生のサポートのもと声優・演技という新たな夢を見つけ、専門学校進学へと歩み出せました。
生徒の声をもっと読む「『自分を理解してくれる先生』との出会いが、楽しい学び直しの第一歩になりました。」
自分に合わない環境で一度挫折を経験しましたが、ルネサンス高校の先生は私の話を親身に聞いて理解してくれました。その安心感のもと、毎年楽しみなスクーリングを満喫。卒業後はスポーツ用品店でアルバイトをしながら、警察官になるという夢に向かって日々勉学に励んでいます。
生徒の声をもっと読む中退を決める前に、保護者ができること
中退を考えているお子さまは、何らかの悩みや困難を抱えているケースが多いものです 。決める前に、保護者としてできることがあります。
まずは否定せず、話を聴く
中退したいと打ち明けられたら、驚いたり取り乱したりせず、まずは落ち着いて話を聴いてください。頭ごなしに否定すると、お子さまは心を閉ざしてしまいます。「なぜ辞めたいのか」「どんな将来を描いているのか」を、一緒に整理していきましょう。
一緒に情報を集め、選択肢を並べる
「今すぐ辞めるのか」「続けながら環境を変える方法はないか」を、本人と一緒に冷静に考えます。親が焦って結論を急がせるのではなく、お子さま自身が納得して進路を選べるよう、寄り添う姿勢が大切です。
修得単位や在籍状況を確認する
中退や転校を考え始めたら、現在の修得単位や履修状況、在籍期間などを確認しておきましょう。転入・編入後に認定される単位や卒業時期は、これまでの履修状況や転入・編入先の学校によって異なります。
すぐに結論を出す必要はありませんが、現在の状況を把握しておくことで、今後の進路や卒業までの見通しを考えやすくなります。
担任・スクールカウンセラー・外部機関に相談する
担任の先生は学校でのお子さまの様子を知っています。スクールカウンセラーがいれば、心のケアの視点から助言をもらえます。家庭だけで抱え込まず、地域の教育相談センターなどの外部機関に相談するのも有効です。第三者の視点から、新しい気づきが得られることがあります。
辞める前に「転校」という選択肢も検討する
雰囲気や授業の進め方が合わない、人間関係がつらい、という理由なら、転校で環境を変えることで解決する場合があります。中退する前に転校の手続きを進めておけば、ブランクをつくらずに今の高校を離れられます。
詳しくは「通信制高校へ転入(転校)・編入するには?時期や条件、単位の引き継ぎ」をご参照ください
中退前の転入も、中退後の編入も。通信制高校「ルネサンス高校」
ルネサンス高校は、ネット学習に力を入れている通信制高校です。学習システムと担任のサポートが充実しており、ネット学習を中心に、高校卒業をめざせます。美容・芸能・eスポーツなど、興味のある分野を本格的に学べる専門コースもあります。
在籍中の高校からの転入も、高校を中退した人の編入も、どちらも受け入れています。単位の引き継ぎの確認は、経験豊富な専門スタッフがサポートしますので、「間に合うか分からない」という段階でも安心してご相談ください。
迷っている段階のご相談も、保護者だけのご相談も歓迎です。現在の単位の状況から、間に合う進路を一緒に確認します。
よくある質問
Q高校中退すると、最終学歴は中卒になりますか?
高校を卒業せずに中退した場合、一般的に最終学歴は「中卒」となります。
ただし、高校に在籍していた経歴がなくなるわけではなく、履歴書には高校の入学・中途退学を記載します。その後、通信制高校などを卒業すれば、高校卒業が最終学歴になります。
Q中退してから期間が空くと、編入できませんか?
中退から期間が空いていても、編入できる学校があります。
編入を受け付ける時期や条件は学校によって異なります。また、卒業時期は前の高校で修得した単位や在籍期間、編入時期などによって変わるため、希望する学校へ現在の状況を伝えて確認してみましょう。
Q編入と転入は、どちらがいいですか?
現在も高校に在籍している場合は、まずは「転入」を検討することがおすすめです。
高校に在籍したまま別の高校へ移るのが「転入」、高校を中退したあとに別の高校へ入学するのが「編入」です。現在の高校に在籍している場合は、退学する前に転入について希望する学校へ相談しておくとよいでしょう。
Q中退したら、就学支援金はどうなりますか?
転入・編入後も、高等学校等就学支援金の対象となる場合があります。
支給の可否や支給期間・金額などは、これまでの在学期間や履修状況、転入・編入後の状況などによって異なります。制度の最新情報やご自身のケースについては、転入・編入先の学校などへ確認しましょう。
Q編入すると、卒業は遅れますか?
退学からが期間が空いている場合は、同級生よりも卒業時期が遅れます。
卒業時期は、中退した時期や前の高校で修得した単位、編入先で認定される単位などによって異なります。退学から時間が経っている場合は同級生より卒業が遅れることがありますが、退学後まもない場合は、遅れずに卒業できる可能性もあります。少しでも早めにご相談いただくことをおすすめします。
まとめ
高校中退を考えると、その後の進学や就職について不安を感じることもあるでしょう。しかし、中退後も高校へ編入する、高卒認定試験を受けるなど、これからの進路を考える方法はいくつもあります。
大切なポイントを振り返りましょう。
振り返りたい4つのポイント
- まずは否定せず、お子さまの話を聴く
- 在籍中であれば、退学する前に「転入」という選択肢も検討する
- 修得単位や在籍状況を確認し、卒業までの見通しを把握する
- 通信制高校への転入・編入など、高卒資格をめざす方法もある
すぐに結論を出す必要はありません。お子さまの気持ちを大切にしながら、現在の状況を確認し、これからの選択肢を一つずつ整理していきましょう。
「中退するか迷っている」「転入と編入のどちらになるのか分からない」といった段階でも、ルネサンス高校の個別相談をご利用いただけます。現在の在籍状況や修得単位を確認しながら、今後の学び方を一緒に考えていきます。
「中退するか迷っている」「転入・編入に間に合う?」にお答えいたします。
ご家族だけ、お子さまだけのご相談も歓迎です。「まず話を聞いてみたい」という段階でも、お気軽にどうぞ。
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